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編集2002.02.03(日)01:17 国際

世界社会フォーラム『9.11テロ』余波分析

ニューヨークの世界経済フォーラム(WEF)と併行して、ブラジルのポルトア レグレで開かれている世界社会フォーラム(WSF)は2日の会議でテロとの戦争 を集中的に非難した。

フォーラム組織者の一人であるオデッド・グラジューは「世界は一方ではテ ロリズムに向けて、一方では戦争に向けて駆け上がっている」と指摘し、 「テロリズムはより深刻なテロリズムを産み、戦争はより多くの戦争を産む」 と憂慮を表した。

グラジューは「今日、われわれは既に石油を巡って戦った。明日は水を巡って 戦い、それからは食糧を巡って戦うだろう」と主張した。

彼は、全世界で「防ぐことができる理由で」日に5歳以下の子供が3万人ずつ死 んでいると語り、「これは一日に世界貿易センターの建物7つが崩れることに 等しいのに、誰もこれを新聞の1面に載せない」と蔑んだ。

言語学者のノーム・チョムスキーは、ブッシュ大統領が『9.11テロ』で発生し た全世界的な怒りを、世界化を一層拡大する自分たちの経済政策を押し進める ことに利用していると非難した。

チョムスキーは基調演説で、全世界的へ手のつけようもないほど拡張される資 本主義で、世界の富が次第に少数に集中していると主張し、豊かな国家の政府、 産業化した北半球、特に米国が、いつかは「世界化の結果、増加している無産 者を相手に、その場で大量殺傷武器を使用しかねない」と予想した。

チョムスキーは、ジョージ・ブッシュ米国大統領のミサイル防御計画で「宇宙 を武装」しようとする米国の動きが最も心配だと明らかにして、「これは生存 に対する深刻な威嚇」だと規定した。

ポルトアレグレのカトリック大学に集まった5千余名の観衆はチョムスキーの 演説に一斉に歓呼した。

メキシコのコンチネンタル・ソシアル・アライアンスのヘクトル・デ・ラ・ク エバも「9.11テロは新しい攻撃の言い訳に利用された」と語り、「この攻撃は、 自由貿易に基盤をおく新しい国際秩序を強要する」と主張した。

フォーラムの参席者は、米国とヨーロッパの政府及び企業が世界貿易機構 (WTO)の力を強め、貧困国を犠牲にして先進国の利益を増加させる新しい貿易 自由協定を締結しようとしていると非難した。

チョムスキーは「これは貧困国家には市場原理が次第に強まり、豊かな国には 福祉状態になることを意味する」と指摘した。

(連合ニュース)

http://www.hani.co.kr/section-007000000/2002/02/007000000200202030117004.html


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