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韓国:コルト楽器、最高裁判決にも結局『整理解雇』を再通報
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コルト楽器、最高裁判決にもかかわらず、結局『整理解雇』を再通報

『整理解雇通知』を二回受けた組合員...「手続きを無視して整理解雇を再通報」

ユン・ジヨン記者 2012.05.07 14:38

大法院から不当整理解雇という判決を受けたコルト楽器(株)(代表理事パク・ヨンホ) が、また解雇者に整理解雇通知書を送り、論議がおきている。

コルト楽器は4月27日、イ・ドンホ組合員を含む解雇者たちに対し、個別に整理 解雇の内容証明を通知した。2012年5月31日付で再び整理解雇するという立場だ。

会社は『解雇予告通知』で「当社は2008年8月31日以後、現在まで事業の再開を 考慮しておらず、今後も正常な操業の再開は不可能で、どんな勤労者も当社で 勤務できない状況」とし「当社は貴下の今後の生計活動のために、貴下に希望 退職勧告および就職斡旋、職業訓練支援などを提案したが、貴下はこれに応じ ずにいる」と説明した。

続いてコルト楽器は、△(周囲的)事業廃止による通常解雇、△経営上の事情に よる解雇などを解雇理由とし、5月31日付で解雇すると予告した。

大法院は去る2月23日、「コルト楽器による2007年4月12日の整理解雇は不当だ」 という趣旨の判決を下した。だがコルト楽器は、3月12日に金属労組と金属労組 仁川支部、コルト楽器支会側に『経営上の理由による解雇関連協議要請』文書 を送り、整理解雇を断行する意志を明らかにした。

[出処:チャムセサン資料写真]

該当の文書でも使用者側は、「当社は富平工場閉鎖による操業中断など経営上 の理由により、富平工場勤労者に対する経営上の理由による解雇は不可避」と し「経営上の理由による解雇に関連して、解雇回避方法、解雇基準などを含み、 これに関する諸般の問題を協議したい」とし整理解雇のための交渉を要請した。

結局、コルト楽器が再整理解雇通知を強行し、金属労組は「組合員は不当解雇 判決以後、復職の希望で苦しい解雇生活を耐えていたが、青天の霹靂のような 整理解雇通知を二回も受け取り、生に対する絶望と怒りで歯ぎしりしている」 と声を高めた。

続いて「少なくとも、大法院の不当解雇判決に対する復職関連の履行問題と、 以後の会社運営について労組と誠実に協議するのが基本的な礼儀」とし「だが コルト楽器はすべての手続きを無視し、また整理解雇をするという立場」だと 批判した。

バン・ジョンウン コルト楽器支会長も「大法院判決を回避するためにまた整理 解雇して、生計問題で苦しむ組合員に解雇闘争を放棄させる意図だ」と主張した。

一方、金属労組仁川支部とコルト楽器支会は、パク・ヨンホ代表の大法院判決 不履行に対する汎市民署名運動に突入し、現在1000人ほどの署名が集まっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-05-07 16:09:55 / Last modified on 2012-05-07 16:10:02 Copyright: Default

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