セウォル号闘争に続いて24日に民主労総ゼネスト...政局緊張感が高調

揺れる政府、「厳正対応」警告...1千余の市民社会「民主労総ゼネスト支持」

今週、全国民主労働組合総連盟(委員長ハン・サンギュン、民主労総)がゼネストに突入した後、大規模全国集会を開く予定だ。 最近、セウォル号惨事1周年の前後に激烈な都心集会が続き、労働界がストライキ闘争まで予告しており、政局の混乱も広がりそうだ。 セウォル号集会の時に警察の過剰対応で公権力を批判する声が広がっているが、検警と政府は「厳正対応」の方針を固守しており、労政の衝突は不可避な状況だ。

民主労総は4月24日に全国的にゼネストに突入した後、 全国17の地域で約20万の人員が参加する同時多発ストライキ集会を開く。 ソウルと仁川、京畿などの首都圏地域の事業場は、この日の午後3時からソウル市庁広場で都心集会を開催する。 民主労総は首都圏のストライキ集会だけでも約1万の組合員が参加するものと見ている。 集会の後には都心デモ行進を行う予定だ。 だが最近、セウォル号1周年の前後に、警察が都心デモ行進を源泉封鎖し、 大規模な連行を辞さないなどの強硬対応を固守しているため、緊張が高まっている。

すでに検察と政府は民主労総のストライキを「不法」と規定し、厳正に対応する方針を明らかにしている状況だ。 最高検察庁公安部は4月17日に警察などの関連機関と会議を開き、 「ゼネストの目的、手続きはすべて不法」とし 「不法集団行為の核心主導者に対しては、職責、役割、被害の規模により拘束捜査などで厳正に対応する」と明らかにした。 召還に応じない場合は直ちに逮捕令状を発行する方針も明らかにした。

雇用労働部の李基権(イ・ギコン)長官も4月20日 「法と原則を破壊する不法なストライキに対して厳重に対応する」と明らかにした。 特に李長官は、民主労総所属の組合員の多くが大企業や公共部門事業場の労働者たちだとし、 ストライキの真情性が疑われるという趣旨の強力な発言を続けた。 李長官は「ストライキをすれば国民の信頼を失うことになる」とし 「ストライキの中断を要求する」と明らかにした。

しかし民主労総は同日、雇用労働部が不法な「団体協約是正指導計画」を強行しているとし、 李基権長官を職権乱用罪で検察に告発した。 また、予定通りに4月24日のゼネストをはじめ、5月1日の大規模メーデー都心集会を開催し、 政府の労働市場構造改悪を阻止するという方針だ。 全教組も24日のゼネストに合わせ、集団年次休暇闘争に立ち上がる計画で、 公務員労組も総会闘争の方式で合流する方針だ。 韓国労総も5月に組合員賛否投票を行い、6月のゼネストを予告している。

先週末のセウォル号追慕集会で百人の参加者が連行されるなど、警察の過剰対応の議論が広がり、市民社会の怒りも静まらない。 千団体を超える各界各層の市民社会も民主労総のゼネストを支持し、 政権との全面戦争を宣言した。 約千か所の農民、都市貧民、知識人、商人、市民社会団体などは4月21日午前、 ソウル征東のフランシスコ会館で記者会見を行い、 「30年間続いてきた国家と資本の新自由主義、その貪欲な積弊はゼネストという直接行動で止められる」とし 「民主労総のゼネストは市民すべてが参加すべき闘争」だと声を高めた。

民主労総のハン・サンギュン委員長は 「政権が民主労総のゼネストを不法と規定した。政権との勝負は避けられない」とし 「24日、たった一日ストライキでは世の中は変わらない。 5月1日のメーデーをむかえ、二大労総20万以上の労働者が集結し、闘争の戦線を広げていく」と予告した。

4月20日にも大学生や青年団体、障害者団体などが民主労総ゼネスト支持記者会見を行い、 21日には教育団体が「4.24労働者ゼネスト闘争を支持する」として記者会見を開催した。 貧民団体も23日にゼネスト支持記者会見を開催し、24日のゼネスト集会前事前集会を続ける計画だ。

民主労総のパク・ソンシク報道担当者は 「24日にゼネストに突入した後、全国的な集会が開かれ、 セウォル号政局の影響を受けているだけに緊張した様相を見せることになるだろう」と展望した。 週末の25日にも公務員団体らが開催する年金改悪阻止汎国民大会が開かれ、 午後にはセウォル号施行令廃棄を要求する大規模都心集会が予定されている。 5月1日の世界メーデー大会には二大労総が都心で大規模メーデー集会を開催する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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