報告:不二越闘争「日韓交流会」&講座「東電のアジア侵略史」 | |||||||
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6月9日午後3時から、東京・たんぽぽ舎において、不二越闘争「日韓交流会」が開催されました。来日したハルモニを囲んで、日・韓あわせて約20人が参加。前日までの闘争に踏まえ、今後の運動方針等をめぐって意見交換がなされました。とりわけ、強制連行・強制労働に対する戦後補償問題と、「脱原発」運動との結合について活発な議論がなされました。終了後は、近所の居酒屋に場所を移して懇親会。同時に、一部の人は原発再稼動反対の首相官邸包囲ウォークに合流。他方スペースたんぽぽでは、たんぽぽ舎&東電前アクション合同学習会「東電のアジア侵略史−現代・日本とは何かを考える」がありました。 学習会講師の村山和弘さん(写真・不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会)は、1922年の東電による信濃川朝鮮人虐殺事件から、興味深いお話を始めました。続いて、戦争と植民地支配を背景にした、国策としての電力産業と1939年「日本発送電」の成立。「日本発送電」(東電が40%)が行った、日本本土と植民地における強制連行・強制労働。敗戦直前の朝鮮・興南における、核兵器開発と産軍学体制の日本的な形成。そして、戦争犯罪を曖昧にしたことによる、戦前勢力の戦後における延命について、重要な報告がありました。 フクシマ原発事故を引き起こし世界中に放射能をバラ撒いている東電の体質は、戦前から続くものでしょう。東電は戦前、炭鉱やダムに多数の朝鮮人を強制連行して酷使し、無残な死を強いてきた最大の戦犯企業です。この歴史を反省することなく、戦後は過疎地に原発を押し付けてきました。戦前から続く、内外における植民地経済構造と被差別労働を黙認する日本社会、あるいは形だけの戦後民主主義が、フクシマ原発事故をもたらしたと言っても過言ではない。この間の不二越経営陣の傲慢な態度や野田首相の原発再稼動をめぐる居直りも、変わらない日本企業と政府の本質を象徴しています。日本のアジア侵略の歴史と、現在の原発体制はつながっています。アジアや世界の民衆と連帯し、他の社会変革の課 題とも結合しながら、脱原発運動を進めていく必要性をあらためて痛感させる学習会でした。 なお、ブログ「第二次不二越強制連行・強制労働訴訟」では、「原発と不二越訴訟」と題する記事が連載中です。 〔ブログ記事〕 http://fujisosho.exblog.jp/i26/ Created by staff01. Last modified on 2012-06-11 11:48:23 Copyright: Default |