渡部通信〜解雇することはできなかった | |||||||
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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」 ・「千葉高教組」・「新芽ML」。 の渡部です。 全国の仲間の皆さん! 本日(3月31日)、都教委は卒業式での 不起立者に以下のような処分を出しました。 <高校> ・戒告(初めての「不起立」者) 4名 ・減給10分の1・6月(池田さん) 3名 <特別支援学校> ・減給10分の1・1月 1名 ・停職3月(渡辺厚子さん) 1名 ・停職6月(河原井・根津さん) 2名 <小・中学校> ・文書訓告(実損はない) 1名 ・減給10分の1・6月 1名 (近藤順一さん) ---------------------------------- 計 13名 「文書訓告」については実損がないことから、 処分に入れない場合もありますが、 「不起立」で抗議したのでここに入れました。 昨年夏、「7・15分限対応指針」が出され、 処分直前の3月26日には、東京地裁で<最低最悪>の 「不当判決」(前回報告)が出されたばかりだったので、 二重に厳しい状況下での処分でしたが、 都教委は、根津さんや河原井さんを クビにすることは出来ませんでした。 処分言い渡し会場(研修センター)から出てきた 今回初めて処分された都立高校教員は、 支援者約200名の前で、次のように述べました。 「都教委は地方公務員法で処分すると言った。 しかし、自分は憲法を守ったのだと言った。 歴史が必ず処分の誤りを証明するだろう。 おかしいモノには抵抗していく」 河原井さんや根津さんは笑顔で 研修センターを出てきました。 「6ヶ月停職」との声にセンター前の支援者から 大きな拍手が沸きました。 そして、その後開かれた報告集会(兼記者会見) (250名参加)の場で、4人の方々は次のように語りました。 <渡辺厚子さん> 今回自分は会場の外に出ようか中に入ろうか迷い、悩んだ。 しかし最終的には、子どものそばで卒業を見届けたいと思い 中に入って不起立した。不起立だけでどうしてこれが 3ヶ月もの停職になるのか。くやしい。理不尽だ。 自分は肢体不自由の子たちの教育を30年間やってきた。 「10・23通達」が出て、子どもたちを無理やり壇上に上げ、 呼吸困難な子どもが苦しんでも「君が代」斉唱時は 介助も許さない、と言った理不尽なことが起きている。 子どもたちを国家に従わせることに加担することはできない。 「10・23通達」がある限り、これ以降も一人一人の教員が 毎年塗炭の苦しみを味わう。 そういったことがなくなるように力を尽くす。 <高校の音楽教員の池田さん> 自分は定年だ。昨日(30日)職場で通知を受けた。 減給10分の16ヶ月だ。一日でも処分を有効にしたい とのことだろう。また、定年者には感謝状が出るが 私には出なかった。ドイツでは軍隊でも「任務」と「良心」が 食い違う場合には、「良心」の方を選ぶことが保障されている。 これはナチス時代を反省しての事だ。しかし、日本は逆だ。 「任務」と「良心」が重なるようにこれからも闘っていく。 <河原井純子さん> 停職6ヶ月2回目だが、温かい気持ちになった。 不当処分という思いはあるが。 前回の停職中、全国行脚をした。 すると自分のことを「明日の私のこと」として 受け止めてくれ、共有してくれた。 「君が代」解雇を阻止できているのは、 これらの人々の支えがあるからだ。 ある意味では今回はオメデトウだ。 「10・23通達」を白紙撤回させ、学校現場に自由の風を 吹き起すことだ。そのために、見過ごすことなく、 抵抗し、あきらめないことだ。 <根津公子さん> 3月26日の「不当判決」以降、 自分は「分限処分になるのではないか」と思っていた。 気持ちを抑えるのに困難だった。娘から電話が有り、 「信じているから、自信を持って堂々としていてね」 と言われた。 停職6ヶ月でホッとしている。しかも今回は半年で 同じ職場に復帰できる。二重に嬉しい。 分限免職を阻止できたことで、分限指針の効力は半減した。 モノ言う教員に分限指針を使うのは今回はやめた。 ひとまず私たちの勝利だ。 それを導いたのは大勢の人たちが一緒に行動したことだ。 これからも一緒に闘っていくことが大切だ。 3・26判決は、「『君が代』はどこの学校でもみんなやっているから、 不起立をしているお前達がおかしい」というものだ。 だから、私たちの方からそういう状況を押し戻すことが大事だ」 そして、「停職6ヶ月の間はどうするのですか」という 記者の質問に答えて、 「停職出勤でこのことを伝える。校門前で私の授業をやる。 また都庁にも抗議に行く」と述べました。 報告集会は最後に、 「私たちは、都教委の『暴走』にストップをかけ、 自由で民主的な教育を学校現場に甦らせ、 生徒が主人公の卒業式・入学式を取り戻すため、 生徒・保護者・市民と共に手を携え、 『日の丸・君が代』強制に反対し、都教委の暴圧に屈せず、 不当処分撤回まで闘い抜くものである。 何よりもこの国を『戦争にする国』にさせず、 『教え子を再び戦場におくらない』ために!」 という抗議声明を確認して報告集会を終えた。 全国の仲間の皆さん! 様々なご支援ご協力ありがとうございました。 東京における2009年春の卒業式の闘いは 「ひとまず私たちの勝利」になったと思います。 私たちは、これでまた闘えます!! ************************************************ 都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス http://kenken.cscblog.jp/ 「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ http://homepage3.nifty.com/hinokimi Created by staff01. Last modified on 2009-04-01 00:36:18 Copyright: Default |