韓国:MBCストライキ『暫定』中断...状況によって、いつでも再開 | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
MBCストライキ『暫定』中断...状況によって、いつでも再開放送局ストすべてが現場復帰...公正言論闘争は後半戦に突入
ソン・ジフン記者 2012.07.17 15:53
MBCの歴史で最長のストライキは、170日を最後に止まった。MBC労組は7月16日 午後の代議員大会で議決されたストライキ中断案件が、17日午前の組合員総会 で、採決なしで全員一致で可決したことを伝えた。MBC労組のチョン・ヨンハ 委員長は「組合員総会で生産的な討論を通じて、ストライキ中断を可決し、現場 で社長退陣闘争を続けることにした」と明らかにした。MBC労組は18日午前9時、 業務に復帰する。 MBC労組は「キム・ジェチョル社長の退陣が既定事実化したので全面ストライキ 体制を維持することには実益がなく、ストライキを中断してキム・ジェチョル 社長の退陣を早める戦術が効果的」とストライキ中断の理由を明らかにした。 しかし、MBC労組は今回のストライキ中断は『暫定的中断』でしかなく、また、 使用者側からの弾圧が激しくなって状況が悪化すれば、またストライキに突入 するという立場を明らかにした。 ▲組合員総会[出処:言論労組労報(労組機関紙)イ・キボム記者提供] チョン・ヨンハ委員長は「公正放送に対する国民の世論が国会を圧迫する程に 大きくなり、その民意を集めた決定なので民意は簡単には消えないだろう」と 今回のストライキの成果を評価した。MBC労組は与野が合意して放送局スト問題 を解決することにしたので、8月9日の新しい放文振理事が確定すれば、キム・ ジェチョル社長の退陣は決定すると展望している。 政界も、今回のスト中断の決定と今後の現場報道闘争に力を貸す姿勢を取って おり、民主統合党は17日の午後にチョン・ソンホ スポークスマン名義の論評で 「セヌリ党は8月の放文振理事交替とキム・ジェチョル社長退陣という与野間の 開院合意を守るべきだ。キム・ジェチョル社長は強制的に退陣させられる前に 早く自主的に辞退するよう望む」と明らかにした。論評は続いて「MBC使用者側 は、解雇者などの労組員への懲戒を撤回し、労組への損害賠償訴訟を取り下げ るべきだ。使用者側はいかなる報復者も出してはならない」とし、復帰後に労組 に加えられる報復と不当懲戒に刃を研いだ。 MBC労組では、ストライキ期間中チョン・ヨンハ委員長など4人の解職者が発生 し、さらに多くの懲戒者が生まれたが、彼らの救済対策なくストライキ中断を 宣言したため、今後、現場での闘争での困難が予想されている。チョン・ヨンハ 委員長は総会報告で「懲戒者問題が解決していない状況で、ストライキ中断の 議論を進めることになったことに謝罪する」と立場を明らかにした。スト中断後 の使用者側の組織改編も今後、現場復帰後に公正報道の障害に作用しそうだ。 ▲組合員総会中のMBC労組組合員[出処:言論労組労報(労組機関紙)イ・キボム記者提供] MBC使用者側は、ストライキの真っ最中だった4月、時事教養局を時事制作局と 教養制作局に分離し、報道制作局を解体した。ラジオ本部はラジオ局に地位を 格下げした。時事制作局の傘下には『ファクト監視チーム』を新設し、アイテ ム検閲を強めた。当時、この組織改編は時事、教養PDの協業体系を妨害、隔離 して、偏向した大統領選挙報道をする布石だと評価されている。 しかもキム・ジェチョル社長は、16日に開かれた役員会議で、局長部長級幹部 に「放送に政治が介入してはいけない」と指示し、現業の放送製作での検閲が 強まることを暗示した。 これに対し、MBC労組は不当指示申告センターを運営するなどの代案を模索して いる。労組は不当指示が続き、不当懲戒と報復人事があればいつでもストライキ を再開するという立場を明らかにしている。 KBS新労組と聯合ニュース、国民日報労組に続いてMBCもストライキを中断し、 1月のMBC記者会による製作拒否と労組のストライキで始まった放送局の共同 ストライキ闘争はすべて終わった。 各放送局はすべて社長退陣と公正報道争奪を目標としてストライキ闘争に入り、 それぞれが最長のストライキを続けたが、可視的な成果はあげられないままで ストライキを中断した。しかし、各労組は現場での報道闘争により、公正言論 争奪闘争を続けるという立場を明らかにしている。実際にMBCよりも先に現場に 復帰したKBS新労組は、MBC労組のストライキを取材するアイテムを企画して、 取材の過程で使用者側と対立する状況を演出した。 [出処:言論労組労報(労組機関紙)イ・キボム記者提供] 公正言論争奪のための闘争の後半戦は、MBC労組のストライキ中断で『現場報道 闘争』になった。まだ、落下傘社長団と政権ががんばっているなかで、放送局 労組の報道闘争が報復者と不当懲戒の攻撃を越え、どんな成果をあげられるか、 帰趨が注目されている。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-07-17 23:28:39 / Last modified on 2012-07-17 23:28:41 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |