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韓国:真夏の夜の連帯の祭り
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スターケミカルのチャ・ガンホと三坪里のイ・オクチョおばあさんの「同行」

真夏の夜の連帯の祭り

チョン・ヨンギル記者 2014.08.11 13:18

▲煙突で75日座り込みをしていたスター解復闘のチャ・ガンホ代表に会いに来た三坪里住民のイ・オクチョ、イ・ウンジュ氏

亀尾の解雇労働者チャ・ガンホ、七十を超える年齢にもかかわらず、 韓電の一方的な送電塔工事を阻止している清道郡三坪里のイ・オクチョおばあさん。 イ・オクチョおばあさんは、チャ・ガンホが上がった工場の45mの煙突を見ながら腕を力強く振って話した。 「頑張りなさい…私たちが助けるから」

チャ・ガンホも応えた。 「今、政府と資本は自分の利益のために労働者民衆を殺している。 セウォル号、三坪里、江汀、スターケミカル解復闘が続き、 共に生きていく世の中のために同行しよう。三坪里のお年寄りのみなさん、頑張ってください」

▲イ・オクチョ(75)おばあさん

チャ・ガンホは愚かだが、馬鹿正直だった。 利益のために工場を買って捨てる資本の目にはトゲのような愚かな存在であり、 共に汗を流す仲間の目には馬鹿正直な労働者であった。 工場を捨てられなかった。 必要によって簡単に使い捨てる企業に対する労働者の自尊心だった。 2千5百億をかけて工場を新築した時も、韓国合繊が廃業して工場を閉めた時も、 チャ・ガンホは共にした。 そうして5年の闘争の末に韓国合繊を買収したスターケミカルと雇用継承、団体協約継承を実現した。

だがスターケミカルは1年8か月で工場を閉めた。 そして5年を共にした労働者もばらばらになった。 労組執行部は組合員から会社が望むとおりに勧告辞表を受け、 120余人の労働者が工場を離れた。 このまま工場を離れることができなかった11人の労働者はスターケミカル解復闘を結成し、 金属労組亀尾支部スターケミカル支会解雇者復職闘争委員会のチャ・ガンホ代表は5月26日、 工場の中の高さ45mの煙突に上がった。 労働者が働いて、笑いの花が咲く工場を夢見て、工場がばらばらにされて売られるのを防ぐためであった。

8月9日、単独で座り込みを始めてから75日目の午後7時。 亀尾スターケミカル工場の前で、 チャ・ガンホとスターケミカル解雇者復職闘争委員会と共にする真夏の夜の文化祭「同行」が開かれた。 止まった工場は暗かったが、清道郡三坪里住民、GM大宇非正規職、現代自動車非正規職、慶山障害者自立生活センター、慶山移住労働者センター、10月文学会など、 夏休みを返上して集まった150人ほどの気持ちが集まって輝いていた。

チャ・ガンホ代表は「雨が降って地が固まるといいます。 苦しく難しいが、勝って降りる。 韓国合繊を買収したスターケミカルのキム・セグォンは、当初から工場を稼動するつもりがなかった。 工場が利益をあがれば稼動し、そうでなければ食い逃げする準備をしていた。 正規職の席に非正規職を付けるというので、2012年7月23日に一日ストライキをした。 一日ストライキで工場をむちゃくちゃにしたという資本と一つの御用労組。 キム・セグォンの食い逃げを静かに見てばかりはいられない。 苦しく難しいが、死を覚悟した闘争をする」と電話で仲間たちをむかえた。

続いて亀尾地域の歌グループ、全教組組合員の歌グループ、金属労組KEC支会のダンスチーム、歌手チ・ミンジュ、パク・ソンファンの公演と、 10月文学会同人の詩の朗読が文化祭に続いた。

チャ・ガンホ代表を除く10人のスター解復闘の組合員たちは、 文化祭の参加者らに連帯に対する感謝を伝え 「チャ・ガンホの気持ちで最後まで闘争する」と話した。

文化祭は盛り上がり、参加者たちは互いに肩を組んで歌を歌った。 そして歌に合わせて電車遊びをしながら「同行」を約束した。 同行の決心が工場から追い出された労働者を、 送電塔で追い出された三坪里住民を、 国家が無視したセウォル号遺族を、 また自分の暮らしに戻してくれるだろうか。

▲肩を組んで共に歌を歌う参加者たち

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-11 23:52:33 / Last modified on 2014-08-11 23:52:34 Copyright: Default

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