鉄道労組、民営化阻止ストライキに突入

「政府と鉄道公社は対話に出てこい」、10日の理事会集結糾弾を予定

全国鉄道労働組合(委員長キム・ミョンファン、鉄道労組)が12月9日午前9時から鉄道民営化阻止のためのストライキに突入した。

鉄道労組は12月9日午前8時、民主労総の大会議室でストライキ突入による立場 発表記者会見を行い、「破局を防ぐために鉄道労組が『理事会を中断して議論 しよう』という真心に充ちた提案も結局、鉄道公社は拒否した」とし、「鉄道 労働者は09時から鉄道民営化を防ぐ全面ストライキ闘争に突入することになった」 と明らかにした。

［出処:労働と世界ピョン・ベクソン記者］

鉄道労組と鉄道公社は12月8日の午後4時に本交渉を行う予定だったが、公社側 が代表交渉委員の冒頭発言の取材を拒否して交渉に参加せず、交渉が混乱した。

その後、労組は午後8時30分まで、水西発KTX分割民営化のための理事会の中断を 要求して使用者側の立場変化を待つという最後通告を送った。だが鉄道公社の 崔然恵(チェ・ヨネ)社長がこの日の8時20分頃、臨時理事会の開催に関する使用者側の 立場の変化がないことを公式に表明し、労組は予定通りストライキに 突入することになった。

鉄道労組のキム・ミョンファン委員長は「これほど社会的対立と憂慮を拡散さ せて、なぜそれほど急いで社会的議論を拒否し、一方通行式で拙速に理事会の 日程を強行しようとしているのか」とし「政府と鉄道公社に再度要求する。 理事会の中断を宣言して討論の場に出てきてほしい。TV討論会も提案する」と 声を高めた。

続いて「今すぐにでも政府と鉄道公社が理事会を中断して討論の場に出ることを 宣言すれば、鉄道労組はすぐそれにふさわしい措置を取ることをはっきり 申し上げる」と強調した。

またキム・ミョンファン委員長は「国民の皆さんにご心配をおかけすることに なった点にご理解を求め、少しだけ不便を我慢していただければ、鉄道労組が 必ず鉄道の民営化を防ぐ」とし「114年間、国家の大動脈を守ってきた鉄道労働者 の決然たる闘争に国民の皆さんの愛情と支持を再度呼び掛ける」と明らかにした。

鉄道労組中央争議対策委はこの日、全面ストライキ宣言文を発表して「ブレーキ がきかずに民営化に向かって暴走する鉄道を、鉄道労働者が全身で防がなければ ならない」とし「今日われわれは民営化を阻止するための正義の闘争に立ち上がる」 と宣言した。

鉄道労組はこの日の午前9時、全国131の各支部別にストライキ出征式を進める。 午後2時からはソウル、釜山、大田、栄州、湖南の全国5つの地方本部別にスト 出征式を開き、午後7時には全国の922の市民社会、政党が参加するキャンドル 集会が開かれる予定だ。ストライキには2万1千人の組合員のうち必須維持業務者 を除く1万2千人以上の組合員全員が参加する。

また水西発KTX分割民営化のための臨時理事会が開かれる10日には、鉄道労組と 民主労総、野党、市民社会が理事会阻止闘争を行う予定だ。

キム・ミョンファン委員長は「鉄道職員が排除されたまま、不法、脱法的に進 められる理事会の開催中断を要求し、ストライキ参加組合員が理事会場に集結 する」とし「また民主党をはじめ野党、市民社会、鉄道労組、民主労総幹部も 記者会見の後、理事会場の前に行く予定」だと明らかにした。鉄道労組は鉄道 公社が臨時理事会を強行し、水西発KTXの法人出資を議決すれば、公社に対する 背任罪などの法的措置も検討している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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