済州海軍基地予算、セヌリ-民主党の合意で通過

予算全額削減の江汀の声は無視...反対議員41人だけ

2013年予算案から済州海軍基地建設予算の削減を願っていた江汀村住民の声は 挫折した。

国会は元日の04時20分に再開された本会議で、与野院内代表の合意で提出され た済州海軍基地建設予算、約2010億ウォンを含む342兆ウォン規模の政府予算案 を273人中、賛成202人、反対41人で可決した。

第1野党の民主統合党は、海軍基地建設予算全額削減を党論としたが、セヌリ党 の反対で本会議直前までの交渉で、△軍港中心運営の憂慮払拭、△15万トン級 クルーズ船舶の入港可能性を徹底検証、△港湾管制権、港湾施設維持保守費用 に関する協定書の締結に合意し、3項目の合意事項の履行結果を国会に報告する という付帯意見を付けて済州海軍基地予算案を処理することに合意した。

セヌリ-民主党は、これら三項目の付帯意見の検証のために、70日間の工事猶予 期間をおくことにしたが、付帯意見が法的拘束力はない勧告事項である上、 2011年末に12年予算を削減した時の趣旨も失われ、実効性についての議論は避 けられそうもない。

2011年12月に国会予算決算委は、2012年の済州海軍基地予算の大部分を削減し た趣旨は、当時政府が公約した軍民複合型観光美港のクルーズ船の入出港と、 接岸の安全設計の誤りを正すことが目的だった。

この日、民主党の一部議員と進歩正義党、統合進歩党の議員は、本会議の反対 討論で予算案反対を強く主張したが、大多数の民主党議員は院内代表間の合意 案に賛成票を投じた。朴槿恵(パク・クネ)当選者の最初の動きを野党が邪魔す るような印象を与えることへの負担感が大きく作用したと見られる。

予算案の反対討論を行った民主党の張(チャン)ハナ議員は「08年に李明博(イ・ ミョンバク)大統領は、済州海軍基地を民軍複合型民航として開発すると明らか にしたが、発表以後、何の設計変更もなく、15万トン級クルーズが入稿できる という主張は虚構」とし「民航についての客観的な立証がない2013年海軍基地 予算は、全額削減が当然だ」と強調した。

張ハナ議員は「今この時間にも国会正門の前には江汀村の住民と聖職者、市民 団体の活動家が、国会本庁に頭を下げ続けている」とし「済州基地予算の全額 を含む予算案に反対する票は、彼らが正しい道を行っていることを見せる」と 議員に反対票を訴えた。

同党の金才允(キム・ジェユン)議員も「海軍基地予算は、予算全体の95%が海軍 基地予算で、見せかけだけの観光美港で、徹底的に国会を馬鹿にする問題だら けの予算」とし「海軍基地は設計ミスだけでなく、環境破壊などのさまざまな 問題を抱えていて、国論の分裂も予想される。こうした予算を編成して推進し 続けることはできない」と反対を訴えた。

金霽南(キム・ジェナム)進歩正義党議員は、「2011年の与野の合意事項が履行 されないのだから、海軍と政府には工事の強行に必要な予算を要求する根拠が ない」とし「朴槿恵大統領当選者は、大統領選挙期間中に済州を訪問して、 『軍民複合型観光美港の建設を私が責任を持って、道民の意思に従って進める』 と明らかにした。政界が自ら作った原則と約束を守らずに海軍基地建設を強行 すれば、済州海軍基地をめぐる社会的な対立は今よりさらに深刻になる」と警 告した。

統合進歩党の呉秉潤(オ・ビョンユン)議員も、「李明博政権と朴槿恵当選者の 約束は、海軍基地ではなく軍民複合型観光美港だった」とし「技術検証の過程 で軍民複合型観光美港が事実上、不可能であることが判明した」と予算の全額 削減を強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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