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全国連鎖行動の大阪集会は13日午後6時半から、エルおおさかで開催されました。

チョ・ジュノさんは、自分の経験に沿って、80年代以降の韓国労働運動の流れを説明し、97年の金融危機を契機にした構造調整の中で現代、起亜をはじめとする自動車産業での闘争が敗北したことから、企業別組合や一国内での闘いの限界を知ったこと、新自由主義グローバリゼーションという新しい時代に対応した労働運動が必要になってきたことを述べ、新自由主義の犠牲にされてきた労働者や農民がFTAやWTOに対して連帯して闘うことが重要だと訴えました。今回の全国連鎖行動について、自分が労働運動を始めたころは、韓国には学ぶべき先輩がいなかったので、日本の文献で勉強した、日本には労働運動や市民運動の先輩たちがたくさんいて、今回全国でそのような人たちと交流できたことをうれしく思うと語りました。また、自動車産業の労働者との交流の経験や、今回訪問した寿と釜ケ崎の実情から、日本の労働者は韓国よりもひどい状況に置かれているという印象を語りました。

質疑の中では、アジア各国とのFTAの中で大きな焦点となっている「労働力輸入」の問題について、すでに具体的な課題として提起されており、この面からも議論を深めていく必要があることが、参加者からの意見として指摘されました。また、日本の労働組合の中では、日韓FTAについて条件付き(労働運動に対する規制を削除)で推進する立場が主流であるが韓国ではどうかという質問に対して、日韓FTAは韓国経済に対する日本の支配を強化するものであり、また、FTAが締結されたら韓国と日本のすべての分野で、あらゆる条件が水準の低いほうに切り下げられると指摘しました。さらに、日本と韓国の資本が、中国や他のアジア諸国において搾取を強化しようとしている中で、日本と韓国という枠組みを超えて、アジア規模での連帯を作り出すことが重要であることが強調されました。

参加者は労働組合の活動家を中心に約20人。労働組合の中でのWTOやFTAへの関心を高めていくことと、反グローバリゼーション運動の中に韓国やアジアの労働運動との連帯をよびかけていくことの両方の面で、取り組みが弱かったことを反省しています。


Created by Staff. Last modified on 2005-09-14 15:12:21 Copyright: Default

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