横浜事件に「免訴」判決〜司法は責任を放棄 | |||||||
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戦時下の言論弾圧事件、横浜事件の再審裁判の判決が、9日横浜地裁であった。判決は「免訴」(裁判の打ち切り)。遺族が求めていた特高の拷問による権力犯罪を認める「無罪判決」とはほど遠い予想外の結果だった。集まった関係者らは「これでは殺された人が浮かばれない」「ひどすぎる」と怒りの声と涙に包まれた。戦争責任問題にふみこめない司法の反動ぶりが際だつ判決だった。遺族側はただちに控訴すると発表した。 この日は、早くから傍聴に並ぶ人がたくさんやってきた。年配者が多く「新聞で知った。私も戦争でひどいめにあった」「父が治安維持法で7年入れられ拷問をされた」など、当時のことを体験した人が多かった。42名の傍聴券に213名が並んだ。 午後1時半すぎ、「免訴」の紙をもった人が地裁前玄関に出てくると「ひどい・・」とあちこちでためいきがもれた。泣き崩れる人もいる。「あんなひどい眼にあわせておいて、許せない」と年配の男性が怒る。「日本は戦前と変わっていない・・」とふりしぼるように語る女性。「みんな無関心だからこんな判決がまかりとおるのよ」という一言が痛烈にひびいた。 遺族の木村まきさんは記者会見で、「えっという感じだった。司法が逃げ切るつもりなら私はどこまでも追いかけていく」と今後の闘いへの闘志を語った。傍聴したジャーナリストの田中伸尚さんは、「判決は事務的のことばかりでまったく内容がなかった。こういう判決が出てくるのは、日本社会が戦争責任を曖昧にしてきたことに原因があると思う」と語っていた。 記者会見でも「共謀罪」の話題が出た。戦前猛威をふるった「治安維持法」とうりふたつの「共謀罪」がいま国会で審議されようとしている。横浜事件の「免訴」判決は、戦争ができる国づくりを進める国家権力の暴走を、司法がチェックするどころか追認するしかないことを自ら認めるものだった。(M記者) Created by staff01. Last modified on 2006-02-09 20:16:24 Copyright: Default |