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小田実没後17年記念 混迷する現代に『隋論・日本人の精神』が問いかけるもの(7/20 13:30〜 兵庫・芦屋市) | ||||||
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2024/07/20 小田実没後17年記念 混迷する現代に『隋論・日本人の精神』が問いかけるもの(7/20 13:30〜 兵庫・芦屋市)案内→https://x.gd/b66NKチラシ→https://x.gd/zQMZt 21世紀に入る頃から日本政府は、それまで築いてきた戦後的価値を次々となぎ倒してきました。 戦後日本の平和主義を小田実は「刀を差さない政治」と呼んだ。 ――戦後の日本人の「刀を差さない心。精神」の形成は、戦争と平和の問題にかかわってだけで重要だったのではない。長年「刀を差した政治」(政治、経済、文化、社会、すべてが本質的に「刀を差さした」ものだった)の重圧の下にあった日本人が、敗戦によって重圧から解放されたあと「刀を差さない心・精神」をもつことで初めて本質的に自由になったことだ。……日本人の大半がかつては船頭、今はその末裔だ。それは、大きく骨太にいえば、戦後、「刀を差した政治」が崩壊したあと「刀を差さない心・精神」を得ることで、彼らがようやくただの「切り捨て御免」の対象でないただの召集状を送りつけられるだけの相手でない、人格とともに人権と民権をもつ人間になったことだ。ことばを変えていえば、いつも「する」側の政治の言いなりになる「される」側にいるのではなくて、「される」側に立ちながら「される」側の政治を行う主体になったことだ。 (『髄論・日本人の精神』(2004年、筑摩書房)より) アジア版「NATO」をめざすアメリカのインド太平洋戦略の下、米軍の最重要パートナーの一部として自衛隊を位置づけた日本政府は、沖縄を、そして日本を再び戦場に作り変えようとしている。 「刀を差した政治」の重圧から自由になったはずの私たち市民は、今、どれだけ「主権在民」を生きているのか? 『髄論・日本人の精神』を安田敏朗氏の講演でよみとりながら共に考えたいと思います。 (安田敏朗氏は、日本の言語学者。専攻は近代国語史、東アジア言語政策史。カルチュラル・スタディーズの立場から、近代日本の国文学、国語学のナショナリズム的偏向を批判する研究を行い、『植民地の中の「国語学」』など著書多数。) (文責・玄順恵) 小田実没後17年記念 混迷する現代に『隋論・日本人の精神』が問いかけるもの−「刀を差さない」国家の誕生から「われ=われ」のサラダ社会ヘ− 日 時:2024年7月20日(土)午後1時30分〜4時30分 会 場:芦屋市民センター 203号室 〒659-0068 兵庫県芦屋市業平町8-24 JR「芦屋駅」南出口より西へ徒歩約7分 阪急「芦屋川駅」より南へ徒歩約7分 阪神「芦屋駅」より北へ徒歩約8分 地図→https://tinyurl.com/6tmsfz5t 内 容: ・講演:安田敏朗さん (一橋大学大学院言語社会研究科教授) ・ミニ対談:安田敏朗さん×玄順恵さん(画家) 資料代:1000円 主 催:市民の意見30関西・小田実を読む会 連絡先:090-8149-7615(北川) |