『TPPを通して「日本」を語る意見交換会』ツイッターの呼びかけで多数が参加 | |||||||
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8月23日(木)新宿の河合塾COSMO東京校で『TPPを通して「日本」を語る意見交換会』が開かれ、危機感感じる60名の参加者が集まった。この集会の呼びかけは、主催関係者がツイッターを通して行われ、さらにリツイートまたはそれぞれのメーリングリストを通じて展開し、短期間に多くの意識の高い人たちが参加した。そのため、パネラーの名札にはツイッターアカウントが書かれてあった。 フリートーク形式で、パネラー以外の参加者からも多岐にわたる情報が出され、あっという間の2時間半だった。 【パネラーのテーマとツイッターアカウント】 (司会)楠静子(河合塾地理科講師) @Labrobin 渡部直人(農学博士・農業経済学) 「モンサント!私の体験から、そして日本農業と水について 」@peacebuilder_nw 京野公子(国民の生活が第一衆議院議員) 「TPP・日本の農業政策について」 @kyonokimiko にゃんとま〜(自由業・元河合塾英語科講師) 「TPP前史・TPPの本質・日本モンサント茨城農場について」 @nyantomah 高橋巌(博士(農学)・日本大学教授) 「TPPが協同組合・共済に与える影響−自治とセーフティネットを守るために−」 @IWASHI77 早川行雄(ものづくり産業労働組合(JAM)副書記長)TPPと国際労働運動 @MilitantL Y家の母妻(農家)農業の現場から モンサントと日本農業 @yhahatum ブラジルの世界環境会議リオ+20に参加した塚越都さんは、ピープルズサミットの様子を日本と比較しながら、次のように報告した。 「日本の銀座でチラシを配っても、ほとんどの人が通り過ぎる。たまに受け取ってくれる人と会話を交わすと『モンサットって何? GMO?遺伝子組み換えって品種改良でしょ、体に悪いの?』などと言われ、がっかりしたが、リオでは中学生くらい年齢の人が環境団体に所属していて、原発や環境問題について、しっかりと『資本主義と闘うべきだ』とか『世界をコントロールするバイオ企業を許せない』など堂々と発言する。情報は新聞やテレビから得たものだという。日本の情報提供状況や自分の意見を言える環境を羨ましく思った。」 そして、世界で一番貧乏な大統領(自身の資産の90%を国に寄付)といわれる、ウルグアイのムヒカ大統領のリオ会議スピーチを紹介した。そのときのスピーチを要約して紹介すると 「ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのか?グローバリゼーションによる無限の消費と発展を求め、世界のあちこちまで原料を探し求める社会が作られてしまった。 私たちがグローバリゼーションをコントロールしているのではなく、グローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか。『貧乏人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ』というのが、文化的なキーポイントだと思います。 『10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会つまり、使い捨ての悪循環社会を作ってしまいました。これは紛れもなく政治問題で、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなくてはなりません。 みなさんには水源危機と環境危機が問題源ではなく、根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。」 会場からは「南米の二の前にならないためにも、日本はTPPから手を引かせなければな い」「TPPは貿易に関する協定ではなく、投資拡大に関する協定である」といった声も出た。 司会の楠静子さんは、「ツイッターで呼びかけたらこんなに多くの方たちとリアルな話し合いの場をもてて良かった。200年も300年もかけて作り上げた日本の豊かな水と土地を守るためにTPP参加の動きは壊していかなければなりません。時間は本当に少ないのですが、知恵を出し合って行動していきましょう。」とまとめた。 (ジョニーH) Created by JohnnyH. Last modified on 2012-08-24 01:05:53 Copyright: Default |