三一書房争議勝利報告集会が開かれる | |||||||
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労働者の権利を勝ち取った!! 三一書房争議勝利解決報告集会、行われる 3月17日、文京区民センターで三一書房争議勝利解決集会が 200名余りの参加で行われた。 かつての三一書房は社会派出版社として名前が知られていたはず。しかし、この7年半、三一経営は社会派としての三一書房の名を汚す労働組合潰しの行動を続けてきていた。組合のねぱり強い闘争により、昨年12月27日、東京高裁において、全面和解が成立。集会は共に闘ってきた支援者と勝利を祝う報告集会となった。支援共闘会議、出版労連、文京区労協のあいさつの後、当該小番書記長の闘争の報告があった。 要約すると、 1998年、会社側は経営悪化を理由に労働協約改悪を提案、さらには団交拒否を続け、本社社屋ロックアウトを強行し、組合員三役に『懲戒解雇通知』したことから争議は始まった。その後、組合は社屋のロックアウト解除を勝ち取り、泊まり込みの就労闘争に入る。都労委では2001年に不当労働行為を認められた救済命令を勝ち取るが、法的拘束力がないことから、解決には至らなかった。しかし、その命令を地裁に持ち込み、社屋明け渡し・損害賠償請求裁判と対抗する手段として使うことができた。04年には大口債権者である三井住友銀行の申し立てにより組合が管理して いる朝霞倉庫の競売決定がおり、会社側は高裁において和解に応じる姿勢を見せはじめ、和解交渉に入った。会社側は「組合の協力なしに再建は不可能」と言明し、「懲戒解雇ほか、一切の処分を撤回」「ロックアウトの解除」「労働協約破棄の撤回」「組合、組合員、家族への謝罪表明」「希望する組合員の職場復帰」の5項目を認めた、という経緯である。 報告の最後には、「7年半にわたる解雇争議は、当該とその家族に多大な経済的損失、精神的打撃を与えたことはまちがいありませんが、これほどの厳しい長期の困難であっても、労働組合が『逃げることなく、恐れることなく立ち向かえば、必ず克服できる』というポジティブな経験として、総括することができると考えます」とあった。7年半という争議の期間、組合は現場闘争にも力を注いできた。社前集会、社長自宅への団交要求行動、デモ、神保町での情宣行動。地道な現場での闘いが経営を追い詰め、和解への道筋を切り開いた。 報告集会に詰め掛けた人々は現場の闘争に駆け付け、支援してきた。三一書房労組の勝利は支援してきた労働者たちにとっても大きな勝利である。争議支援は労働運動の原点を思い出させる。集会の発言の中でも「出版労連の反主流派と言われていた三一労組の支援をしていくことになろうとは…」という言葉もあった。争議解決というのはすべてにおいて優先されるべき事であり、その原則を守りきり幾多の壁を乗り越え、勝ち取った勝利である。まさに労働者の団結の勝利だ。集会は喜びに溢れた笑顔でいっぱいだった。 三一書房は組合員の職場復帰により、再建されることとなる。この7年半 の争議経験が生かされた本が出版される事を期待したい。(A.H/出版労働者) Created by staff01. Last modified on 2006-03-18 12:02:20 Copyright: Default |