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川内原発再稼働を何としても止めたい!〜「川内テント」が本格稼働 | ||||||
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川内原発再稼働を何としても止めたい!〜「川内テント」が本格稼働鹿児島県・薩摩川内市の川内原発裏手にある、久見崎(ぐみさき)海岸に「川内原発再稼動阻止テント」が9月26日に設置された。その日の午後2時ころ「経産省前テントひろば」のメンバーら総勢14名により、本部テント1棟、個人テント5棟、簡易トイレテントの7棟のテントが建てられた。ここが川内原発再稼働阻止の「拠り所」になる。9月27日には「テント宣言」を発表し、「川内原発1、2号機の再稼働は、現在停止している全国の原発の再稼働の突破口となるものです。何としてでもそれを止めたい、という意志と行動が、このテントに込められています」と述べている。そして2回の台風などのアクシデントが続き遅れていたが、このほどブログを開設し本格的に情報発信を開始した。10月25日に発信された「川内テント報告3・4」を紹介する。 ●川内テント報告(3) 10月25日10月12日、13日の台風以来、雨と強風の1日を除いて晴天が続いた。久見崎海岸の高台にあるテントからの眺めは素晴らしい。目の前に広がる東シナ海、甑島が霞んで見える。この島に落ちる夕日は格別だ。まさに西方浄土を思わせる。海を正面に見て、目を左に転ずると、つまり南に位置して川内原発1号機2号機のドームが見える。こちらは浄土とは正反対、人間の欲望と愚かさの象徴とも言える。原発と反対側に私たちがいろいろ世話になっている浜の茶屋がある。浜の茶屋の前の空き地は釣り人やなんかの駐車場になっていたのだが、1週間ほど前からここをフェンスで囲う工事が始まった。聞けば、ここは川内市の所有地で消波テトラポット増設工事の作業基地とするのだそうだ。 テントにいつも野菜などを差し入れてくれる五代のUさんは、「前から計画していた工事かも知れないけど、テント対策って面もあるよね」と仰言った。ところでこの工事を請け負った「鎌田建設」って会社はいったいなんなんだ。「テロ重点警戒中・厳重注意、不審者の侵入・不審物の放置連絡先・鎌田建設(株)0996-27-3226」という看板をなんと一企業の名で建てたのだ。原発への忠誠振りを彷彿させる。もちろん、私たちは市と鎌田建設に抗議し撤去させるつもりだ。 この1ヶ月間、私たちは脱原発のさまざまな行動に参加してきた。これについて次信で詳しく報告する予定。こうした行動が無い日は、海岸の清掃に精を出す。上半身裸の作業。お陰で真っ黒だ。ところで、明日26日は、このテント前で風船500個を上げるイベントが行われる。川内市の人たちも多く参加する予定だ。原発の脇に脱原発のテントがいつも存在していることで「拠り所が出来た」というのがテントを訪ねてくれる人たちの共通の感想だ。川内テントが鹿児島の脱原発戦線の一角に位置づいてきたことが実感される。 川内テントは、いつでも、誰でも、再稼動阻止を目的とする限り歓迎だ。出来れば、MYテント携行で参加してほしい。テント設営するための占用地は5000平米として申請している。 <連絡先> 脱原発川内テント 鹿児島県薩摩川内市久見崎町久見崎海岸(郵便物は久見崎簡易郵便局留)Tel 090−3919−0604(渕上)090ー3202−7897(小川)090−7276−9035(福田)090−5339−2243(江田) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●川内テント報告(4) 10月25日川内原発を望む久見崎海岸に脱原発川内テントを開設して1ヶ月。2度の大型台風にも耐えて、季節は秋から冬の装い。漂着流木を燃やす竈の炎に一層親しみを感じるこのごろです。 9月26日にテント7棟が立ち上がり、28日の川内原発ゲート前行動時に120名を超えるみなさんに{お披露目}をしました。それからは口伝えや報道で知ったと、ほぼ連日の来訪者です。例えば川内原発から南西約10kmに位置する戸数50ほどの集落の2人の女性が、自慢の湧き水や差し入れを持ってお見えになりました。自治会の役員さんで、お一人は約40年前から原発建設に反対する活動をされてきたよし。また川内川沿いの集落や市内の各地、東の姶良市や南の日置市などからも。そして各地の状況や地元議会・行政についての憤りを吐露されます。どなたも極めてはっきりしたご意見をお持ちで、ことここに至れば行動あるのみと。また川内テントは大きな刺激と力づけになっていると。 10月9日の薩摩川内市住民説明会、20日の薩摩川内市議会特別委員会と同夜の串木市来市の住民説明会には、多くの住民が駆けつけ委員会室や会場の内外で激しい申し入れ行動を行いました。私たちもその一翼を担い、また{川内の家}などが進めている{52円の住民投票}にも時々関わっています。みなさんの熱い思いを持った戸別訪問と辻立ちには頭が下がります。金曜日行動も10数名で続けられており、横断幕{ふるさとは原発を許さない}を掲げて参加しました。そしてこのような行動の中心的な人たちが、連日テントにみえます。親しい関係が深まりつつある中で、違和感なく地元のみなさんと共に語らい闘う基盤が出来つつあります。 県議会議長(自民)が{鹿児島県は原発反対一色だ}と訴える(10月24日)中で、民意を圧殺して{地元合意}手続きが前倒しして進められています。来週以降、県議会の特別委員会、薩摩川内市の臨時議会と市長の再稼動容認表明、宮沢経産相の來鹿、11月5日とも言われる臨時県議会採決と10日の知事の再稼動容認表明といった政治日程が目論まれています。 それに抗する市民行動も様々な場で考えられています。まず26日はテントのある久見崎海岸で風船上げ大会の後、久見崎集落を通って原発に向かうデモとゲート前集会が計画されており、私たちも共に行動します。来週から11月上旬は、{地元合意}をめぐる山場です。鹿児島に、脱原発川内テントに、一人でも多くのみなさんがお出かけください。(小川) 川内テント 〒895−0132鹿児島県薩摩川内市久見崎町久見崎海岸 (郵便物は久見崎簡易郵便局留)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●川内原発再稼働阻止!テント宣言我々は九電川内原発の近所に「川内原発再稼働阻止!」のテントを建てました。このテントの構成者はそれぞれがいかなる因果関係にあったとしても、共有出来るものがあるとすれば、「川内原発再稼働阻止!」という事であって、そういうものとして有志がそれぞれ参加して建てたものです。 脱原発テントとしては、博多九電本社前に存在するテントを初め、以後、霞ヶ関、羽咋、大飯、大阪と続いて第6番目のテントとなりますが、それぞれニュアンスは異なるでありましょう。 川内原発1、2号機の再稼働は、現在停止している全国の原発の再稼働の突破口となるものです。何としてでもそれを止めたい、という意志と行動が、このテントに込められています。もう少し言えば、川内原発再稼働阻止のためにどうするか、私たちが考え得る限りでの結論です。 2011年の東電福島事故は、原発は極めて深刻且つ甚大な事故を起こすものであることを、全世界の人々に改めて示しました。重大なことは、これは始めて示されたものではない、ということです。けれども、懲りない面々がまだ大勢いて(彼らの多くが経済的、社会的に有力な者である。例えば九州は、全体として九電王国の配下にあるかのようである)、彼らはとうの昔に、東電福島原発事故は「もう忘れてしまった」如くです。 川内原発を初め、原発の再稼働を目論む者の目的は、政治家であれ当の事業者であれ、あれこれ理屈は並べても結局は自己の薄汚い経済的野心だけです。原発の再稼働・推進によって踏みにじられるのは、人々の、否、全ての生き物の命であり、故郷、否全ての生き物の生命環境です。産業であれば、農業であり漁業の破壊です。 社会的・経済的に有力な者が原発を推進し、多くの無力な者がそれに反対しているという、ある意味では実に単純な構造となっています。原発を推進する者は、安倍内閣を中心に政治的にも有力です。要するに金も力もたっぷりあります。対する多くの無力な者は、本来、文字通り無力ではないにも拘わらず、社会的・経済的に有力な者の金や力のあおりを受けて、分断されています。命をつなげていくための日々の生活そのものに全力を上げることを強いられています。その結果、反対行動全体という面では、歯切れが悪く、少々ウロウロし、必ずしも決定的な力を発揮し得ていません。すなわち世論調査と政治行動とがひどくかけ離れているのです。換言すれば、原発再稼働反対の意思を、再稼働を阻止する政治的力として発揮しなければならないのですが、原発反対・再稼働反対を呼び掛ける側にも相当の工夫が必要でだと思われます。 私たち「川内原発再稼働阻止!」のテントの存在は、「川内原発再稼働」という具体的な政治的流れの中で、今後どのような効用を発揮できるのか。9月28日の鹿児島における全国集会を引き継いで、川内原発再稼働阻止の運動を盛り上げていくことに少しでも貢献できるのか。そしてテント構成員が、どこまで頑張り、どこまで広がっていけるのか。それは天のみぞ知ります。 私たちのレベルでは、以下の様に構想されます。 2014年9月27日 *写真(転載不可) By ふくちゃん Created by staff01. Last modified on 2014-10-26 22:13:55 Copyright: Default |