安倍政権の暴走と川内原発の再稼働を許すな！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西中誠一郎

　７月９日、東京・代々木公園野外音楽堂で「川内原発の再稼働を許さない！緊急行動」が開催され、雨の中約２５０人が集まった。

　九州電力•川内原発（鹿児島県薩摩川内市）1、2号機の再稼働に向けた適合審査が、全国の原発再稼働の動きに先駆けて、原子力規制委員会により、優先的に急ピッチで進められている。

　しかし「新基準」による審査でも、活断層に対する評価が非常に甘いものだったり、破局的なカルデラ噴火の可能性が多くの火山学者から指摘されているにも関わらず、ほとんど検討されず、原発事故による住民の実効性のある避難計画も目処が立たない状況にある。「規制委員会が、７月９日に事実上の『合格証』となる審査報告書を取りまとめる方針」と報じられたため、９日の昼と夜に緊急集会が企画されたが、審査書のチェックに時間がかかり、規制委による取りまとめは来週以降に延期になった。

　集会では、川内原発周辺３０k圏内の地方自治体に対する働きかけについて上原公子さん（元国立市長、「脱原発をめざす首長会議」事務局長）（写真）から報告があり、「さよなら原発　１０００万人署名市民の会」の呼びかけ人の鎌田譿さんや落合恵子さん、原子力資料情報室の澤井正子さんらが、「川内原発の再稼働を許さない、暴走する安倍政権の原子力政策に反対の声を上げていこう」と訴えた。地元鹿児島からのメッセージも読み上げられた。

　集会終了後デモ行進し、原子力発電所が一基も稼働していなくてもネオンの光が溢れる渋谷の街中を行き交う人々に、「原発いらない！電気は足りてる！命と未来を守ろう！」とパワフルに呼びかけた。