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韓国:民主労総、労働改悪阻止2016年の闘争を宣言
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民主労総、労働改悪阻止2016年の闘争を宣言

「ゼネスト民衆総決起、総選挙闘争勝利で世の中を変えよう!」

2016年01月04日(月) ホン・ミリ記者 gommiri@naver.com

▲民主労総が4日午前、全泰壱橋で2016年労働改悪阻止闘争宣布式を開き、民主労総役員をはじめとする加盟傘下の代表者らが全泰壹銅像に赤い鉢巻きを巻いた。(c)ピョン・ベクソン記者

▲ (c)ピョン・ベクソン記者

朴槿恵(パク・クネ)-セヌリ党政権の労働改悪に対抗し、 1月8日のゼネストを宣言した民主労総が2016年新年の労働改悪阻止闘争宣布式を開いた。

「労働改悪阻止民主労総新年闘争宣布式」が1月4日午前11時、 全泰壱橋(ポドゥル橋)で開催された。 この日の闘争宣布式には、民主労総の役員と事務総局、 加盟傘下組織の代表者と組合員が参加し、 丙申年一年間の民主労総の力強い闘争を約束した。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は開会演説で2016年の闘争を宣言した。 「民主労総は昨年、何度もゼネストと3回の民衆総決起を行って怒りを表出し、 5000万民衆の生存権を要求した」と伝え 「相変らず彼らは労働改悪法案を処理しようと虎視耽々と狙っていて、 昨年末にはやさしい解雇と就業規則変更ガイドラインを発表した」と批判した。

続いて「憲法と労働法を蹂躙し、労組の存在を無視する暴力に対抗して、 民主労総は1月8日のゼネストを決議した。 4月の選挙で600万票を失ってもいいという金武星(キム・ムソン)たちに、 その600万票がいかに恐ろしいかを見せなければならない」とし 「全泰壹(チョン・テイル)烈士と歴史の前に恥じないように、 民主労総は堂々と前進し、2016年を労働者が勝利する一年にしよう」と声を高めた。

民主労総のパク・スニ指導委員は、闘争する民主労総を励ました。 パク指導委員は「労働を尊重せずに迫害し、弾圧する政権は長続きしない」と話し 「ひざまずいて暮らすよりも、立って死ぬという覚悟で、 民主労総の力と知恵を集め、労働が美しい世の中に向かって戦え」と力説した。

▲全泰壱橋で労働の希望のために搾取、不平等、抑圧、権力に対抗し、2016年の闘争を宣言する民主労総。(c)ピョン・ベクソン記者

▲民主労総闘争宣布式開会演説をするチェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行。 (c)ピョン・ベクソン記者

「やさしい解雇、一生非正規職の労働改悪粉砕!」
「民主労総ゼネストで労働改悪粉砕!」
「ゼネスト闘争で公安弾圧粉砕!」
「労働改悪・公安弾圧の朴槿恵退陣!」

「烈士精神を継承して労働改悪阻止!」
「やさしい解雇・一生非正規職、闘争で粉砕!」
「財閥の請負立法・労働改悪粉砕!」

民主労総加盟傘下組織の代表者らが 「労働改悪阻止」と書かれた赤い鉢巻きを全泰壹像に巻いて、 2016年の労働改悪を阻止するための力強い闘争を約束した。

プラント建設労組イ・ジョンファ委員長。 「仲間たちの力を合わせて勝利する2016年の一年にしよう!」

金属労組キム・サング委員長。 「2016年も民主労総先鋒部隊の金属労組が青い旗をひるがえして力強く戦う!」

建設労組チャン・オッキ委員長。 「2016年、力を合わせて力強く戦おう!」

民主一般連盟チョン・スニョン委員長。 「非正規職労働者は朴槿恵政権に対抗し、一歩前で戦う。」

公共運輸労組チョ・サンス委員長。 「新年に幸いあれという挨拶をもらう。 公共運輸労組は2015年に続いて2016年も民主労総の主力産別労組として率先して闘争し、 労働改悪を阻止して社会の公共性を強化する闘争に立ち上がる。」

民主労総キム・ギョンジャ副委員長。 「全泰壹烈士以後、多くの烈士が生まれた。 これ以上死ぬことなく戦おう。 私が死んでも、その世は変わらない。 私が生きている限り、世の中は変わる。 私たちの世の中を変える闘争に立ち上がろう。」

民主労総ソウル地域本部ソ・ヒョンソク本部長。 「力強く闘争して、2016年はソウルを変える。」

サービス連盟カン・ギュヒョク委員長。 「2016年を10万組織化の元年にして、 朴槿恵政府との勝負で勝利を争う闘争に立ち上がる。」

大学労組チュ・ヨンジェ委員長。 「大学構造改悪を朴槿恵政権が処理しようとしている。 労働改悪と大学の構造改悪を防ぐ。」

事務金融連盟イ・ウンギョン委員長。 「2015年、共に闘った仲間たちが誇らしい。 2016年にも力強く闘争しよう。」

公務員労組キム・ジュオプ委員長。 「新年幸いあれという挨拶をする。 幸せは誰かがただでくれるものではない。 私たちの闘争だけで勝ち取ることができる。 2016年一年、後悔しないように闘争して幸せを勝ち取ろう。」

全教組ピョン・ソンホ委員長。 「2015年一年、闇と弾圧に勝ち抜いて、私たちが2016年の希望を迎えられるのは、 仲間たちがいるからだ。 仲間たちが共に意を集めれば、2016年われわれは必ず勝利できる。 私を信じ、仲間を信じて力強く戦い、勝利する一年にしよう。」

保健医療労組チェ・クォンジョン首席副委員長。 「労働改悪を阻止し、医療民営化を阻止するために力強く闘争しよう。」

化学繊維連盟シン・ファンソプ委員長。 「2015から2016に数字が変わっただけだ。 数字が増えただけ、さらに多く組織して、 昨年よりもっと大きな闘争を作り出そう。」

情報経済連盟シン・ハウォン委員長。 「頭にきても、怒って嘆いてだけはいられない。 われわれは労働改悪に正面から闘っており、 常に戦って勝つ民主労総組合員だ。 2016年の対政府闘争に力強く立ち上がろう。」

▲民主労総は臨時国会が終了する1月8日にゼネストを決議した。民衆の要求を握りつぶし暴力騒乱と罵倒した朴槿恵政権に対し、労働者たちが民衆総決起と労働者総選挙闘争も宣言した。(c)ピョン・ベクソン記者

民主労総が2016年闘争宣布式パフォーマンスで 「労働改悪阻止カードセクション」を行った。 「一生非正規職・やさしい解雇・労働弾圧・維新復活」に代表される現時期の大韓民国を、 民主労総は「解雇なく、非正規職なく、労働弾圧なく、民主主義が生きる世の中」にするために闘争に闘争を重ねる。

「2016年労働改悪阻止のために力強く闘争します!」

金属労組のキム・サング委員長と民主労総ソウル地域本部のソ・ヒョンソク本部長が2016年闘争宣布文を朗読した。 彼らは「民主労総は労働の希望のために搾取、不平等、抑圧、権力に対抗する」と伝え、 2016年のゼネスト闘争、民衆総決起闘争、労働者総選挙闘争、最低賃金非正規職闘争を宣言した。(→闘争宣布文全文は以下の囲み参照)

▲一生非正規職、やさしい解雇、労働弾圧、維新復活を糾弾し、解雇と非正規職、労働弾圧がない世の中、民主主義が生きている世の中にするために2016年労働改悪阻止闘争を決議した。(c)ピョン・ベクソン記者

▲「労働改悪阻止民主労総新年闘争宣布式」 (c)ピョン・ベクソン記者

[2016年闘争宣布文]

ゼネストと民衆総決起、総選挙闘争勝利で世の中を変えよう

2016年の大韓民国の展望はまったく憂鬱だ。 ただ朴槿恵の新年辞だけが希望に満ちた新年を語っている。 しかし大統領の希望は非常に危険だ。 極右勢力の考えを代表する朝鮮と東亜の新年の社説は同じように「民主主義の過剰」を指摘した。 大統領から大型教会の牧師まで、企業が世の中の救世主だと持ち上げているが、 まさに災難は彼らの解決法から始まった。 彼らは労組が救世主企業の足手まといになると罵倒する。 福祉はポピュリズムだと言い、企業のための規制緩和と民営化が救いだと力説する。 しかし彼らの希望が作った世の中は、結局ヘル朝鮮だった。 箸と匙でいくら頑張ってすくって食べても、食べ物は無限競争の土ぼこりと金持ちが投げかけたかけらでしかない。

今は私たちの希望のために闘う時だ。 労働者こそ、いつも危機だった。 ものごとを知り、人生が危機でいっぱいであることを知っているのが労働者の人生だ。 大韓民国のすべての国民が幸福追及権を持っているのではなく、すべての国民は失業と不安症候群に苦しんでいる。 新年だからといって何かが始まるわけではないが、皆の新年の希望は変化だ。 しかし人生は簡単には変わらない。 問題がわからずに変わらないのではなく、問題に対抗して闘争できなかったためだ。 民主労総は労働の希望のために、搾取、不平等、抑圧、権力に対抗し、2016年の闘争を宣言する。

2016年のゼネスト闘争を宣言する。

やさしい解雇と低い賃金、さらに多くの非正規職を作ろうとする労働改悪は、 労働者一方的な犠牲を強要する労働搾取宣言だ。 2016年にも相変らず労働者の人生をまるごと飲み込む機会ばかりうかがっている。 労働悪法の国会職権上程の可能性は完全に消えていない。 政府は「成果解雇制度(通常解雇)」、「就業規則改悪と成果賃金制拡散」のガイドラインをすでに公開し、発表する時期だけを狙っている。 この労働災難の芽を根元から抜かない限り、民主労総はゼネストの意志を曲げない。 1月8日の臨時国会終了の時点に2016年最初のゼネストを決議し、今後もいつでも労働改悪の挑発に対抗するゼネストの応戦は続くだろう。

2016年の民衆総決起闘争を宣言する。

昨年の民衆総決起で、われわれは反民生・反民主政権に対する民衆の怒りを確認した。 しかし政権は13万民衆の要求を握りつぶし、暴力騒乱だと罵倒した。 法治は乱用された権力の弁解に過ぎず、政権は狂気じみた公安弾圧に依存して延命している。 政権の暴圧が激しいほど、2016年の民主労総の民衆連帯はさらに堅固になり、民衆総決起は続くだろう。 そして朴槿恵政権就任4年目の2016年を破壊された民主主義、踏みにじられた民衆の権利を回復する反撃の元年にしたい。

2016年の労働者総選挙闘争を宣言する。

朴槿恵とセヌリ党の政治は、ヘル朝鮮を加速する。 嘘の政治、財閥政治、金持ち政治の象徴であるセヌリ党こそ、4月の総選挙で追い出すべき旧悪だ。 すべての弱者と共に労働者が政治勢力の求心になるべきだ。 そのために民主労総は2月4日の定期代議員大会で民衆連帯を引き出す総選挙方針を確定し、 民衆陣営のすべての政治的力量を結集し、4月の総選挙で保守政治を審判して政治的反転の踏み台を作る。

2016年の最低賃金非正規職闘争を宣言する。

民主労総は2016年にも未組織低賃金労働者の生存のために、戦略的力量を投与する。 最低賃金1万ウォン争奪が核心だ。 そのために組合員はもちろん、未組織労働者を大衆運動の主体にして、 果敢な集団行動など、可能な組織力量を注ぎ込む。 政府が蹴飛ばした正規職転換の希望をつなぎ、非正規職と正規職を分離させる資本の分割支配に対抗した闘争も重要だ。 さらに2016年は、構造調整の津波が予想されている。 これは、経済危機を労働者に押し付ける構造的暴力だ。 双竜車整理解雇事態はつらい教訓だ。 私たちが優先すべき闘争は、7年ぶりの復職より前に、28人の同僚と家族が死ぬ前に解雇と闘うことだ。 民主労総は現場の組織力を強化して解雇に対抗する。

分断71年の反戦平和闘争を宣言する。

韓国型サード配置本格化など、中国を牽制して東アジアの覇権を強化しようとする日米軍事同盟の野心は露骨になっている。 その下位パートナーを自任する韓国政府の屈従政策も続いている。 歴史の正義と民族の自尊心を売り払った最近の韓日交渉も、侵略的軍事同盟への編入がその背景だ。 朴槿恵政権は、侵略同盟の障害である植民地の過去史を消そうとしているが、 歴史から消すべきものは朴槿恵政権の屈辱交渉だ。 民主労総は慰安婦ハルモニたちの痛みを忘れることなく、 青年・学生および市民と共に少女像を守る。 日本帝国主義は謝罪していない。 戦争犯罪の責任も認めなかった。 単に慰安婦問題だけではない。 彼らは強制徴用と強制徴兵など、すべての歴史的犯罪を隠してしまおうとしている。 民主労総は強制徴用労働者像の建設など、歴史の正義を打ちたてる大衆運動を繰り広げ、 屈辱交渉に怒る民衆と共に戦う。 われわれは軍事同盟ではなく平和統一を望む。 民主労総は南北労働者統一サッカー後続事業など、南北労働者自主交流事業をこれからも押し進める。

民主労総は今日、全泰壹烈士の前で2016年の闘争を宣言し、約束する。 「勤労基準法を遵守しろ!」、不幸にも46年前の労働の叫びはまだ続いている。 勤労基準法を無力化する胸算用で、朴槿恵政権は絶えず労働改悪を試みるだろうが、 警告するが民主労総の闘争をまず乗り越えて行かなければならない。 ゼネストで、民衆総決起で、われわれは団結して闘争する。

原文(労働と世界)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事は民主労総の機関紙「労働と世界」に掲載された記事です。


Created byStaff. Created on 2016-01-05 04:01:46 / Last modified on 2016-01-05 04:03:26 Copyright: Default

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