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原爆の日・広島長崎レポート | ||||||
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原爆の日、広島・長崎に6万1千名以上が集う 被爆60周年にあたる今年、広島・長崎には6万1千名以上の人々が参集、戦争で命を失った多くの方々の冥福を祈るとともに、「二度と惨時を繰り返してはならない」との決意を新たにした。 広島市・長崎市では平和祈念式典、原水禁大会(今年は、原水禁、核禁会議、連合の3者主催)、原水協大会が開催されたのはもちろんのことだが、地域のNGOや海外からの参加者も目立ち、従来の組織参加者とは別の非組織の自主的参加者が目を引いていた。 核兵器廃絶、戦争放棄といった従来のテーマに加えて、今年は、「世代交代をどうすすめていくのか、若い世代にどう語り継いでいくのか」といった点が大きなウェートをしめていた。 高校生による1万人署名・平和大使の試み、ドイツの青年が2003年に開始した「国際法を守る壁プロジェクト」(木のブロックに平和のメッセージを書き込み、積み上げて壁にし、人間の輪のように囲みを作っていく)などが注目を集め、「国際法を守る壁」が広島の原爆ドーム・長崎の爆心地を包囲した。ドイツからやってきた青年は、「国際法を守る壁を広げ、暴力の禁止を訴えていきたい」と語っていた。 日本の高校生も「祖母の話を今になって初めてきいた・・・歴史を忘れたら繰り返される」などと述べ、「高校生だからできることがあるのではないか」と道行く人に訴えていた。 全国紙ではほとんど報道されないが、広島・長崎を中心に、コンサート、写真展、漫画展、街頭パフォーマンスなど様々な試みがなされている。そして少しずつ、その主人公は戦争を知らない世代、被爆2世・3世の時代へと移りつつあるようであった。 それにしても、大人の世代はどうなのであろうか?今まで運動を支えてきたはずの「大人」の作成した平和宣言には、現在争点となっている「憲法9条」の文字は見られなかった。 (杜 海樹) Created byStaff. Created on 2005-08-12 00:20:15 / Last modified on 2005-09-08 06:26:38 Copyright: Default |