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韓国:記者が勤務時間にサンドイッチを作る『不都合な真実』
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記者が勤務時間にサンドイッチを作る『不都合な真実』

[現場]ストライキ復帰40日、MBCは相変らず混乱中…PD手帳9月中の放送再開も困難か

イ・ジェジン記者 | jinpress@mediatoday.co.kr

MBC労働組合のストライキ以後、業務に復帰して30日から40日過ぎたが、相変ら ず公正放送実現の要求には耳を塞ぎ、汝矣島MBC社屋のあちこちでおかしな風景が 繰り広げられている。

# MBC労働組合事務室

労働組合の事務室では一群の組合員が丸く座って「ブルーベリーソース風味の 鶏胸肉サンドイッチ」を食べながら苦々しい笑っていた。これを作った主人公 は現在、ソウル市上岩洞のMBCアカデミーで教育を受けている20人ほどの組合員。 彼らは8月20日から3か月間の教育命令を受けて講義を聞いている。

この日、MBCアカデミーで受けた講義の主題は「ブランチ作り」。労組事務室で 食べていた食事の正体は、まさに教育対象者が作ったブランチだった。組合員 たちは教育対象者が作ったサンドイッチを食べながら、笑いの花を咲かせつつも 苦々しい笑いを隠せなかった。

教育現場で笑えない事件も起きている。8月24日、リーダーシップを主題に教育 した講師は、7年目から33年目までの時事教養PD、アナウンサー、記者が集まる 教育対象者にリーダーの「犠牲」を強調した。

ハイライトは、講師が「皆さんのリーダーは誰ですか」という質問だった。 キム・ジェチョル社長退陣を掲げてストライキをして「犠牲」になった教育 対象者にとって、とんでもない質問だったのは明らかだ。

教育対象者は講師の質問を受けて、くすくすと笑いながら、いっせいに「キム・ ジェチョル」と話し、講師があわてたという。

#汝矣島MBC社屋1階ロビー

汝矣島のMBC社屋1階ロビーには、白い布で囲まれた二つの記票所が設置され、 直前に鉄の投票箱が置かれている。

MBC労働組合がペク・チョンムン編成製作本部長に対する意見調査を実施するこ とにして設置された投票箱だ。今回の意見調査は、最近のPD手帳不放、MBC金曜 ワイドの労働者人権弾圧アイテム不放、時事マガジン2580安哲秀院長アイテム 廃棄など、時事番組を中心に公正性の破壊が起きたことに責任を問う性格が強い。

団体協約によれば、意見調査は編成製作本部労組員の過半数以上が参加して、 組合員の3分の2以上がペク本部長の公正放送実現意志に問題があるという意思 を示せば、その意思をキム・ジェチョル社長に伝えてペク本部長の即刻交替を 要求する方向で進められる予定だ。

MBC労組は8月29日から9月4日まで、汝矣島MBC社屋1階ロビーで編成製作本部傘 下の組合員を対象に「公正放送実現の意志に対する意見調査」という名前で 意見調査を進めることにした。

労組によれば29日の意見調査初日から編成製作本部所属組合員57人が参加し、 熱気を見せた。編成製作本部所属の組合員は170人ほどで、意見調査初日に参加 した人員は3分の1を越えた。

#昼休みの汝矣島MBC社屋ロビー

昼休みになると一群の人々が汝矣島MBC社屋ロビーの床に座り込んだ。各自彼ら の手にはプラカードがある。プラカードには「PD手帳混乱事態大統領選挙まで 行くのか」、「ペク・チョンムンとキム・ヒョンジョンはPD手帳を即刻正常化 しろ」等の文句が記されていた。

彼らはまさに7か月近く放送ができず、7月の作家全員解雇事態で不放が続く PD手帳のPDたちだ。

当初、放送再開日は8月21日と28日とされていたが、作家解雇事態が起きた後、 MBCが解決策を出さずに放送正常化が漂流している。これについてPD手帳のPDが 放送再開を求め、沈黙デモに突入したのだ。

▲ (c) MBC映像記者会提供

PD手帳不放事態は、普通1か月かかる製作期間を考慮すると、いくらすぐ解決策 が提示されても9月中の放送再開は難しい状況だ。昼休みに汝矣島のMBC社屋に 行くと、PD手帳のPDたちの姿を見られることが続くかも知れない。

PD手帳のあるPDは「PD手帳の不放事態はMBC経営陣の無能を越えて、視聴者との 約束を破り無責任な姿を示すもの」とし「毎年の信頼度調査で時事番組で上位 を占めるPD手帳は、製品ならキラーコンテンツなのに、売らないと言うのだ。 一般企業なら、誰がこんなことをするか? こうした事態を触発したペク・チョ ンムン本部長とキム・ヒョンジョン局長など、MBCの経営陣が問責されなければ ならない」と鬱憤を晴らした。

彼は「作家選定の権限などの自立権を与えれば製作を始める」とし「問題にな る放送には、十分にゲートキーピングにより公正性を判断すれば良い。PDに 製作の自主性を渡せば良い」と話した。

#汝矣島MBC社屋3階教養制作局

8月30日午後、汝矣島MBC社屋3階の教養制作局事務室に重い空気が漂った。

24日のMBC金曜ワイド「問題クローズアップ」のコーナーで扱うことにした慶州 にある、亀尾のKECで起きている労働人権弾圧アイテムが放送直前に不可の判定 を受けて問題になったが、製作主体だったイ・ヨンベクPDとキム・ジョンミン PDを製作スタッフから強制退出させたばかりか、この日、人事委員会に回付する と通知してきたためだ。

MBCは、イ・ヨンベク、キム・ジョンミンPDが報告手続きを無視して指示を履行 しなかったとし、9月10日に人事委に回付すると通知した。

イPDはくやしさを訴えた。MBCによる懲戒理由は事実関係も間違っているとイ・ ヨンベクPDは訴える。不放判定を受ける一日前の23日夜、キム・シリCPが編集 本と台本を見て放送の可否を決めようと言ったのに、人事委は編集するなとい う指示を履行しなかったと無茶苦茶を言っているという。

また2011年に放送が始まって以来、アイテムを決めてCPに放送案を伝えてきた が、今回のアイテムだけに手続きの問題を提起するのは不適切だと言う。

イPDは「該当アイテムに放送できないような議論があったり敏感な部分がある のならともかく、放送しても常識的な人権問題なのに、手続きを問題にするのは まったくおかしい」と批判した。

MBC労組の関係者は「キム・ジェチョル社長が言う正常化の姿がこれか」とし 「一日も早くMBCを正常化させるのは、キム・ジェチョル社長の退陣しかない」 と話した。

入力:2012-08-30 19:02:29 公開:2012.08.31 08:12:43

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事の原著作権は、韓国のインターネット新聞メディアオヌルが保有しています。この記事はメディアオヌルの許可を得て翻訳・掲載したものです。本記事および文中の写真・図表の利用や転載などについてのお問い合わせはメディアオヌル宛にご連絡ください。


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