JR民営化20年検証のパンフレットが発刊される | |||||||
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松原です。 2007年4月1日で、JR民営化から20年を迎えた。その検証運動をすすめている「国鉄闘争共闘会議」から、「民営化20年の検証」(64ページ・600円)が発行された。 メインは、3時間座談会「国鉄改革20年の検証」で、20年間ウォッチしてきた鎌田慧・立山学氏に加え、安全問題を追及している安田浩一氏らによる徹底検証。JR20年の歴史は、日本社会の歪みの歴史と一体となっていたことが見えてくる。 パンフの申込みは、TEL03-3511-3386 FAX03-3511-3387 メール tomonigo@xvb.biglobe.ne.jp *以下は、鎌田さんの前書き「世紀末の不正」 ―――――――――――――――――――――― 世紀末の不正 鎌田慧(ルポライター) つましく生きている労働者の生活が、より儲けようとするだけの欲望の犠牲にされるのは、理不尽なことである。世論の支持を仰ぐために、「ほかならぬあなたのためです」などという。おためごまかし、というやつだが、国鉄の分割・民営化は、「国民の負担が減ります、サービスが向上します」といいことずくめだった。 ところが、「民営化」されて、国民の負担はさらにふえ、事故はふえ、ダイヤは乱れ、駅は機械まかせで老人、子どもはついていけない。一方の「分割」は、それを実施するものが、社長になるチャンスをつくる利権の分割でしかなかった。中曽根首相がいっていた、「国鉄改革」から20年後の現実が、それが壮大なウソだったことを暴露している。 ウソで政治を支配するのは、ヒットラーとゲッペルスのようなファッシズムというものである。えげつない「民間活用」という財界への利益誘導を政治化した中曽根首相から、エセ改革の小泉首相、デマゴギーの安倍首相と、日本の首相もだんだん小粒になるのにしたがい、ウソも露骨で見え透いたものになってきた。 20年前、国鉄の分割・民営化は、不法行為によって実施された。国策への反対者を容赦なくみせしめ処分にし、自殺者がおよそ200人、解雇者が1047人にものぼる大粛清だった。政府機関が、不当労働行為の連発によって政策を実施したのは、国家による民主主義つぶしだった。いま、安倍首相は、「戦後レジームからの脱却」と公言している。 あの大粛清のあと、巷の労働運動は影をひそめてしまった。おなじような不当労働行為が堂々と横行して、抵抗する者は攻撃され排除され、気づいてみれば、世は一億フリーター時代となった。 これは中曽根康弘、瀬島龍三、三塚博などのほか、井手正敬、葛西敬之、松田昌士など三人組の陰謀だった。 あの猖獗(しょうけつ)をきわめた不正と不法に決着をつけず、蓋をしてしまっては、日本の改革と未来はありえない。国労闘争団の抵抗の意味は、ますます大きくなってきた。 Created by staff01. Last modified on 2007-04-23 16:51:11 Copyright: Default |