【報告】2・8パナソニック裁判を支援する会 | |||||||
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黒鉄好@福島です。
若干遅くなりましたが、2月8日(日)、福島県郡山市内で開かれた「派遣切りを許さない!パナソニック裁判支援!労働者市民のつどい」の概要を報告します。 集会は、郡山市労働福祉会館で午後1時30分から。パナソニック電工福島に対し、解雇撤回と正規雇用を求めて提訴した佐藤昌子さんを支援する目的で開催されました。 主催者挨拶の後、宮城合同労組・星野委員長から、佐藤さんの雇用から解雇、提訴に至るまでの闘いの経過報告。続いて原告弁護団の鈴木宏一弁護士から訴訟方針についての報告がありました。連帯あいさつでは、佐藤さんと同じくパナソニックグループ(パナソニックプラズマディスプレイ社)を相手に解雇撤回を闘っている吉岡力さんのメッセージを黒鉄好が代読しました。各政党から、地元選出の民主党議員のメッセージが紹介されたほか、共産党・社民党の県議が挨拶しました。 続いて、この集会の目玉であるルポライター・鎌田慧さんの講演。鎌田さんは、豊富な取材経験に基づいた戦後の労働問題の歴史に触れながら、「北九州工業地帯では、戦後に入ってもヤクザが労働者の手配をしていた。神戸港で港湾労働者の手配をしていたのは山口組」「労働者派遣法は、闇で行われていたそうした手配業務を合法化させ、浮かび上がらせる効果を持った。今の派遣労働の実態を見ていると、戦前に戻った感さえある」とし、派遣法制定以来20年の労働者の権利の後退に強い警告を発しました。その上で「派遣法の実態は労働者“調達”法である」とし、派遣法の廃止を訴えました。 支援者によるフルート演奏で一息ついた後、いよいよ原告の佐藤昌子さんの訴えがありました。「これは私ひとりの闘いではなく、私は、同じ境遇にある他の多くの人々に思いを馳せる。(佐藤さんを派遣法で認められていない仕事に従事させながら、派遣法に適合しているように装うため、労働契約書に従事してもいない内容で記載して)法律を犯したのはパナソニック電工なのに、『法令遵守が求められてきたので、このまま仕事を続けてもらうわけにはいかない』とまで言われた。なぜ私が責任を負わなければならないのか。…私は、物ではなく人間です。家庭を持ち、子供を育て、希望を持って、人として生きる権利があります」と、佐藤さんは訴えました。 さんざん行ってきたみずからの脱法行為を棚に上げ、「法令遵守のため解雇」? ふざけるな松下。もし私が佐藤さんの立場だったら、お前にだけは言われたくない。 パナソニックの違法派遣、とりわけ佐藤昌子さんのケースがきわめて悪質なのは、派遣会社アロー・ビジネス・メイツ(ABM)社が松下のグループ内派遣会社であるということでしょう。これまで報道されてきた悪質な派遣のケースでも、派遣会社は派遣先企業と直接の資本・人的関係を持たない場合が多かったと思いますが、ABMは松下に社員を派遣するためだけにグループ内派遣会社として設立されています。このことは、ABM社が社員から中間搾取したカネが再び松下グループに還流することを意味しており、いわば、社員に給与を支払った企業グループが、自分の会社の社員の給料袋に手を突っ込んで、その一部を取り上げていることになるわけです。 労働基準法では、法律に基づかない違法な天引きを禁止していますが、その違法な天引きが、間に派遣会社を挟むことによって可能になってしまう。これは、派遣法が持つ決定的な矛盾のひとつであり、派遣法の小手先の改善では決してなくすことができない構造的なものです。労働者派遣法がいかに労働者と非和解的に対立しているかをはっきりと示す矛盾でもあり、それゆえ、私たちの闘いは派遣法廃止を最終目標とするものでなければならないと考えます。 さて、この集会以降、これまで準備会扱いだった「パナソニックの偽装派遣を告発し、解雇撤回・直接雇用を求める佐藤さんを支援する会」は、正式に会として立ち上がりました。「会」は、1000円をカンパするだけで誰でも会員になれます。夫が病床にあり、家計の大黒柱となってきた佐藤昌子さんは解雇によって生活崩壊の危機にあります。ぜひ、多くの方に会員になっていただきたいと思います。 集会閉会にあたり、国労闘争団(仙台)の佐藤正則さんが登壇。「国鉄が分割民営化される直前、1985年に労働者派遣法が作られた。あのとき、私たちが攻撃を止められなかったことが派遣の皆さんの苦しみにつながっている。佐藤さんを守ることが、私たちのためでもある」と、佐藤昌子さんの闘いへの連帯を表明しました。 ----------------------------------------------------- 黒鉄 好 aichi200410@yahoo.co.jp 首都圏なかまユニオンサイト http://www.geocities.jp/nakamaunion1/ JR株主・市民の会、安全問題研究会合同ブログ http://blog.goo.ne.jp/kabunusi_osaka Created by zad25714. Last modified on 2009-02-12 22:22:10 Copyright: Default |