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LNJ Logo 朴鐘碩さんが抗議文〜日立の「原発事業で3600億円めざす」経営方針に反対
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情報提供 : 佐藤和之(佼成学園労組・CS神奈川)

http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/63765469.html

(以下、転載・転送☆歓迎)

<日立の「原発事業で3600億円めざす」経営方針に反対する>

(株)日立製作所 
会長 川村 隆 様
社長 中西宏明 様

2012年6月19日(日立就職差別裁判勝利判決日)
日立製作所ソフトウエア事業部 朴鐘碩(パク・チョンソク)

                    抗 議 文

マスコミは、「日立製作所は14日、2020年度の原子力事業の売上高目標を3600億円とする計画を発表した。11年度の実績は約1600億円で大幅な拡大を目指す。東京電力福島第1原発事故の対策支援や海外での原発受注の推進などで売り上げ増を見込んでいる」と報道しています。
私は、「原発事業で3600億円めざす」経営方針に反対し、抗議します。

昨年、2011年3月11日、東日本大震災の津波による自然災害、原発の水素(核)爆発事故から1年3ヶ月が過ぎました。人災である原発事故は、未だに解決の糸口さえなく、収束する方向も見えない状況です。津波と福島第1原発事故による放射能汚染により多くの日本人、外国籍住民が犠牲となり、避難生活を余儀なくされました。先の見えない避難生活に疲れ、自ら生命を断つ人まで出ていることはご存知のことと思います。

原発は、日常生活を脅かし、自然環境を破壊し、その影響は地球規模に拡大しています。
生まれ育った土地、自然、海産物、農作物、家畜などこれまで汗と血を流して作り上げた地元住民の財産、基盤が放射能によって一瞬にして破壊されました。「原発さえなければ・・こんな悔しいことはない」と涙を堪えながら訴えた農家、漁師の人たちの声を日立製作所経営者幹部どのように聞いたのでしょうか。子どもたちは、外出を制限され自由に遊ぶことも出来ません。

「人権、地球環境を大切にする」日立製作所経営者幹部は、避難生活をせざる得なくなった人たち、生活の全てを失った人たちの気持ちを考えたのでしょうか?

多くの人たちが原発の「安全神話」に騙され、家族を引き裂かれ、仲間を失い、犠牲を強いられる一方で、多国籍企業・日立製作所は、原子力事業で莫大な利益を得ています。
原発立地は、貧しい地方経済の「繁栄」を支え、高効率なエネルギ-として「都市」に供給し、「植民地主義」政策で「安全神話」を謳い多くの人たちを騙してきました。

私は、韓国、モンゴル、米国、スイス・WCC(世界キリスト教協議会)など国際連帯目指す「原発体制を問うキリスト者ネットワ-ク(CNFE)」に属し、反・脱原発を訴えています。原発(核)は、人類と共存できない、地球上から全ての原発を廃炉にするしかない、と確信しました。今を生きる、未来を生きる子どもたちのためにも原発は廃炉にすべきです。また、原発は被曝を前提とする労働者の犠牲の上で成り立っています。

私は、放射能汚染によって犠牲となった住民の気持ちを逆撫でする日立製作所の原子力事業計画に抗議し、以下のことを要求します。
1.日立製作所は、原発事業から撤退し、代替自然エネルギ-研究・開発に予算をシフトすること
2.日立製作所は、原発輸出を中止すること
3.福島第1原発4号機の復旧あるいは廃炉工事状況と労働実態を定期的に報告すること

尚、この抗議文は、全世界に発信します。

<参考:日立就職差別裁判闘争・崔勝久>
 1970年、日立製作所の入社試験において氏名の欄に通名を記し、本籍地に現住所を記した在日朝鮮人2世の朴鐘碩青年(当時19歳)が、「嘘をついた」という理由で採用を取り消された。日立就職差別裁判とは、そのことを不服として日立を相手に提訴し、4年にわたる法廷内外での運動で勝利した闘いである。判決は日立の民族差別に基づく不当解雇を全面的に認め、「在日」の置かれている歴史的な状況に言及したうえ日本社会にはびこる民族差別についても初めて公に言及した、画期的なものであった。
 日立闘争は差別の実態と、「同化」され差別の中で生きる「在日」の現実を問題にした運動であり、当初、既成民族団体や「在日」文化人の間では、朴鐘碩が自己を偽り日本企業に入ろうとしたのは「同化」を推し進めることになり「民族運動」にそぐわないという批判があった。日立闘争を担ったのは、朴鐘碩の状況を己自身の経験と重ね合わせてアイデンティティを模索する「在日」と、日本人としての加害者性を自覚し始め「在日」の問題提起を受けとめようとする日本人青年が中心となった、「朴君を囲む会」という市民運動であった。日立を糾弾する運動は日本国内だけでなく、アメリカと韓国での不買運動に広がった。韓国では民主化闘争の中で取り上げられ、朴鐘碩の勝利は「民族全体の貴重な教訓
(東亜日報)、「告発精神の勝利」(韓国日報)と報道された(1974年)。【出所】朴一編『在日コリアン辞典』明石書店(2010年)から抜粋

【OCHLOS(オクロス)】http://www.oklos-che.com/2012/06/blog-post_1634.html
【外国人への差別を許すな・川崎連絡会議】http://homepage3.nifty.com/hrv/krk/index2.html

Created by staff01. Last modified on 2012-06-25 18:11:05 Copyright: Default

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