福島2周年(フクシマ・デー)パリのヒューマンチェーン | |||||||
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福島2周年(フクシマ・デー)パリのヒューマンチェーン3月9日土曜日、福島原発事故2周年にあたって、フランスでは大規模なヒューマンチェーン(人間の鎖)がパリで行われた。1周年目の昨年、リヨンとアヴィニヨン(南フランス)間でヒューマンチェーンが催されたが、今年はフランス電力やアレヴァ社、国会、官庁、大手銀行など、原子力政策を推進する中央の中枢機関を包囲しようという趣旨である。フランスの全国脱原発ネットワークをとおして市民団体、政党、労働組合など31の団体が昨年秋から企画・準備を進めた。当日は幸いお天気に恵まれ、フランス各地から参加した約2万人の市民が福島と日本の人々に連帯し、原子力(軍事・民事)の終焉にもとづく真のエネルギー政策転換を求めた。 フランス電力やアレヴァ社本社のあるパリ西のデファンス地区から財務省のあるベルシーまで、18の集合場所でそれぞれの参加団体が13時半から集会をもち、15時頃から16時半までヒューマンチェーンを組んだ。 脱原発パリSNPとよそものネットは、関西電力パリ事務所とBNPパリバ銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行本社のあるオペラ地区を担当した。昨年秋以来、バスティーユ広場の集会で踊り始めたかんしょ踊りを今回はオペラ座前で踊った後、関西電力事務所のある建物の前では「原発いらない」、「再稼働反対」、「子どもを守れ」と、フランス人もいっしょに日本語でシュプレヒコールを行った。 ちなみに、在仏日本大使館は前日の3月8日、メールマガジン「臨時号」でヒューマンチェーンへの注意を喚起し、「デモや集会が行われている等、大勢が騒いでいる場面に遭遇した場合は、速やかにその場から離れ、安全な場所に移動する」よう勧めたが、オペラ座前には大勢の在仏日本人も集まった。 ヒューマンチェーン終了後の夕方17時半からは、バスティーユ広場で連帯コンサート(無料)が催された。「原発いらない福島の女たち」の武藤類子さん、「さようなら原発1000万人アクション」のよびかけ人鎌田慧さんからの世界へのメッセージは、このコンサート会場でも読み上げられた。コンサートの最後の曲は「H.Kとサルタンバンク」の「あきらめないぞ!On lâche rien !」。今やフランスの社会運動のテーマソングとなったこの歌をみんなで歌って解散した。 報告=飛幡祐規(たかはたゆうき) 写真=藤原かすみ、山中久子、中倉智徳、中島実穂 Created by staff01. Last modified on 2013-03-11 10:47:15 Copyright: Default |