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韓国:トウォン精工が職場閉鎖を予告...「労組破壊」の悪夢再現か
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トウォン精工が職場閉鎖を予告...「労組破壊」の悪夢再現か

会社、45項目の団体協約改悪を要求して「廃業」で圧力...「労組破壊と構造調整の意図」

ユン・ジヨン記者 2014.09.24 11:40

京畿道安城にある自動車、農機械などの機械式ポンプ製作工場のトウォン精工が、 9月26日に職場閉鎖を断行する方針だ。 秋夕連休にもトウォン精工で職場閉鎖と用役投入があるという噂が飛び、 緊張が高まっていた。 労働界では一昨年、金属事業場をターゲットにした 「職場閉鎖-用役投入-労組破壊」のシナリオが再現されるのではないかという憂慮があがっている。

[出処:トウォン精工支会]

トウォン精工は9月23日に労組側に文書を送り 「支会の争議行為が続く場合、会社はやむをえず職場閉鎖を9月26日24時から施行するほかはない」とし 「生産量が何もない実情で、ストライキによりすべての秩序が崩壊した現状況では、 会社が取ることができる法的措置であることを認知して、 今後これに関する違法行為に対しては関連法規により措置することになる」と説明した。 ただし職場閉鎖時に用役の投入はないと明らかにした。

これまで会社は経営悪化による工場廃業の圧力をかけ続けてきた。 来月初めには株主総会を開き、廃業を審議する方針だ。 労組の怠業とストライキによる顧客の受給不安を憂慮して、 二元化発注を拡大しており、経営の悪化が深刻になっているという理由だ。

また会社側は 「7月22日から現在まで行なわれている部分スト、怠業などで、生産不足による売り上げの急減が発生しており、 9/5〜9/19日現在、一日の生産量が何もない状態だ。 9月の累計生産達成率は9月19日現在4%にしかならない実情」と主張している。

だが労働組合の説明はこれとは違う。 会社が職場閉鎖と廃業などで労組に圧力をかけ、 労組無力化と構造調整断行を誘おうとしているという説明だ。 実際に、会社は今年の賃金団体協議交渉で労組側に45項目もの団体協約改悪案を提示して、 労組がこれを受け入れなければ廃業は避けられないと圧力をかけてきた。

会社が提示した45項目の団体協約改正案は、 諸般の人事権を会社に付与し、経営上の解雇時に労組との合意手続きと解雇回避努力を規定した文句を削除し、 会社の売却と分割、合併、譲渡、分社時の雇用継承条項を削除することなどを要求する内容だ。 労組が会社の構造調整を牽制、対応する根拠条項をすべて削除しようという意図だ。

労働組合活動を萎縮させる案も多数含まれている。 会社は既に労使が結んだ勤労条件の低下禁止や団体協約の一方解約禁止、および特別協約締結保障、非正規職の雇用禁止、外注または下請けは労組と事前合意するといった条項もすべて削除することを要求している。 その上、労組側に3年間賃金団体協議を委任し、無争議に合意することなどを推奨している。

そのため8月20日まで15回の労使交渉がすべて決裂し、 労組は毎日1時間のストライキを続けている。 職場閉鎖二日前の24日午前10時から雇用労働部の仲裁で労使交渉が行われたが、 事態解決の見通しは暗い。 金属労組京畿支部は9月24日午後2時30分、 京畿道安城市内でトウォン精工事態に関する決意大会を開く予定だ。

トウォン精工支会の関係者は 「会社は受給不安を憂慮した顧客が二元化発注を拡大し、 経営難が深刻になると主張しているが、これはとんでもないごり押しだ。 会社はすでに年初から3か月分の在庫が積み上げられている。 現在、特別な経営難に直面しているわけでもなく、 10年以上会社は同じ状況」とし 「会社が労組を破壊した後、構造調整を試みるためにこうした経営難と廃業、職場閉鎖を打ち出している」と批判した。

続いて「会社が提示した45項目の団体協約改悪案は、 まったく労働組合活動をしないということと違わない。 会社が勝手に人事権を振り回して良いのか。 特に、トウォン精工の系列会社を見ると、正規職は殆どいなくて移住労働者と非正規職などで一杯だ。 会社としては当然、構造調整の欲求が存在するだろう」と説明した。

なお2012年8月、トウォン精工とSJM、センサータ・テクノロジーズ・コリアなど、 京畿地域の金属核心事業場で用役投入と職場閉鎖の動きがあった。 議論が社会的に拡大し、トウォン精工労使は緊急交渉を開いて暫定合意案を導き出した。 秋夕連休にもトウォン精工に用役投入と職場閉鎖があるという噂が飛び、 労組幹部が工場で徹夜座り込みを続けていた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-09-25 20:08:04 / Last modified on 2014-09-25 20:08:05 Copyright: Default

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