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LNJ Logo フランス:市民投票、98%が郵政民営化にノン
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山口です。フランスでの郵政民営化市民投票の結果がでました。

フランスでは、政府とラ・ポスト当局が打ち出した株式会社への形態変更に対する市民投票が、9月
28日から10月3日にまで行われ、220万人が投票し、そのうち98%が「政府は民営化をするためにラ・
ポストの形態を変えたいと考えています。あなたはその計画に賛成しますか?」という問いかけにノ
ン(反対)を投じました。

メディアも連日「市民投票、大成功ー私の郵便局に手をつけるな!」と報道しているように、この驚
くべき数字は当然、市民・利用者は郵便局が今のまま公共サービスであり続けることを望んでいる、
ということをはっきり表しています。3日の最終日はフランス全国に約10000箇所の投票所ができまし
たが、地方では投票したくてもできなかった人たちが大勢いたはずです。それを考えてもこの220万
人の投票には大きな意味があります。

私も、2日、3日にはパリ市内に設けられた投票場所のひとつに行ってビラまきなどをしてきましたが
、多くの人にどこで投票ができるのか聞かれ、ビラを受け取ってすぐに投票する人が大勢いました。
なかには「投票できてよかった、こういう取組みをしてくれて本当にありがとう」と言う人もいたり
、3日はパリの端にある小さな郵便局前でしたが、土曜日の午前中は利用者も多く、声をかけると殆
どが投票に応じてくれました。若者からお年寄りまで年齢層で違いもなく「民営化はおことわり!」
という感じで迷いもなく“ノン”にしるしをつける人たちばかりで、私たちが立っていたのは小さな
郵便局の前でしたが、ここでこんな調子なら全国で200万人はいくだろうと実感できました。

これに対して、政府は「今回の投票は信用性がない」、「質問が的確ではない」、「今回の計画は民
営化ではない」、「郵政サービスを保護し強化するための計画だ」、「民営化ではないから市民投票
する必要はない」などと多くの言い訳をしていますが、この結果に焦りを感じているのは明らかです
。

政府が何と言おうと、今回の計画の裏には民営化があり、その第一段階だということは誰もが知って
おり、だからみんなノンを投じたのです。この大きな結果をすばやく次の段階へとつなげて、政府に
民営化計画を撤回させる運動に拡大することを期待します。


↓郵便局前に作られた市民投票場
↓投票用紙

Created by staff01. Last modified on 2009-10-07 01:27:08 Copyright: Default

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