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韓国:民主労総「国民ゼネスト」…「対話拒否」の朴槿恵に応戦
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民主労総「国民ゼネスト」…「対話拒否」の朴槿恵に応戦

18日3派ゼネスト、鉄道労組上京闘争…2.25国民ゼネストを熱くするか

ユン・ジヨン記者 2014.01.09 18:45

民主労総が「朴槿恵(パク・クネ)退陣」を掲げて2派ゼネストを行った。彼らは今回のゼネストを踏み台として、2月25日に全国民が参加する「国民ゼネスト」を成功させ、朴槿恵大統領退陣と労働弾圧粉砕、民営化阻止を引き出すという決意を明らかにした。

民主労総は1月9日、全国14の地域で同時多発「2派ゼネスト決意大会」を開いた。 この日の午後4時、ソウル市庁広場で開かれた決意大会には、首都圏地域組合員 と市民社会など3千5百人が参加し、蔚山4千、釜山2千など全国で2万の組合員が 決意大会に参加した。

民主労総は今回の決意大会で「朴槿恵退陣」を掲げ、朴槿恵大統領就任1周年を むかえる2月25日には「国民ゼネスト」を成功させる計画を明らかにした。朴槿恵 大統領は6日の新年記者会見で、労働界との対話を全面的に拒否しただけに、 労働界は「退陣闘争」で現局面を突破するという。

民主労総「国民ゼネスト」を掲げて2派ゼネスト...「不通」の朴槿恵に応戦

民主労総のシン・スンチョル委員長は、大会発言で「朴槿恵の新年記者会見は 嘘と民営化強行が全てだった。鉄道労組と民主労総の正当なストライキ闘争を 不法なわがままだと罵倒して卑下し、対話の必要もないといった」と批判した。

続いて「この社会の主人は朴槿恵でも、李健煕(イ・ゴニ)でも、鄭夢九(チョン・ モング)でもない。私たちの社会の主人は労働者だ」とし「工場で、教室で、 事務室で、現場で、参加する実践方式を討論して作っていこう。われわれ 民主労総も、2014年には鉄道、医療民営化をはじめ、公共部門民営化を阻止して 労働弾圧を粉砕する闘争をして、新しい覚悟と勢いで勝利の歴史を作り出そう」 と訴えた。

1月2日から朴槿恵政権退陣を掲げてハンストに突入した10人の民主労総指導委員は この日、ハンストを中断して新しい闘争に立ち上がる計画を明らかにした。

権永吉(クォン・ヨンギル)民主労総指導委員は「今日午前11時、われわれは新 しい闘争を組織するためにハンストを中断した。今われわれは不通政権朴槿恵 に対する本格的な闘争を展開するためにここに集まった」とし「仲間の皆さん、 指導委員はこれからは現場で皆さんと会う。民主主義を生かし、鉄道、医療、 ガス、教育を国民の胸に抱かれる民主労総になろう。皆さんと闘争の前面に立 ち、労働者が楽しく暮らせる日のために一緒にする」と明らかにした。

闘争を展開している各単位事業場の指導部も決意大会に参加して、2.25国民 ゼネストの組織を宣言した。ホームプラス労組のキム・ギワン委員長は「ホーム プラス労組は今日午前1時、劇的に会社と団体交渉に暫定合意した。新年初勝利の 報告であり、闘争の力で勝ち取った初の団体協約」とし「私たちの勝利は 鉄道労働者のストライキの熱気と民主労総の熱い火に力づけられた。2月25日の 民主労総国民ゼネストを共に作っていく」と声を高めた。

金属労組KM&I支会のキム・サンギョム支会長は「金属労組も近々資本との 大きな闘いを始める。朴槿恵退陣闘争の先鋒に立ち、金属労組も2月25日の国民 ゼネストに力強く結合する」と伝えた。

25日間ストライキを続けているユン・ファジャ中央大分会分会長は「中央大は 清掃労働者たちがスローガン提唱や歌を歌ったり、壁新聞を貼れば100万ウォン の罰金を払えと裁判所に申請した」とし「だがわれわれは100万ウォンを恐れな い。脅迫にも屈しない。労組を守って共に闘うことが民主労総を守ることだと 信じる」と強調した。

18日の3派ゼネスト、鉄道労組上京闘争… 2.25国民ゼネストは熱くなるか

民主労総は今回の2派ゼネストを基点に、来る18日の3派ゼネストを経て、2月 25日まで国民ゼネストの世論形成と組織に集中する。特に18日には全国の鉄道 労組の組合員がソウルで4次上京闘争をする予定で、闘争の雰囲気はさらに高ま りそうだ。

鉄道労組のキム・ミョンファン委員長は映像メッセージで「鉄道労働者たちの 全面ストライキに対する政権の報復が始まっている。116億ウォンもの組合仮差 押えと500人の大量解雇、千人以上の強制遠距離配転措置、ストライキの参加者 8千人全員に懲戒をするとし、民主労組の種を絶やそうとする」とし「だがこれ に屈してやられるだけの鉄道労働者ではない。われわれは労組破壊策動という 予告された弾圧を、準備された決意で突破する」と声を高めた。

続いて「もう国民の手を離さず、鉄道民営化阻止闘争をさらに熱く準備して、 必ず実践する。1月18日に、また全国鉄道労働者がソウルに集まって、4次上京 闘争をする」とし「政府と使用者側が18日まで労組との対話を無視して弾圧を 続ければ、上京闘争で大きな決断をして以後の闘争を展開していくことを明確 にする」と宣言した。

青少年、大学生、市民なども民主労総国民ストに連帯する意向を明らかにした。 民主社会のための青少年会議のチャ・スンウ代表は「民主労総公権力侵奪事件 は、われわれの親を攻撃したようなもの。われわれ青少年は民主労総の政権退陣に 積極的に参加する」と強調した。

「お元気ですか」壁新聞の中央大チェ・ムンソク氏は「中央大は清掃労働者の ストライキを支持する学生の壁新聞を強制撤去する非常識な行為を行った。 完璧な政権の縮小版だ」とし「中央大清掃労働者たちの闘争勝利のために大きな 関心と支持をお願いする」と明らかにした。

一方、集会参加者は闘争決議文で「朴槿恵政権は妥協を禁じた。彼らは公権力 の保護を受けて弾圧するが、われわれは国民の援護を受けて国民ゼネストを 守って行く」とし、△総団結ゼネスト闘争に立ち上がる、△民営化に対抗して 全組織的力量で闘争する、△朴槿恵政権の就任1年を期して大々的な国民ゼネスト に決起することを宣言した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-01-10 12:32:00 / Last modified on 2014-01-10 12:32:01 Copyright: Default

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