国労バッジは はずせない!辻井義春さん、ついに再雇用の展望を切りひらく! | |||||||
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6月15日、JR東日本でただ一人国労バッジをつけ続ける辻井義春さん(JR京浜東北線 本郷台駅勤務)の第5回審問(辻井さんへの反対尋問)が神奈川県労働委員会で開かれた。審問には国労組合員をはじめ、支援者60名がかけつけた。 審問前の集会で6月10日、駅長が再雇用のための契約申込書を辻井さん本人に持ってきたことが報告された。再雇用(エルダー制度という)に向けては、これまでJRは再三「バッジをはずさなければ、再雇用はできない」と発言してきた。エルダー制度とは、高齢者雇用促進法に基づきこれまでのシニア制度(試験を受けて再雇用する)から無試験でも再雇用できるように、採用の門戸広げるために設けられたものだ。だから本来は、今年3月までに辻井さんに再雇用の通知を渡さなければならないはずであったが、JRは辻井さんに恫喝をし続けてきたのである。 辻井さんは早速申し込み書にサインをした。そして現在、再雇用の会社選定に入っているという。辻井さんはついに解雇阻止、再雇用実現への展望を大きく切り開いたのだ。 本日は辻井さんへの会社側からの反対尋問が行なわれた。会社側は2点に渡って辻井さんに質問してきた。 ひとつは、辻井さんの国労バッジ着用がJR東日本の定めた就業規則に違反しているという点。これは、これまでJRが再三再四言い続けてきたことだ。辻井さんは、「国労バッジ着用を違反とすることが、就業規則の上位にある労働組合法に違反している」「私は国労バッジをつけたからといって、仕事に怠慢だったことはない」ときっぱり反論した。 もうひとつは、国労本部の「指示」でバッジをつけているのではないという点。この点について辻井さんは、「国労バッジをつけないということを大会などで議決したことはない」、JRの攻撃の中で「処分者が増え、やむをえずバッジをはずす組合員が増えたのだ」と発言した。この時JR側代理人は、バッジをつけ続ければ「ボーナスカットになるのはわかりますよね」などと、あたかも処分が当然というような発言をし、会場からは大きな抗議の声があがった。 今年3月国交省は、信濃川の大量かつ長期にわたる不正取水(7年間で3.1億トン)事件でJR東日本に対し水利権取消処分を出した。現地では、大きな抗議の声があがり、JRに対する不信は増大している。辻井さんの問題もJRの非人間的な体質を深くえぐりだすものであり、この闘いの意義はますます大きなものとなっている。その証左が、傍聴者の増加である。今日も前回を上回る支援者が傍聴に参加し、傍聴席はほぼ一杯になった。 神奈川県労働委員会は、あと2回の証人尋問のあと結審を迎える(11月9日)。そして来年1月には命令が出される予定だ。勝利命令を勝ち取り、辻井さんの再雇用を実現させる闘いは、いよいよ最終局面である。(湯本雅典) ------------------------------------------------ ↓労働委員会のあるビルにはいるJR職員 ↓辻井義春さん ↓妻・真由美さん ↓労働側・渡辺弁護士 ↓ほぼ満席の傍聴席 Created by staff01. Last modified on 2009-06-16 00:20:03 Copyright: Default |