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韓国:民主労総「両党労働改悪合意にゼネストで反撃」
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民主労総「両党労働改悪合意にゼネストで反撃」

五大労働改悪法案粉砕・政府指針阻止ゼネスト宣言

2015年12月02日(水)ホン・ミリ記者 gommiri@naver.com

▲民主労総が2日ソウル市汝矣島国会近隣国民銀行前で労働改悪立法阻止決意大会を開き「労働改悪立法中断」などのシュプレヒコールをあげた。昨日、民主労総役員と産別代表者が新政治民主連合文在寅代表との面談で「予算案処理と労働改悪5法を取り引きすることはない、現在臨時国会関連の与野間の議論はないが、臨時国会が開かれても新政治民主連合は労働改悪5法阻止の立場をとる」と約束したが、両党院内代表をはじめ院内指導部は1日深夜の交渉で労働改悪関連法案の議論を始め、臨時国会で合意処理することにした。(c)ピョン・ベクソン記者

新政治民主連合とセヌリ党が臨時国会を開き、 労働者たちが反対している労働改悪法案を強行処理することを合意した中で、 民主労総が二つの政党に対し、12月のゼネストで反撃すると警告した。

12月2日午後2時、「労働改悪阻止民主労総闘争決意大会」が 汝矣島国会近くの国民銀行前で開かれた。

民主労総のキム・ウクトン副委員長は大会発言で 「過去に数えきれない程の野合と合意にわれわれは怒り、 今回も訴えたが彼らは再び私たちに刃物を突きつけた」と保守野党を糾弾し 「もう私たちができることはたった一つ、闘争を組織してゼネストを成功させ、 労働改悪を防ぎ、朴槿恵(パク・クネ)政権を終わらせること」だと強調した。

公共運輸労組のチョ・サンス委員長は闘争発言で 「(与野合意に)失望する必要も冷笑もせず、労働者の現場政治、街頭政治で保守国会を審判し、国民世論を作ろう」と話し 「12月5日の総決起と12月民主労総ゼネストを組織し、 12月にはこの国会前を労働者の熱い闘争の広場にしよう」とし 「公共運輸労組は、争議権がなくても民主労総の方針によってゼネストを組織する」と明らかにした。

▲決意大会冒頭発言をするキム・ウクトン民主労総副委員長。(c)ピョン・ベクソン記者

チャン・グレ生かす運動本部のクォン・ヨングク共同本部長は 「彼らは労働改革は青年雇用だとし、100億を注ぎ込んで広報したが、 われわれは少ない費用で乙たちの国民投票をして96%以上の国民が労働改悪に反対しているという世論を確認した」と伝え 「環境労働委員長を訪問してこの結果を伝えたところ、 自分が環境労働委員長である限り、そんなことはないといったが信じられない」とし 「今回だけは頭骸骨が二つに割れても必ず防ごう」と糾弾した。

金属労組のパク・サンジュン首席副委員長は 「金属労組は30日の大会で、臨時国会で労働改悪を議論すれば先制ストライキをはじめ、実際にゼネストのための中執案を作ることにした」と伝え 「弾圧が激しいのは私たちの闘争が彼らの目前に迫っているからだ」と強調した。

「セ党は覚悟しろ、ゼネストで懲らしめる!」
「総決起ゼネストで労働改悪を粉砕しよう!」
「仲間を信じ、自分を信じて、行こうゼネスト!」

「保守政治を終わらせ、労働者が政治をしよう!」
「史上最大の低成果者、朴槿恵を解雇しよう!」
「まず自分から決断して、ゼネストを組織しよう!」

▲民主労総が新政治民主連合とセヌリ党に対し、12月ゼネストで懲らしめると声を高めた。(c)ピョン・ベクソン記者

保健医療労組のパク・ミンスク副委員長は 「国民の生命と健康より貴重な価値はなく、医療は商品ではなく、国民の健康は売り買いする物ではない」とし 「保健医療労組は12月8日、ここで1000人幹部上京闘争を行い、 民主労総の指針に従ってゼネストを展開し、 医療民営化を防ぎ労働改悪を防ぐ」と約束した。

ソウル地域本部のソ・ヒョンソク本部長は 「ソウル本部は25の自治区で対国民宣伝戦を行ってきた。 ソウル市民の考えが変わっているということを感じながら、 私たちが勝っていると確信する」と話し 「今や民主労総がしっかり勝機を捉え、労働者民衆の人生と明るい未来に責任を取らなければならない」と力説した。

事務金融連盟のイ・ウンギョン委員長とサービス連盟のイ・ギョンオク事務局長は 「労働改悪阻止ゼネスト勝利で労働者の生存権と韓国の民主主義を守ろう!」という題の闘争決議文を朗読し 「今やゼネストの旗が上がった」と話し 「ゼネスト勝利で労働改悪を防ぎ、民主労組運動を守り、民衆生存権と民主主義を守り、 民生破綻、独裁回帰の朴槿恵政権を終わらせよう」と声を高めた。

彼らは「われわれは労働改悪阻止12月ゼネスト闘争を組織して、五大労働改悪法案粉砕、政府指針阻止のためのゼネストに立ち上がる」とし 「労働改悪阻止ゼネスト闘争に勝利して、 韓国の労働者・民衆の生存権と民主主義を守ることを宣言する」と明らかにした。

民主労総はまた「われわれは現場と共に、 組合員と一緒にする労働改悪阻止ゼネスト闘争勝利のために、 実践の先鋒に立つことを宣言する」と約束した。

決意大会の後、 民主労総役員と加盟産別連盟の代表者たちは新政治民主連合の中央党事務所と院内代表室、局会環境労働委員会の委員長室を抗議訪問しようとしたが、 保守与党はこれさえも受け入れなかった。 民主労総の役員らは環境労働委員会の委員長と会うために国会に入っている。

▲ "労働改悪阻止! ゼネスト勝利で労働者生存権と韓国の民主主義を守ろう!"と叫ぶ民主労総. (c)ピョン・ベクソン記者

〈決意文〉

労働改悪阻止ゼネスト勝利で
労働者生存権と韓国の民主主義を守ろう!

労働改悪阻止ゼネストの旗が今、はためこうとしている。 この地の自主的な民主労組運動を抹殺しようとする朴槿恵政権と資本家の魔手の前に、 今や民主労総の、この地の労働者階級の、止めることができない反撃が始まろうとしている。 歴史的な闘争だ。 過ぎた歳月の涙と今の苦難を越え、未来の夢のために立ち向かう、労働者階級の歴史的な闘争だ。 勝手に解雇し、すべての国民の一生非正規職化を狙う労働改悪を阻止し、 労働者の生存権を守る闘争であり、 歴史教科書国定化を防いで公安追い込み独裁回帰を終わらせる闘争だ。

2015年一年間、労働改悪阻止のためにわれわれはたゆまず走り続けた。4.24先制ゼネストから11.14総決起まで。 労働改悪の問題についての社会的注目を集め、労働者、国民の大多数は災難的な労働改悪に反対している。 しかしセヌリ党と新政治民主連合は、労働改悪法案の臨時国会処理に合意した。 われわれは決して容認することはできず、許すことはできない。 これは労働者の意思を無視した野合であり、もうひとつのかっぱらいでしかない。 地位と権力に目がくらみ、独裁政権と資本が進める労働改悪に野合の手を握る政治勢力を必ず審判するだろう。

十万労働者が参加した11月14日の民衆総決起は、 労働改悪、民生破綻、独裁回帰に怒る民衆の声をはっきりと聞かせた。 しかし朴槿恵政権はただ不法と暴力で応えるだけだった。 警察の不法殺人暴力のためにペク・ナムギ農民が倒れ、今も重篤な状態にあるが知らんふりを続けるだけだ。 そしてついに民主労総と主要加盟傘下組織への侵奪と無差別の公安弾圧が続いており、 白骨団の復活と集会不許可を口にしながら恐怖と公安だけが幅をきかせる独裁回帰の野心を公然と表わしている。

われわれは知っている。 彼らが最も強硬に向かってくる時は、実は彼らが最も危機に処している時だということを。 今日、彼らの公安追い込みと弾圧の脅しが不法暴力鎮圧を糊塗し、殺人暴力の非難から免れようとする必死のあがきであり、 経済危機と民生破綻の責任を再び労働者・民衆に転嫁するための術策だということを。 そして彼らの心臓を狙う労働改悪阻止ゼネストの勢いを乱そうとする苦闘でしかないということを。

今やゼネストの旗が上がった。 ゼネストの勝利で労働改悪を防ぎ、民主労組運動を守ろう。 ゼネストの勝利で民衆の生存権と民主主義を守り、民生破綻、独裁回帰の朴槿恵政権を終わらせよう。 したがって今日ここに集まったわれわれは次のように決意する。

一つ、 われわれは労働改悪阻止12月ゼネスト闘争を組織し、 五大労働改悪法案粉砕、政府指針阻止のためのゼネストに立ち上がることを決意する。

一つ、 われわれは労働改悪阻止ゼネスト闘争の勝利を通じ、 韓国の労働者民衆の生存権と民主主義を守ることを決意する。

一つ、 われわれは現場と共に、組合員と共にする労働改悪阻止ゼネスト闘争に勝利するため、 実践の先鋒に立つことを決意する。

2015・12・2
労働改悪阻止民主労総決意大会参加者一同

原文(労働と世界)

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2015-12-04 11:02:04 / Last modified on 2015-12-04 11:02:05 Copyright: Default

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