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東京・全国の仲間の皆さんへ。

被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

「処分撤回を求めて(71):卒業式処分発令抗議・該当者支援行動」を配信しま
す。
長くなりますが最後までお読み下さい。

■卒業式処分20名、10・23通達に基づく処分者数延べ408名

本日(3月31日)、都教育委員会は、先の卒業式での「日の丸・君が代」強制に対
して「譲れない思い」から不起立・退席などで抵抗した教職員20名の懲戒処分にし
て、該当者に対する「処分発令」を強行しました。

これで、06年10・23通達に基づく処分者数は、延べ408名となりました。

20名の内訳の詳細は、下記に記載しますが、初めて(1回目)の不起立などが約半
数の9名を占め、都教委の10・23通達に基づく教育破壊の暴挙に根強い抵抗が存
在することを示しています。

根津公子さんは、他の該当者とは別に10時頃勤務場所の南大沢学園養護学校に都教
委職員2名が直接訪れ、処分を発令しました。処分内容は、これまでの処分量定を加
重されず、停職6月(昨年と同様)となっています。しかしまたもや僅か1年で南大
沢学園養護学校から秋留台養護学校への転勤を命ぜられました。

■本日の抗議・支援行動に約270名参加 ありがとうございました。
さて、本日の抗議・支援行動には、主催の4者(予防訴訟をすすめる会、被処分者の
会、被解雇者の会、不採用撤回を求める会)を始め、都立高校・小中学校・障害児学
校の教職員、市民、労働者など約270名の人々が参加してくれました。心から御礼
申し上げます。

13時から処分発令場所(都教職員研修センター)近くの全水道会館で総決起集会を
行い、13時30分から15時10分まで研修センター前で抗議・支援行動を行いま
した。支援の声は、研修センター内の該当者にも聞こえ、「心強かった」「皆さんに
よろしく」ということでした。

その後、全水道会館に戻り、再度総決起集会を行い、該当者からも発言をしてもらい
ました。16時から同じ場所で記者会見を開催しました。

なお、100名収容の会場が溢れかえり、机の間に座る人や入り切れない人が多数で
たことをお詫び申し上げます。

■卒業式処分の内訳■

●小中学校 3名(内1名は杉並区立養護学校)
 減給10分の1・1月 1名(2回目不起立)
 戒告 2名(1回目不起立)、内1名は非常勤教員合格取消

●都立障害児学校 2名
 停職6月 2名

●都立高校 15名
 減給10分の1・6月 2名(3回目不起立)
 減給10分の1・1月 6名(2回目不起立)
 戒告 7名(1回目不起立5名、退席2名)、内再雇用職員合格取消1名

■本日発表の抗議声明 ファイルで入手したい人は近藤までご連絡下さい。

卒業式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明

 3月28日、東京都教育委員会(都教委)は定例会を開催し、卒業式での「君が
代」斉唱時の不起立・退席などを理由に20名の教職員の懲戒処分を決定し、本日3
月31日、該当者に対する処分発令を強行した(内訳:小中学校・区立養護学校:3
名<減給10分の1・1月1名、戒告2名>。障害児学校:2名<停職6月2名>。
高校:15名<減給10分の1・6月2名、減給10分の1・1月6名、戒告7名
>)。2003年10.23通達以来、今日までの延べ388名という前代未聞の大
量処分(裏面参照)に続く本日の不当な処分の強行は、職務命令を根拠に処分を振り
かざして、教職員・生徒に「日の丸・君が代」を強制する教育破壊の暴挙である。私
たちは、この暴挙に満身の怒りを込めて抗議し、不当処分の撤回を求めるものであ
る。
 該当者のうち5名は、都教委の「事情聴取」に際して、弁護士立会いを要求したに
も拘わらず、都教委は「教育委員会の裁量」という理由でこれを拒否し、「事情聴
取」も行わないで処分を発令した。都教委は、十分な「調査」も行わず、処分発令を
急いでいる。まさに、「見せしめ・恫喝」以外のなにものでもない。
 今回の処分は、2003年10・23通達とそれに基づく校長の職務命令は、「思
想及び良心の自由」(憲法19条)を侵害し、「教育の不当な支配」(改定前教育基
本法第10条)にあたり、「重大かつ明白な瑕疵がある」ので、「『君が代』の起
立・斉唱、ピアノ伴奏の義務なし」「いかなる処分もしてはならない」と判じた20
06年9月21日の東京地裁民事36部の判決(予防訴訟判決)に真向から反する許
し難いものである。
 東京都教育委員会は、これまでの教育行政を改めることなく、高裁に控訴している
ことを理由に、地裁の判決を全く無視して、「職務命令」を出すよう各校長を指導
し、全ての都立学校の卒業式で例外なく各校長が「職務命令」を出し続けている。
 また、今回処分された教員のうち2名は一旦合格した再雇用職員などの任用を取り
消され、別の1名は4年前の処分(04年3月卒業式)を理由に非常勤教員の採用を
拒否されている。これらは、本年2月7日の嘱託不採用事件について「東京都の裁量
権逸脱・濫用」「不法行為」と判示した東京地裁判決(民事19部中西裁判長)に背
くものであり、断じて認めることはできない。
 今私たちは、東京都・東京都教委を被告として、東京地裁民事19部で10・23
通達関連の処分取消請求訴訟(略称:東京「君が代」裁判)を争っている。1次訴訟
(2007年2月9日提訴)の原告は173名、2次訴訟(2007年9月21日提
訴)の原告は67名で、原告総数は延べ240名に達している。また、06年周年行
事・07年3月卒業式・4月入学式の処分取消を求める東京都人事委員会審理は未だ
継続中であり、公開口頭審理も行われていない。かくして、都教委は、裁判の進行は
もとより、公務員の身分の救済制度として存在する人事委員会制度上の手続き・進行
をも一切無視して10.23通達以来重ねての処分を乱発し、ひたすら大量処分の
「実績」作りに狂奔しているのである。
 今回の卒業式で処分された該当者の大半は、被処分者の会弁護団(尾山宏弁護団
長)を代理人として、4月中に東京都人事委員会に不服審査請求を行い、不当処分取
消・撤回を求めて最後まで闘い抜く決意である。
 今や学校現場は、10・23通達や2006年4月13日の「教職員の意向を挙手
等で確認するような学校運営は許されない」という「学校運営の適正化通知」など
で、がんじがらめにされ、教職員が「物も言えない」雰囲気が蔓延しようとしてい
る。しかし、「最後の授業」たる卒業式を「強制」と「処分」の場へと落とし込める
都教委の非常識な暴圧に対して生徒・保護者・市民の批判が広がり、教員として「譲
れない思い」を貫いた私たちの行動にも多くの支援・激励が寄せられている。
 私たちは、都教委の「暴走」にストップをかけ、自由で民主的な教育を学校現場に
甦らせ、生徒が主人公の卒業式・入学式を取り戻すため、生徒・保護者・市民と共に
手を携え、「日の丸・君が代」強制に反対し、都教委の暴圧に屈せず、不当処分撤回
まで闘い抜くものである。何よりもこの国を「戦争をする国」にさせず、「教え子を
再び戦場に送らない」ために!

2008年3月31日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
 共同代表 清川 久基(前足立西高校) 星野 直之(前保谷高校)
 連絡先:事務局長 近藤 徹(葛西南高校)
 弁護団事務局:加藤 文也弁護士(東京中央法律事務所) 


◆東京「君が代」裁判(第1次訴訟)第5回口頭弁論◆
4月15日(火)12時40分集合・傍聴抽選 
         13時10分〜17時
         東京地裁103号(定員100名)
         (地下鉄霞ヶ関A1出口)
*被告側証人尋問:藤森元都教委職員課長、須藤元都立深沢高校校長(現三田高校校
長)

お問い合わせは、以下、近藤まで。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090−5327−8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(随時更新。アクセスして下さい。)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/index.html.
************

Created by staff01. Last modified on 2008-03-31 21:46:59 Copyright: Default

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