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LNJ Logo 8/13感想〜侵略の歴史総体が問われている
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News Item 0813kanso2
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佐々木です。

8/13ヤスクニ・キャンドル行動について稲垣さん、児玉さんがすでに詳細な 報告を書いていますが、以下感想です。

戦死し靖国神社に合祀された肉親や先祖の魂を取り戻しに来た韓国や台湾原住民 の人々。李金珠さんやチワス・アリさんの訴えを聞いて、問われているのは合祀 だけではなく明治以後の日本の植民地支配と侵略の歴史の総体であることを思わ ずにはいられませんでした。

チワス・アリさんは、日本政府に歴史の直視と謝罪を望むと話しました。そして 1895年の台湾植民地化後、1920年までに138回の討伐で7000人以 上の原住民が殺され、負傷者を含めると8人に1人が犠牲になった。1940年 には子供達10000人が高砂義勇隊として南洋の戦地に送られ、半数以上が戦 死した。生前は強制的に使役され、死んだ後はヤスクニに合祀され魂の自由まで 奪われる。これは、人権と文化、信仰と遺族の願望に対する暴力である。侵略し た加害者に被害者を加える道理はどこにあるのかと訴えました。

彼女が証言しているとき壇上には「何人も我々が歴史を語ることを阻止し得ない」 の文字が掲げられました。自信に満ち不退転の決意を示すことば。それは、歴史 を無視、あるいは歪曲し戦争賛美にまで至る今の日本への痛烈な抗議であるとと もに、蹂躙されたものが真実の歴史を語ることが社会に正義を回復する第一歩で あることを宣言したことばだと思いました。小泉首相の「こころの問題」は、こ のことばの前ではまったく無力です。

敗戦後61年、わたしたち日本人は侵略と植民地支配への反省もなく、また戦争 への道を歩きだしています。恥ずかしいことです。「行動を起こすことで私たち の尊厳は守られる」とチワス・アリさんは証言の最後に語りました。この言葉を 受け止めたいと思います。


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