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韓国:チェ・ガンソ烈士の妻が要請文を発表
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チェ・ガンソ烈士の妻「遺言を守ろうとする家族を罵倒するな」

チェ・ガンソ烈士の妻が要請文を発表...遺族側の立場を伝える

ユン・ジヨン記者 2013.01.31 14:04

韓進重工業のチェ・ガンソ烈士の妻、イ・ソナ(38)氏が要請文を発表し「遺言 を守るために家族皆を罵倒するな」と警告した。

イ氏は「どこの親が、どこの夫人が遺体を担保に闘争をするか」として「これ 以上待てず、家族たちは韓進重工業前にきた」と明らかにした。

続いて「夫が自分の家よりさらに大切にしていた作業場への道が、これほど難 しいとは本当に知らなかった」とし「若い警察は故人の父であることを知りな がら、服を引っ張っても動かないので髪をつかんで引っ張って行き、盾で頭を 上から下へ打ちつけ、容赦なく殴り倒した」と明らかにした。

[出処:金属労組釜山梁山支部]

また「警察の過剰鎮圧で退く所がなくなり、正門ではない他の門を見つけして そこに入ったところ、そこがまさに夫が通っていた工場の門だった」として 「これが皆さんが言う遺体を担保にした闘争か」と反問した。

これと共にイ氏は「明らかに遺族の意で夫の遺体を会社に移すことにした」と し「私たち遺族は夫が残した遺言を絶対に忘れない。夫の遺言を守る」と強調 した。

現在イ氏とチェ・ガンソの姉などの遺族は韓進重工業工場の中でチェ・ガンソ 烈士の遺体を守っている。チェ・ガンソ烈士の父親は警察の暴力で1月31日午前、 入院した。以下はチェ・ガンソ烈士の夫人、イ・ソナ氏の要請文全文だ。

「夫が家より長いい時間を過ごした所、会社にきました。遺言を守るために家族皆を罵倒しないで下さい」

[手紙]韓進重工業中でチェ・ガンソ烈士を守る遺族の立場

『もっと待とう。彼らも人間なら一回ぐらいは弔問にくるだろう』。そうして 待って41日が過ぎました。お母さんはまだ息子の死を受け入れられません。息 子のウジュン、ジフンは、お父さんがとても悪くて病院の地下に寝ていると思っ ていて、起きれば必ずお父さんと会いたいと泣くばかりです。姉は日ましに弟 を思い出し、自分も何度か死のうとしたそうです。そんな遺族の痛みを韓進重 工業の趙南鎬(チョ・ナモ)会長は知っているのでしょうか。

言葉では遺族に退屈な哀悼を表わすといいながら、死の原因は個人の生活苦に よる自殺だと歪曲しています。病気にして薬を与えるのですか。あなた方には 遺族がそんなに取るに足りない人に見えるのですか。

今は遺体を担保で闘争をすると言っているそうです。いくら世の中が利己主義 と個人主義がまかり通るといっても、これは言い過ぎではありませんか。どこ の親が、どこの夫人が遺体を担保にして闘争するでしょう。趙南鎬会長が、少 なくとも夫の死を考えたとすれば、こんなことは言わなかったでしょう。

遺体を担保に闘争する家族がどこいるのでしょうか
遺族は韓進重工業会社側の誠意ある回答を待っていました。夫が加入していた 金属労組韓進重工業支会と引き離すために、お父さんと親密な関係にある人を 送り、遺族の動向をうかがわせ、会社の責任ある人々は絶対の顔を見せずに 企業別労組の人を動員し、家族の心理状態を把握して、誰が知らなかったと 思いますか。知っていても、あるいは息子の死の問題が解決するのではないか と期待して、電話も受け、会ったりもしました。分かってみれば、彼らは解決 に何の権限もない人たちでした。

お母さんは息子の遺体が霊安室から出て行くことを両親にはできないと痛哭し ました。そんなお母さんももう我慢できないと言って、息子の遺体を家のような 韓進重工業正門に連れて行こうといいました。これ以上、趙南鎬会長の回答は 待てないと思い、遺族は会議をしました。夫が家よりさらに長い時間を過ごした 所が、まさに韓進重工業です。夫を家に連れて行くという思いで韓進重工業前 に行くことにしました。一日でもはやく葬儀をしたいという気持ちで金属労組 韓進重工業支会の幹部を呼んで、大変だが夫の遺体と一緒に韓進重工業正門前 に行こうといいました。

夫が自分の家よりさらに大切にしていた作業場に行く道が、こんなに難しいと は本当に思いませんでした。この世がこれほどまでに乱暴な世の中とは本当に 知らなかったのです。若い警察は故人の父であることを知りながら、服を引っ 張っても動かないので髪をつかんで引っ張り、盾で頭を上から下へ打ち付けて 容赦なく殴り倒しました。同僚の職員が夫の遺体を傷つけないように絶対棺を 放さず、催涙液をまともに全身でかぶって頑張る姿を見ました。

もう待てずに家族は韓進重工業前にきました
これ以上見てばかりいられず、私がマイクを持ちました。そして警察のおじさん に道を開けろと訴えました。いくら訴え、哀願しても道は開きませんでした。 結局、警察の過剰鎮圧でもう退く所がなくなり、正門ではない他の門を見つけ、 そこに入ると、そこがまさに夫が通っていた工場の中でした。これが皆さんが 言う遺体を担保にする闘争ですか。

私たち遺族は夫が残した遺言を絶対忘れることができません。夫ははっきり話 しました。『韓進重工業を憎む』。それほど自負心を感じ、自慢し、好きだっ た会社が、夫をどれほど苦しめれば憎むというのでしょうか? 今になって分か りました。夫が死んでから分かりました。ですからさらに夫の遺言を守りたい のです。いや守ります。夫を苦しめた158億、民主労組弾圧、複数労組の幹部を 忘れません。夫を苦しめた責任者を処罰しろと言います。そして子供の未来に 責任を取れと話します。

繰返し強調します。報道機関は、遺族の立場をきちんと知って、きちんと記事 を書いて下さい。まず、明らかに遺族の意思で夫の遺体を会社に移すことにし ました。二番目、合法的な過程だったのに、公権力が投入されました。三つ目、 催涙液を遺族と棺をを持って行く人々、さらに死んだ夫の棺にまで容赦なく散 布しました。四つ目、故人のお父さんであることを知りつつ、警察は髪をつか んで引っ張っり、盾で上から下へ打ちつけ容赦なく暴行しました。最後に、わ れわれは、いつでも会社側との交渉を望んでいます。会社は解決の権限がある 実権者が出てきて交渉に直ちに応じなければなりません。

韓進重工業 故チェ・ガンソ烈士夫人

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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