全国金属労組 ユソン企業支会のイ・ジョンフン支会長が、
健康の悪化により座り込みを中断する。
イ支会長は労組破壊事業主の柳時英(ユ・シヨン)社長の拘束処罰を要求して、
昨年の10月13日に忠北沃天出入り口に近い22mの広告塔で高空籠城に突入した。
全国金属労組ユソン企業支会、民主労総など、忠南北の労働界で構成されたユソン企業闘争対策委は、
イ・ジョンフン支会長高空籠城256日目になる6月25日、
こうした内容の声明を発表した。
対策委によれば、長期化した高空籠城によりイ・ジョンフン支会長の健康が悪化し、
6月13日、20日、24日の3回にわたり医療スタッフが座込場に上がった。
医療スタッフは「筋肉が減退して筋力が落ち、腰ディスクが悪化した」と診断した。
6月24日には脱水性熱脱力、高血圧、消化障害、腰ディスク悪化などが重なったと診断した。
「現在の健康状態では、座り込みを維持すると危険になる可能性もある」という所見だった。
対策委は「イ支会長の健康状態が極度に悪化し、
28日の午前11時に高空籠城を中断することにした」とし
「早くイ支会長は健康を回復してしっかりした姿で共に闘争できるようにしてほしい」と提案した。
労組破壊事業主の処罰を要求する沃天鉄塔高空籠城中断を決断するにあたって
労組破壊責任者処罰のための闘争はより強化される
2014年6月25日、労組破壊責任者処罰を要求する高空籠城256日目の今日、
われわれは民主労組死守闘争の旗印だったユソン企業支会のイ・ジョンフン支会長を
地上に呼び戻す決断をすることになりました。
これは8か月ほど前の昨年10月13日、
ホン・ジョンイン支会長と共に鉄塔に上がったイ・ジョンフン支会長の健康状態が極度に悪化したことによるものです。
いつも鉄塔の一番高いところで京釜高速道路を見ながら、警笛を鳴らす仲間たちに手を振って喜んだ支会長の姿が、
反対側の京釜線鉄道を通りすぎる機関車が汽笛を鳴らすたびに
両手をふって歓呼した支会長の姿がある日から見えなくなりました。
つらい夜間労働を終えて鉄塔を死守するために駆け付けた組合員たちに向かって
双眼鏡を使っていちいち有難い顔を探して大声で
「誰々、夜中に変わりはないか?」、
「オレのおかげで苦労させるね」と慰労した支会長の姿が見えなくなったのです。
[出処:資料写真]
危なっかしい鉄塔に一回の秋が過ぎ、
ふらふらと微かに揺れるほど苛酷な寒波が鉄塔を襲った冬がそうしてまた過ぎて、
万物が蘇生する春を迎え、
今ではかすかな記憶になった大きな感動をプレゼントした3月15日の希望バスが過ぎ去りました。
そしてセウォル号の残酷でつらい知らせが伝えられた
4月、5月を過ぎ、
熱い夏の日差しが猛威を振るい始めた6月の初めからだったようです。
手で触ると熱さに驚いて手を引っこめるほど鉄塔は熱くなり、
簡単には冷めませんでした。
それほど熱い鉄塔が冷める夜遅くなった時刻をすぎて、
涼しい明け方がやってくる時、
8か月を越える時間、25mの冷たい鉄塔を暖めているのは
イ・ジョンフン同志だけでした。
「私が鉄塔なのか?
鉄塔が私なのか?
私は鉄塔体質のようだ!」という彼でした。
6月13日、電話をかけても受け取らず、
大声で呼んでもなかなか返事がない状況が繰り返されたため、
支会は緊急に医療スタッフを上げました。
医療スタッフは筋肉が減退し、筋力が落ちて腰ディスクが悪化したといいました。
睡眠パターンがこわれ、消化機能障害と風邪症状で気力がなくなったといいました。
何よりも憂慮されるのは、これまで異常がなかった血圧の上昇と心理が非常に不安な状態になっていることでした。
医療スタッフは運動療法を教え、からだの調子が悪いところに薬を処方しました。
組合員たちの「大丈夫か?」という質問に、医療スタッフは慎重に首を横に振るだけでした。
6月20日、何回も電話をかけても受け取られず、やっとつながった通話。
支会長の声が普通ではありませんでした。
牙山支会の幹部らの拘束事態により、極度に神経が敏感な状態が5日ほど続いた日でした。
「大丈夫ですか?」、「いったいどこが悪いのですか?」
仲間たちが尋ねても、元気なく「大丈夫だ」という返事が戻ってくるだけでした。
そのため支会は急いでクレーンを呼び、また鉄塔に医療スタッフを上げました。
しかし時間がなく専門医を交渉できなかったため、保健医療労組組合員(看護師)一人を上げるしかなく、処方は点滴でした。
幸い、元気をなくしていた支会長のからだは点滴を受けて多少よくなったようでした。
そして6月24日、数日前には点滴しか出来なかったため、専門医を交渉して支会長の健康をまた調べることにしました。
そして支会長を診療した専門医は「脱水性熱脱力」、「高血圧」、「消化障害」、「腰ディスク悪化」等が重なっていると診断しました。
そして「現在の健康状態では座り込みを続けると危険なことになるかもしれない」と私達に真剣に忠告しました。
何よりも強調した点は
「健康上の異常兆候が現れた時、すぐ手が打てない高空籠城の環境は、
患者にとって非常に危険になりかねない」ということでした。
度重なる医療スタッフの診断を見守り、われわれは熟考に熟考を重ねました。そして。
共犯として労組破壊工作の一軸を受け持つ検察が、資本を罰しないと決定したことに対する高空籠城の目標は達成できなかったとしても、
「イ・ジョンフン支会長が生きて地面を踏めるようにしなければならない」という決断に達しました。
誇らしくはためく団結闘争、民主労組死守の旗、
一方では絶えず自動車が流れる京釜高速道路、
もう一方では休むことなく水が流れる小さな川、
あれほど切実な勝利の願いを込めた多くの旗は、まるで翼のように雄壮に広げられています。
多くの仲間たちが一緒に描いてかけたふくろうの懸垂幕が死守組のテントに向かって
まるで船の帆のようにきれいに膨らんで上がっています。
創造コンサルティングが企画し、青瓦台と検察、現代-起亜車資本と邪悪なユソン資本が共に作り出した労組破壊シナリオは、
あまりにも明明白白にその真相があらわれたのに、
われわれの闘争は個別単位事業場での激しい闘いに限定されていました。
高空鉄塔座り込みは、資本が仕掛けた戦争に対抗し、
労働者たちが全国的な戦線を形成する試みでした。
幸い、これに刺激された全国の労組破壊事業場労働者たちは、
守勢から攻勢へと戦略を修正し、また戦列を整え始めました。
しかし最近、貪欲の資本と腐敗して無能な権力が呼んだ大小の惨事が続く情勢の中で、
資本が呼び起こしたこの戦争は小康局面に入りました。
そのため今日、イ・ジョンフン同志を地上に呼び戻すことにした私たちの決断は、
現場単位で激しく行われている戦闘の程度を一層上昇させる方向で、
結局はこの戦争を全国に、全社会に拡大させる新しい設計につなげなければなりません。
執拗で中断のない現場再組織の闘争、裁判所から渡された裁定申請の受け入れのための圧迫闘争、その可能性が薄いとはいえ、
労組破壊の共犯を断罪する「特別検査法」発議のための政治社会的連帯闘争、
腐りきった資本の司法府ではなく、われわれ労働者と民衆が労組破壊責任者に直接その罪を問う「民衆希望法廷」。
われわれはすべての力量を動員し、さらに広い団結と連帯を組織して、必ずこの戦争を勝利に導きます。
今日われわれはこうした固い決意を明らかにし、
6月28日午前11時、健康の悪化により地上に呼び戻されるイ・ジョンフン支会長が早く健康を回復し、
さらにしっかりした姿で闘争を率いられるように、
その場に一緒にして下さることを提案します。
2014年6月25日
貪欲の資本、腐敗無能政権打倒を決議しながら、ユソン企業闘争対策委員会拝
(民主労総忠南本部、民主労総忠北本部、金属労組、金属労組大田忠北支部、金属労組忠南支部、ユソン企業牙山支会、ユソン企業嶺東支会)