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黒藪さん勝利判決!読売新聞の言論封殺の目論見を粉砕
―読売「押し紙」著作権裁判

 3月30日(月)東京地裁627号法廷にて、読売新聞社西部本社の江崎法務室長がジャーナリスト黒薮哲哉さんに対して、ウェブサイトへの催告書掲載が著作権侵害にあたるとして訴えていた裁判の判決が出た。
 判決は「催告書」じたいが原告のものではないこと、さらに著作物性も認められない、として原告の請求を棄却した。
 黒藪さんの勝利判決だ。

 判決当日は出版労連・出版ネッツと「押し紙」問題で新聞社と係争中の新聞販売店の方々が福岡からかけつけ、裁判所前で宣伝行動をおこなった。
 判決が言い渡されるといっぱいの傍聴席から拍手がわきおこった。
 18時半から出版労連会議室において報告集会が開かれ50名が参加した。主催は出版労連出版産業・対策部と出版ネッツ。主催者あいさつのあと弁護団からまず「押し紙」問題についての説明があり、続いて今回の判決の内容説明があった。そして弁護団声明が読み上げられた。
 黒藪さんから「今回は負ける気がしなかった。弁護団もバックアップしてくれるし、組合の支援があり、一人でたたかっているのではない」とあいさつがあった。
   その後は福岡で新聞社から「押し紙」の圧力をうけて争っている新聞販売店の方々、会社から名誉毀損訴訟の攻撃を受けているネットワークユニオンの仲間、新聞奨学生のネットワークの方から発言を受け、その後質疑応答をおこなった。
 今回の判決は、社会の木鐸ともいわれ世界最大手の報道機関・言論機関である読売新聞社が、虚偽の事実を根拠に一ジャーナリストの言論を封殺しようとしたことを示したものである。
 また、調査報道の記事や放送などで実務的文書が参照されることはよくあることで、仮に著作権侵害となれば、報道活動ができなくなるおそれもあった。それについて明確に著作権侵害を否定したことは表現の自由を擁護し確認する意義があった。
 さらに「押し紙」というマスメディアがタブーとしている問題でも、ウェブサイトで情報発信して言論機関として有用であることや、報道の可能性を示したものであると思う。
 読売「押し紙」著作権裁判の判決は読売新聞の当面の言論封殺を粉砕したが、まだ別の記事での名誉毀損裁判が残っている。引き続き注目とご支援をお願いしたい。  
 5月15日(金)さいたま地裁 13時20分〜 証人尋問(主尋問と反対尋問)

(安齋徹雄)

新聞販売黒書 http://www.geocities.jp/shinbunhanbai/
出版労連 http://www.syuppan.net/
  *写真:報告集会であいさつする黒藪さんと弁護団の方々 


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