今の時代に重なる〜映画「TOKKO(特攻)」(杜海樹) | |||||||
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映画「TOKKO(特攻)」を見てみた。第二次世界大戦時の神風特攻隊(戦闘機に軍人が乗ったまま敵に体当たりして爆死する)を描いた映画だが、映画を見ている瞬間はそうでもなかったが、見終わって暫くして、徐々に気分が重たくなってきた。 映画そのもの云々というより、自分の加害者性が浮かんで来たからだ。私自身は、もちろん、戦後生まれであり、軍隊に所属しているわけでもなんでもないわけだが、かつての特攻隊員が、自身の意志がどうこういうまえに、行かざるを得なかった事態に追い 込まれていった・・・、そして今再び、人々に有無を言わせない強権政治がはびこりつつある事態が見事に重なって見えてくるからだ。 国会では、頭数さえ揃えば、議論もろくにせずに強行採決で軍法整備に突き進んでいっている。その姿は、特攻への道そっくりだ。そして、その流れを止めきれない、弱虫な自分が今ここにいる。その自分に腹が立つ、というより不快感を感じるからだ。小さい悪は身のまわりにたくさんある。大したことがないと言えばそれまでなのかもしれないが、小さい悪を止めきれなかった積み重ねは大きな悲劇を生む。今話題の年金問題もそういうことだろう。 かつての志願兵募集のポスターや特攻を祝う寄せ書きが何かをもの語っている(写真下)。これらは戦前のものだが、今こうして見ていると、今、自分がその場に遭遇しているようでならない、というか、している。突撃して亡くなられた方々に申し訳ないという感情が湧いてくる。なさけない次世代ですまないと思う。ごめん。でも、日本を自爆テロ先進国にはさせたくない。海樹、ちょびっと頑張る。 cubacomm@mail4.alpha-net.ne.jp Created by staff01. Last modified on 2007-07-23 12:23:43 Copyright: Default |