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練馬駐屯祭で石原都知事「国民」を代表してナメクジ発言

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4月9日、今年1月よりイラクへ約600名の隊員が派兵された練馬区北町にある練馬駐屯地内で、第一師団創立44周年および練馬駐屯地創立55周年行事が行われた。

 陸海空の統合運用がスタート直後に着任した第一師団長三田克己陸将は式事で「テロ・弾道ミサイル等の脅威の多様化に即応体制を」と強調した。続いて登壇した石原都知事は「都民・国民を代表して」として以下の祝辞を述べた。

「隣国、中国のまったくわけの分からない背伸びした軍事拡張は日本・アジア・世界にどういう影響を与えるか危惧される。民主党の前原君は中国は日本にとって脅威であると、あたりまえのことを述べたが同じ民主党の鳩山幹事長はそれに反論し、わけの分からぬ馬鹿なことを言った、政権をめざす野党として鳩山発言は危惧を感じる。冷静な眼で我が身と相手を比べこの国に何が足りないのか、国そのものより私たち自身の心の中にどんな「備え」があるのか反省しないと、周りの国に揺さぶられるまま塩をかぶったナメクジみたいに日本が融けだす危惧がある。」と言いたい放題。

 駐屯地内の武器展示コーナーは昨年と比べ半減

今年は機関銃や装甲車など11種類のイラク装備品。戦車や大砲、ミサイル、迫撃砲といった武器展示が姿を消した。武器を子どもに触れさせないでという住民要求も若干実っている。

 息子はイラクに

駐屯地会場には「イラク派遣隊員家族受付」の矢印の付いた看板があちこちに目立った。


イラクに派遣された息子の帰りを待つ50代の夫婦は都外から参加したという、隊内体育館には数十枚のイラク出国行事や戦地サマワの写真が貼りだされた。一枚一枚丹念に息子の姿を「これかしら?」と言いながら、食いいるようにして捜す、不安をかみ締めるように「息子は独身です、1週間に1回は自宅に電話があります、バクダットより危なくないそうです、今日はこれからここで初めてテレビ電話で息子の顔を見られてうれしいです、派遣期間は延びるようで心配です」と語る。

隊員も勇気を出して1割強が「イラクに行きたくない」

一方、派兵を免れた30代の現地部隊の隊員は「自分以外に昨年イラク派遣についてのアンケートでは希望・熱望とも書かず中隊長に行きたくありませんと答えた隊員は自分を含め1割強くらい」と周りを気にして語ってくれた。

入学式に大砲は似合わない!住民要求で大砲や戦車砲の空包射撃中止 対戦車ヘリ「コブラ」飛来中止!

 年々、住宅密集地にある練馬駐屯祭のメインである市街地戦闘訓練展示が縮小している。昨年は近隣住民から予行演習も含め騒音苦情が練馬区に寄せられたという、毎年、駐屯祭と二日間の予行訓練は必ず小中学校の入学式の日にぶつかるので「訓練を自粛して」と教育関係者の要請、都教組練馬支部の抗議要請が行われ、他の住民団体も練馬区教育委員会や総務に数度現状を訴えた。近隣住民の70代の男性は「昨年、あまりに迫撃砲などの爆発音やラッパの音がやまないので練馬区危機管理室に苦情電話をした、今年は初めて駐屯地に出向き鎌田練馬区議(共産)と一緒に要請をした、11年間も、駐屯地の応接室で毎回1時間も交渉し基地を削って歩道の実現など数々の要求が実現してきたが、今年は住民と話し合いをしようとせず、小雨の中、受付から駐屯地の外に出され、要請文を読み上げ、担当の司令業務室長が第一師団長宛てなどの要請文だけ受理するという、まさに門前払いにはあきれた。しかし効果があって次の日の予行は爆発音が若干時間が短かくなった」と言う。

 自衛隊は嘘ばかりつく

 一方、駐屯地眼の前にお店を構える女性は「予行演習は朝8時から音楽隊、隊員の掛け声、ヘリコプター、戦車の爆音や騒音でお店の入ってるマンションに凄く響き渡る、夜勤で朝眠れないのでつらい、いいかげんにして、隊員が持ってくるビラには大砲の音のする時間しか書いてない、冗談じゃない、明日、自衛隊に文句を言う」と怒りをぶつけ、他のお店数件の店主はまだ回覧板が廻ってこない、また祭りですかと迷惑そうだ。

 駐屯祭当日、練馬駐屯地正門前で市民団体が昼過ぎまで横断幕を掲げ「自衛隊はイラクから撤退しろ」と参加者や隊員などに訴えていた。

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