東京総行動:山本製作所不当廃業要請行動 | |||||||
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ビデオ:東京総行動・東京板橋山本製作所要請行動 韓国馬山市の韓国山本廃業の撤回を求め、韓国山本労組は2006年9月15日、 東京総行動の一環として東京板橋の山本製作所に対する要請行動を行った。 韓国山本労組の一行は、朝から争議団とともに抗議行動に参加し、 この日の午後4時半頃、争議団約150人が東京都板橋区にある精密部品メーカー 山本製作所前に到着した。 話合いを求めて本社前に到着した一行を待ち受けていたのは、 「関係者以外立入禁止」、「扉に手を触れないでください」という張り紙と、 鉄パイプで補強された鉄のゲートだった。 韓国山本労組を応援する会をはじめ、多くの組合や争議団、市民団体のメンバーが 連帯発言に参加、かたくなに話合いを拒否する山本製作所に対して抗議のアピールを行った。 1時間弱の抗議行動の間、山本製作所の社員、管理職は建物の中から、あるいは 屋上から、じっと身を潜めて一行を眺めていた。 発言が終わり、主催者は「団結がんばろう」で抗議行動を終え、次の拠点への 移動をアナウンスした。 しかし、韓国山本労組の組合員は、再三の呼び掛けにも、固く閉ざされた冷たい 鉄の門にしがみついて動こうとしない。 「行こう」という呼び掛けに、いったんは帰りかけるのだが、次の瞬間、また 鉄柵をつかんで「門を開けてくれ」と叫びながら激しく門を揺らす。 門を壊されるとでも思ったのか、あわてた様子で山本製作所の社員が 飛び出してきて門を抑える。 必死に門を開けろと訴える実直そうな韓国山本の中年女性組合員。 家計を支えるため、長年まじめに働いてきた。 工場が閉鎖されれば、彼女の暮らしは破綻してしまう。 もうこの歳になって新しい職場を見つけるのは難しい。いや、絶望的だ。 何とか工場を再稼働させてくれ。門を開けてくれ。 祈りにも似た絶叫とともに、また力いっぱい、開こうとしない門を揺らす。 門の反対側では、社員たちが無表情にただ門を守っている。 会社の不誠実な対応に、口々に抗議する日本の支援者たち。 撤収のアナウンスから15分ほども、門の前でそうしていただろうか。 結局、門は開かなかった。 怒り、悔しさ、悲しみ、絶望、もどかしさ。そんな感情が入り混じった 涙を目いっぱいに浮かべて門に背を向ける組合員たち。その涙を拭う委員長。 扉を押し倒してでも社内に入りたかったに違いない。 彼らには十分、社内に入る権利がある。 彼らは「関係者」なのだから。 どうして入ることができないのか、門を開くことさえできないのか、 それがもどかしく、悔しく、悲しい。 長い闘いになるかもしれない。 しかし、彼らにはもう行くところがない。 交渉の相手がいない。 板橋の本社と山本社長以外には。 文責: 安田(ゆ) Created by Staff. Last modified on 2006-09-20 10:22:10 Copyright: Default |