アメリカ西海岸港湾ロックアウトについて | |||||||
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サンフランシスコのKです アメリカ西海岸の港湾労働者の労働契約改定につき、経営者によるロックアウトにつ いて。 現在、西海岸の港湾労働者(ハワイ、アラスカを含むアメリカ西海岸の全て)の組 合ILWUは前の契約がこの7月1日に切れて新しい契約への話し合いを続けてきました。 この新規契約のキーポイントは新しいテクノロジーを誰がコントロールするかです。 組合側はあくまでもILWUの管轄区内の仕事は組合員がすべきだとしています。 なぜ、これがそれほど大切かというと、ILWUはアメリカの経済に対して莫大な影響力 をもっているからです。 アメリカ西海岸はILWUのインターナショナルの元にあります。今、組合員は経営者側 によってロックアウトされていますが、1日港を閉めることによってアメリカ経済へ の損失額は、現在では1日$2ビリオン(2400億円?)。これが長引けば1日の 損失額は倍増していくそうです。 経営者側は今までなんとかこの組合の力を弱くしようとしてきましたが、出来ません でした。ですから、今回ロックアウトまでしてこの強行手段を取っているのは、ここ で、この港をコントロールする新しい職種のコンピューターのオペレーターを非組合 員にすれば、港を支配する力は組合から経営者にうつり、これが組合の力を底抜けに し、組合崩しをする第一歩になるからです。 又、現在は1つの契約で西海岸を全部支配しますが、経営者側はこれを港ごとに別々 の契約にしようともしています。 これをされたら組合の力は無くなります。1つの港でストライキに入ったら隣の港へ 船を動かせばいいからです。ILWUは今まで、この力を使って、南アフリカのマンデラ 釈放の為、南アフリカからの荷役拒否をし、マンデラがアメリカに来たとき彼より特 別に感謝されたり、ベトナム戦争反対の行動、リバプール、チャールストン5のサポー トの行動など、色々な行動を取ってきました。 ですから、今、ILWUが負けるをいうことは、これがこれからのアメリカの労働運動、 組合運動に対する影響が大変大きいのです。 1週間程前、フランスの港湾労働者の組合は全面サポートの声明を出しました。又、 オーストラリヤやスエーデンの組合、そして、日本からも組合員をアメリカに送って サポートしようとしています。 ブッシュは今日(10/8)タフトハートリーという法律を使って港を開けて組合員 を強制的に仕事に戻す行動にでようとしているようです。 ここ1週間が山場になるかもしれません。 Created byStaff. Created on 2002-10-09 11:38:16 / Last modified on 2005-09-05 02:59:00 Copyright: Default |