フェスタ感想〜「人生を返せ」の歌に圧倒される | |||||||
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「レイバーフェスタ2009」に参加しました。以下、感想を書きます。
演劇「独りではない」(憲法寄席)は、とても身につまされる劇でした。まさに労働現場の普遍的な光景を演じていました。ただ、中国人の彼女の役どころが、きれい過ぎるかな、 正統派すぎるかなとも思いました。 韓国の映画「外泊」もよかったです。こういう映画を見るたびに、他国と日本の労働運動の、闘うスタイルや、労働者の意識の「格差」を、これでもかこれでもかと痛感します。あまりに差がありすぎて、自己嫌悪や無力感すら感じてしまいます。 「3分ビデオ」で印象に残ったものは以下の通り。 <上映パートごと> ・パート1 ◎「宮下公園〜TOKYO SHIBUYA」==「いま」の課題を取材している。 ・パート2 ◎「世相吟映 動物図鑑」==発想が奇抜で、ゆとりある構成に心が和む。 ・パート3 ◎「結婚詐欺」==壱花花さんの構想力や構成力のすごさには、いつも感嘆する。特に、スーパーの文字については、既製の汎用フォントを使わずに、劇場用に長く観客に愛された字幕書体を使っている点がいい。 ・パート4 ◎「神の舞う島」==恥ずかしながら、島の原発計画については知らなかった。島民たちの静かなデモのシーンに心を打たれた。 ○「そういうわけで」==女性の視点が新鮮に映る。きわめて私的な切り口で、見過ごされがちな、しかし重要なテーマに迫る。 「自動車会社の社長さんに会いたい!ツアー」の記録映像も傑作。これは得した気分になりました。 レイバーソングでは、「人生を返せ」に圧倒されました。そして「自由の木」のドラえもんの替歌にわくわくし、女性3人組 W−BANDの「ナイキの靴はいらない」も、ストレートに連帯感が伝わり感動しました。八木啓代さんの歌や、フォルクローレの華やかな踊り、日系ラテン労働者劇も、安心して見ていられました。 総じて、私が参加したころと比べるとレベルが格段に上がり、こなれてきたなという印象です。私は自分の担当に精一杯で、他の出し物はほとんど事前の予備知識なしに見るので、いっそう、感動や驚きがあるのかもしれません。 今年は「素人っぽさ」があまり感じられず、逆に言えばそのぶん進化していると感じました。こうしたイベントをさらに労働者のあいだに広め、職種や職場の違いを超えて、問題を自分のこととして考えること。レイバーフェスタは、文化を通じて、次の瞬間に誰かがどこかで闘うための「踏み分け道」を作っているんだなと思いました。(Y) Created by staff01. Last modified on 2009-12-20 19:46:04 Copyright: Default |