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　沿道を埋め尽くす「怒」の文字。鳩山首相は沖縄県民の怒りを知れ―。普天間基地移設問題で沖縄を訪れた鳩山首相を迎えるのは県民の怒り。５月２３日午前、知事との会談のため県庁入りする鳩山首相に県内移設反対を訴えようと、県庁前では抗議行動が行われた。「鳩山は沖縄から出ていけ」「公約を見直して出直せ」「普天間を無条件で閉鎖せよ」「県民は裏切りを許さないぞ」―。県内各地から約千人が集まり、シュプレヒコールが響き渡った。　

　沖縄県議会は鳩山首相との会談を「前回の来県の際、負担をお願いしたいとしており、目的は明らか」と拒否。４８人の県議も県内移設反対の横断幕を掲げて県庁前の県民広場で座り込みをした。県議の代表の一人は「政府だけでなく、日本国民全体に対しても訴えなくてはならない。日米安保は認めるが自分のところに来てもらっては困る、は改めさせなくてはいけない。日米安保を日本国民全体が考える機会にしないと問題は解決しない」と粘り強い運動を誓った。抗議行動では「沖縄を返せ」など復帰運動の際に歌われた曲が演奏され、集まった人たちが歌う場面もあった。（沖縄・我謝 香織）