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「裁判所前の男」大高正二さんに実刑判決!〜「報復判決」と大口弁護士


*弁護団(左から川村・大口・萩尾・長谷川の各弁護士)

過激派でもテロリストでも暴力団でもないたった一人の老人に、国家権力が襲いかかった。9月19日「裁判所前の男」大高正二さんに対する東京地裁判決(多和田裁判長・429号法廷)は、懲役1年2月の実刑判決(拘留中の280日は算入)で、大高さんはその場で収監された。多和田裁判長は「被告は反省の態度が微塵もない」と語気を強め、見下すように実刑を言い渡した。この判決に「フザケルナ」と小声を発した傍聴者には即「退廷命令」が出され、廷吏3名に担ぎ出された。「429号警備法廷」は、最後まで人権侵害に満ちた空間だった。記者会見で大口弁護士は「これは裁判所批判を続けてきた大高さんを嫌悪した裁判所による“報復判決”だ。証拠調べもまともにやらず、検察証拠のDVDを傍聴席には見せないようにしたり、退廷を前提に訴訟をすすめるなど、憲法を踏みにじる暗黒裁判だ」と怒りを露わにした。

主任の萩尾弁護士は、判決のでたらめさ、とくに重要な事実認定のすり替えを指摘した。「大高さんに殴られたとされる裁判所守衛長のケガの程度が、起訴状では重篤な“頸椎損傷”だったのが判決では“頸椎ねんざ”に修正されたり、頭部打撲の“こぶ”が“はれ”に変更されている。これは重要な事実認定のすり替えで、検察・裁判所側の主張のほころびを示している」「無理なでっち上げ判決であることが明白だ」。弁護団はただちに控訴して、徹底して裁判所の犯罪を追及する方針である。そのためにも事件の当事者である「東京高裁」ではない別の裁判所で二審を行うことも検討している。なお、大高さんはこの日、スーツもネクタイもズボンも靴も黒いづくめだった。かれにとって「裁判所の葬式の日」でもあったのだ。(M)

↓この日も「大高裁判」傍聴券抽選所には、多数の裁判所職員が監視要員として配置されていた

記者会見(動画 26分)

レイバーネットTV「法衣の犯罪を問う」(大高さん出演)


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