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LNJ Logo 二つのチベット・国際社会への復帰
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上野の森美術館で、中国側のチベット美術展をやっています。
http://www.seichi-tibet.jp/
 1997年にも、ダライ側のチベット展をやり、どちらも力が入っています。私は、チベットの独立に
も・抹殺にも反対です。中国もダライラマも同意見だと思います。
 1997年の図録は2分冊で密教についてくわしく解説しており、種智院大学の学長が双方に寄稿して
います。今回のほうが明るい感じで、たとえば、もんじゅが発情してヤマーンタカ(大威徳)になり、
ヤマ(閻魔様)をやっつける(生による死の調伏)、大威徳とみょう妃に踏みつけられた者たちは気楽に
横たわっている、という承徳の国宝など、圧巻です。脊椎・哺乳動物たる人・仏の肉体美も見事です
。
 おばあさんが人の皮をしいて馬の上に横乗りしている(ペンデンないしペルデン・ラモ=吉祥天)の
を見たり高原の民謡を聞くと、環太平洋で、ラテンアメリカの古文明とつながっているように感じま
す(縄文も)。

 朝鮮や中国の国際社会への『復帰』の話を聞くと、おやおや自分のことは棚に上げて、とつくづく
思います。またぞろ自民総裁が靖国に。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/yasukuni/?1255948736
 ドイツと異なり、日本はポツダム宣言を履行したとは認められないように思います。戦犯に対する
厳重な処罰、日本国民の間における民主主義的傾向の復活強化、基本的人権の確立。前記諸目的が達
成せられ、日本国民の自由に表明せる意思に従い平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるるに
おいては、占領軍は撤収せらるべし。亡霊のような日本軍国主義が駆逐され、自民党が復活しなけれ
ば、米軍も撤収できるか。
 朝鮮や中国を批判するにしても、両国・両国人への差別意識(朝鮮・中国とは対等になりたくない
という)が伏在している言説とは合唱したくありません。(斎藤洋太郎)

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