本文の先頭へ
韓国:甲乙オートテック労働者の家族が検察・警察と直接面談
Home 検索

甲乙オートテック労働者の家族が検察・警察と直接面談

涙を流して訴え...「労組破壊の犯罪者拘束を」

シン・アロン現場記者 2015.06.19 10:44

全国金属労組甲乙オートテック支会組合員の家族が6月18日午前10時、 大田地方法院天安支院の前で開かれた記者会見で涙を流した。 家族らは金属労組破壊を目的として偽装入社した疑いが提起された元警察と特戦司令部出身の新入社員を拘束捜査しなかったため、 恐ろしい暴力事態が発生したと主張した。

家族らは6月4日にも同じ場所で検察と裁判所に対し、 これ以上暴力事態を傍観せず労組破壊の犯人を早く捜査しろと要求する記者会見を行った。 そして「家族まで出て来て訴えても、警察と検察、裁判所が犯人を処罰しなかったので、 彼らが悠悠と会社を闊歩し、いつものように働いていた金属労組員らに無差別の暴力を加えた」と声を高めた。

カン・ヒヨン氏は「泣かないと約束したが、17日の午後に恐ろしい知らせを聞き、 驚いて会社に駆けつけた」とし 「多くの警察兵力がいたので『夫を保護してくれるだろう』と思って驚いた気持ちを落ち着かせたが、 そうではなかったことを知り、警察の前で大声をあげた」と話し始めた。

カン氏は「警察兵力が会社の正門に入ってきたので、 私たちが泣いて、倒れ、地面に倒れてひざをついて頼むなど、 あらゆることをしたのに家族を無視し、力で押し退け続けて兵力が入ってきた」と当時の状況を説明した。

カン氏は「労働部と検察が言った待機の結果がわれわれを全く保護しないのなら、 一生涯正直に生きてきた夫に堂々と向き合えと言いたい」と応援のメッセージを伝えた。

6月17日午後3時頃、企業労組側の約50人が金属労組員約20人を集団で暴行した後、 警察兵力4中隊が当日午後に現行犯を逮捕すると言って甲乙オートテックの社内に入った。 しかし警察は現行犯の拘束も緊急逮捕もしなかった。

イ・ガンスク氏は「腹が立って怒りが込み上げ、眠ることもできず、 私の人生をの中で一度も見たこともない事件を体験した」と心境を伝えた。 イ氏は「暴力を犯した人々が警備室2階の企業労組事務室と屋上を行き来して、 父親たちを見下ろし、父親を踏みにじった人たちがそこにいるのに、 警察はむしろ彼らを保護していた」とし、「あきれて言葉を失った」とした。

続いてイ氏は「警察が現行犯逮捕すると約束したので、 法律違反者が逃げないように封鎖していた正門を開いたのに、 なぜか逮捕できないと警察が急変した」とし 「むしろ兵力を増強し、父親や地域の労働者を威嚇した」と鬱憤を放った。 また、「暴力事態があった瞬間に現行犯逮捕しない警察が、 今になって『公平性』を話しているので腹が立つ」と彼は声を高めた。

キム・ミソン氏も「警察も叱り飛ばして、世の中に恐ろしいことはないといった態度を見せる労組破壊の傭兵らの暴力で、 組合員約20人が脳出血などの大怪我をして病院に行った」とし 「われわれは、こうならないように検察と裁判所がすぐに動いてくれと要求していた。 事態を傍観していた」と指摘した。

金属労組甲乙オートテック家族対策委は記者会見文で 「正常な業務が行われているはずの時間に会社の指示と支援がなければ絶対に不可能な暴力が強行された」とし 「暴力事態の加害者を保護し、組合員や家族を鎮圧しようとした警察と検察は、 私たちに丁重に謝罪しろ」と要求した。

一方、家族らは甲乙オートテック事態に関し、 担当検事の天安地検パク・サンヨン検事との面談を要求した。 家族らは天安支院廊下と階段、1階の床などで長い間待った末に担当検事と会った。

現行犯逮捕を要求する家族に担当検事は 「現行犯で逮捕するには条件が重要だが、手続きと順序に合わせて事件を捜査しており、 迅速かつ厳重に捜査をする」と逮捕要件の問題をあげた。 しかし「時間が遅れれば夫が今日昨日のような暴力事態で大怪我をするかもしれない。 死ねば責任を取るのか。 一人ではなく一緒に幸せに暮らしたい」という切実で強力な家族の抗議に担当検事は 「この時間以後、すぐ報告を受けて対応する。 現場で組合員たちが怪我をすることがないように、暴力事態を厳重に捜査する」と約束した。

面談の結果、牙山警察署側から現場状況と捜査資料がきちんと報告されていないことを確認した家族らは、 昼食も抜いて牙山警察署への抗議面談も要請した。 忠清南道警察庁は主要な事案と見て甲乙オートテック特別捜査チームを6月18日付で構成したというが、 捜査チームがまだ暴力事態について正確に把握もしていない姿を見せたため、 家族らはまた一度茫然自失とさせられた。

家族らは牙山警察署側に「暴力事態現場で手をこまねき、 その上、暴力を受けている組合員たちをあざ笑い、 労組破壊の傭兵らを保護する警察をこれ以上信じられない」と強く話した。

付記
シン・アロン現場記者はメディア忠清記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-06-20 11:16:43 / Last modified on 2015-06-20 11:16:44 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について