竹信三恵子著『ルポ 賃金差別』に深い読後感(北健一) | |||||||
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「一気に読んだ」は好意的書評の常套句ですが、竹信三恵子さんの本『ルポ 賃金差別』は、立ち止まり、咀嚼しながら、少し時間をかけて読み、深い読後感が残りました。ようやく読了したのは、GWに遊びに行った山の帰りでした。 私はこれまで「非正規問題は、21世紀の身分差別だ」と考え、たまに言ってもきましたが、この本でぼやーとした思いが深い裏付けを得た気がします。「最強だが最悪の賃下げ装置」である賃金差別の実態を、パート、コース別雇用管理、成果主義間接雇用を見つつ、打開の試みも紹介しているのですが、差別とたたかってきた人の歩みと挫折、達成のバトンタッチをたどっていることが、魅力の基礎になっています。不当判決がいかにして克服されてきたのかという経過も、差別に向き合う読者を力づけてくれると思います。私も力づけられました。記者として、学ぶところが大なのは今さら言うまでもありません。 本書とは直接関係ないかもしれませんが、この本を発行した出版社に組合があるのもちょっとうれしい点です。 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066602/ 北健一(ジャーナリスト) Created by staff01. Last modified on 2012-05-09 13:31:48 Copyright: Default |