『君が代不起立』上智大学上映会〜1時間の熱いディスカッション | |||||||
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ドキュメンタリー映画『君が代不起立』の上智大学上映会が、6月27日、同大学図書館で行われ約100名の学生・教員などが参加した。上映は「英語字幕版」で留学生など海外の人も20名近く鑑賞した。2つのスクリーンを使った「デュアル上映」だった。 上映後、出演者の河原井純子さん・制作者のビデオプレス(佐々木有美・松原明)が登壇し、のっけから質疑の形式で始まった。 10人近くの人から次々に質問・意見が出た。「こんな強制が学校で行われていることを知らなかった。驚いた」「不起立でたたかう人に感動した」「応援したい。銀行口座を教えて」などの感想があった。 また「君が代はサッカーでも歌われている。私は違和感を感じていないが、どうして反対なのか。もっと詳しく教えてほしい」「私は、君が代の意味さえ知らず一生懸命歌ってきた。私たちの世代は、歴史が教えられていないから、問題意識が薄まっていると思う」「まわりの人はこの問題に関心がない。左翼と思われてしまう」「裁判でも負けている。この運動を続けて展望はあるのか」「君が代がだめなら別な国歌をつくったほうがいいと思うか」など出され、それぞれの質問に3人が答える形で、熱いやりとりが約1時間続いた。 河原井さんは、社会のファッショ化を描いた「茶色の朝」の話を紹介し、「この君が代強制は、茶色の朝の第一歩。だから私は抵抗を続ける」と話した。彼女が持参したパンフレット「茶色の朝を迎えないために」15部は、すぐに完売した。 私が痛切に感じたのは、若い世代と我々の世代との間に横たわる「歴史認識の断絶」だった。学校もメディアも日本の侵略戦争の真実・実態を教えていないことに加え、30年以上、社会運動がなかったことが大きい要因だろう。これを一つひとつ埋めていく作業がこれから必要だと思った。 その一つのやり方は「映像を通して知ること」。私は、最近試写会で、7月下旬に公開されるドキュメンタリー映画『特攻』を観て非常に感動した。あの戦争は何だったのか、天皇がどんな役割を果たしたのかが、特攻の生き残りの4人を通して見えてくる。上映会のディスカッションのなかでも、この映画のことを紹介し「ぜひみてほしい」と呼びかけた。 また『君が代不起立』の上映会をしたい、という声が何件も寄せられた。確かな手応えを感じた上映会だった。(松原) 、 Created by staff01. Last modified on 2007-06-28 12:27:34 Copyright: Default |