ガソリンスタンドユニオン〜解雇めぐって緊迫したやりとり | |||||||
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サブプライムローンの破綻を理由にアルバイト職員を解雇するという前代未聞の 事件。 団体交渉で「解雇延期」を合意したにもかかわらず一方的に前言を翻した関東礦 油に対して、その解雇の日にあたる3月25日午後6時30分、フリーター全般労働 組合・ガソリンスタンドユニオン(FZRK・GSU)が相模原市東林間のガソ リンスタンドに団体交渉およびストライキを通告に出向いた。 ガソリンスタンドの店長は組合側の申し入れに対してただ「そんなことは知らな い。本社に言ってくれ」の一点張りで、「店長から本社に連絡を入れろ」と主張 する組合員との間で怒号も飛び交う緊迫のやりとりとなった。 やがて店長が折れ、申し入れは本社に伝えると明言。FAXと電話で本社へ連絡が 行った。およそ1時間後、本社の担当者から連絡が入り、フリーター全般労働組 合の鈴木委員は「我々はここで待つから、交渉に来てください」とやりとりをし て待機することになった。 しかしその後何の連絡もなく、また連絡も取れなくなり、やってきたのは警官 だった。 一度目は交番の巡査。東京から警察に電話があり、様子を見に来たという。すで にガソリンスタンド内に篭城用のテントが用意されていたから、その検分もあっ たのだろう。 二度目は数人の警察官が来て、店長と組合側に事情聴取。しかし結局は民事不介 入で引き下がった。 しかし店長が「出て行ってくれ」と言ったのを受けて、一人の警官が不法侵入の 「警告」を宣言するなど、一時騒然となった(結果的には組合側が弁護士を呼ぶ と言ったことなどから、うやむやなまま口をつぐんでしまう軟弱な対応だったが)。 店長は帰るに帰れず会社に連絡を取ろうとするが誰も出ない状態が続く。やが て、10時を回った頃、ようやく本社の常務から電話が来た。 きょうこれから交渉を持てと主張して来た組合側も譲歩して、「最低限交渉日時 を確定すること。その交渉までの間解雇の決定は保留すること」の2点のみを主 張。しかし常務は決断できないといい、解雇は会社の決定事項だと言い張る(そ のくせ、解雇通知を見たこともないという)。 かなり長いやりとりの末、「警察を呼ぶ」と言い残して常務は電話を切ったという。 ここに来て、会社側の誠意のなさが露わになり、組合員からも支援者たちからも 会社に対する不信と怒りは最高潮に達した。 その後店長の「アルバイトだから仕方がない」発言をめぐって一悶着もあった が、11時前、スタンドの待合室内での待機も限界と見て、外へ出る準備を始めた。 会社側はこの問題に関して、社会的な意味合いなどまったく理解していないので はないかというのが同席した人たちの実感であるだろう。鈴木委員も「会社は何 の反省もしていないね」と発言していた。どこまで労働者をバカにしたら気が済 むのか。勝間田さんが言うように「なめてくれやがった礼はたっぷりさせていた だく」と誰もが思ったはずだ。(正木俊行) Created by staff01. Last modified on 2008-03-26 09:14:45 Copyright: Default |