都庁前情宣と教育委員会定例会の報告

きみネットより

根津公子です。

６月２８日（木）、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会では、恒例
の都庁前情宣と教育委員会の傍聴をしました。その報告をお送りします。

　都庁前情宣は、増田さんたち、東京都学校ユニオンもこの日が月末情宣の日。一緒
にマイクで訴え、チラシを配りました。私たちのこの日のチラシの内容は、青山高校
を進学指導重点校から外すことを決めた教育委員会定例会の報告についてです。
https://skydrive.live.com/?cid=2d4676b5d380d842&sc=documents&id=2D4676B5D380
D842%21321
にちらしがあります。

　１０時からは定例会を傍聴しました。傍聴者は私たち２人の他に、やはり毎回傍聴
されている方２人の、計４人だけ。なのに、定例会会場の都庁３０階の廊下は警備職
員の他に都教委職員１０数名が立っていました。１０メートルあるかないかの距離
に、この数。異様な風景です。

　きょうの議題は非公開が「教育長に対する措置について」と他１本、公開議題は①
「小１問題・中１ギャップの予防・解決のための『教員加配に関わる効果検証』に関
する調査の結果について」、②「『高校生夕張キャンプ』への都立高校生等の派遣に
ついて」でした。

　①について報告します。
　３年計画で行っているこの効果検証の２年度目である昨年の調査結果報告書ができ
たということで、その報告書の配布及び、その中から、加配校の中１生が未加配校の
生徒と比べ、効果があったかを４０項目について校長に質問紙調査した結果を一覧に
して報告されました。一例をあげれば、「担任の指示に従って行動できるようになっ
た」が加配校では67、0％、未加配校では41、9％というように。そして結果から「教
員加配は、生徒の学校生活の改善に効果があったと考えられる」というものでした。

　木村委員長は「加配については東京が決めて、次の年に国が決めた。東京が先に
やったのだ」「この報告書は国に対するいい資料になる」「世界的にもこういう報告
はなく、貴重だ」（言葉は正確ではないが、このようなニュアンス）と、自画自賛す
る言葉をポンポン発していました。

　教員を加配すれば、教員定数を多くすれば、子どもたちに目が届くのは当たり前の
こと。加配ではなく教員定数を増やすこと、教員の「教育の自由」を保障することこ
そが、改善・改革になるのに、そこには固く蓋をして。

　また、加配の経費についての質問に事務方が回答したのですが、事務方は教育委員
の側を向き、傍聴者には背を向ける座席配置になっているため一番離れた傍聴席には
回答が聞き取れませんでした。
私は傍聴者監視のためにいる職員に「もう一度答えてもらって」と要請したところ、
「静かに」としか言いません。
そこで、木村委員長（議長）に、「傍聴席まで聞こえなかったので、加配の経費をも
う一度聞かせてください」と要求したところ、「傍聴者は静かに！」。竹花委員は
「ばかったれ！」と怒鳴りました。

傍聴の権利を主張したことに対し、非難される謂れは私には全くありません。まして
や、月2回の定例会を2回とも欠席することが珍しくない竹花委員などに。議事録が出
来たら、竹花発言を確認して正確な記載を要求するつもり。定例会傍聴の度に、人権
意識ゼロの面々が教育委員である場面が露呈します。