[2信]現代車非正規職2人が蔚山の送電塔で高空籠城
「すべての社内下請の正規職転換、必ず勝ち取りましょう」
イ・ジョンホ 蔚山ジャーナル記者 2012.10.18 00:49
[2信 2012年10月18日 15時05分]
民主労総蔚山本部は10月18日午後2時、非正規職労働者2人が送電塔高空籠城に
入った蔚山現代自動車のミョンチョン中門前で緊急記者会見を行った。
民主労総のキム・ジュチョル蔚山本部長は会見で「現代自動車は、新規採用と
いうトリックを使わず、不法派遣を認めて大法院判決のとおりに非正規職労働者
を即刻正規職に転換しろ」と主張した。
この日の会見には、民主労総蔚山本部所属の労組委員長とキム・ジンソク統合
進歩長蔚山市党委員長など、進歩政党関係者と市民社会団体代表者20余人が参加
した。
二人が上がった送電塔の下には、現代自動車非正規職組合員約100人が、17日の
午後11時から労組のストライキ指針により集まっている。会社も管理者と警備
を動員し、駐車場の出入口をふさでいる。会社は労組員の出入は止めないが、
外部の人の出入は防いでいるという。
会社の警備員と労組員の間で、外部の出入規制をめぐり、18日朝に小競り合い
があった。労組は体当たりの末に二人に合板を上げ、鉄塔に取り付けて座れる
ようにした。
民主党所属の環境労働委国会議員は18日朝に論評し「現代自動車が即刻労組と
対話し、正規職化を実施しろ」と要求した。
二人は鉄塔の上でそれぞれ手紙形式の立場を発表し、ツイッターを通じ写真と
文を送り、彼らの要求事項を伝えている。二人が上がった後、18日午前、蔚山
地域は摂氏7度まで気温が下がった。送電塔は大和江と海が出会う所で、強い風
も吹いている。
チェ・ビョンスン組合員が送電塔の上から送ったツイッター
2012年10月18日06:34
少し高い所から見る工場の風景は新しく、あちらには現代車労働者の誇らしく
尊敬する支会の組合員が私を守ってくれていてとてもありがたい。
06:38
さらに高く上がった事務長が心配だ。そして体力のない私が少
し情けなくて、皆に申し訳なくて、力強い仲間たちが誇らしい
すべての社内
下請正規職争奪、2012年には必ず勝利する現代車非正規職闘争に連帯を
10:44
25日ストライキの主役が高空初日からぼんやりと夜を明かす
とても誇らしい組合員、とてもありがたい組合員、そんな組合員がいるから
われわれは敗北しない
2012年には必ず勝つ。
11:56
久しぶりの日差しはこんなに美しいんだ
闘っていると、
こんな恩恵もある
2回目の高空籠城、今度はきっと支会に役に立ちたい。
12:31
仲間たちがどうしても不安だからと合板を上げようとしている
が、私は引き上げる力もないから持って上がってくるという
やめてくれ、
今でも昨日の夜に較べれば天国だ、仲間のみんなに怪我はしないでほしい。
午前9時30分、報道機関の記者がきて、闘争の趣旨と見解を言えといわれ、
スローガンと発言をしているチェ・ビョンスン同志の姿です。
「2010年誇らしいCTS闘争に座込場に一緒にできず、それから2年間いつも
申し訳ない気持ちだった。寒い中、一夜を明かして朝になると、その時の
座込場の仲間たちがどんなに寒かったかも全身でわかるようだ。誇らしい
現代車非正規職の仲間たち、最後まで闘争しよう! 仲間たち、愛しています!」
と叫ぶ。チェ・ビョンスン同志の目じりには涙がなみなみと...
[鉄塔から送る手紙1]チェ・ビョンスン
私は2010年7月22日、大法院判決で勝訴しました。「製造業社内下請は不法派遣
だから正規職」という判決趣旨でした。
しかし現代自動車会社は結果を認めませんでした。退屈な訴訟の末に2012年2月
23日、大法院から最終判決を受けました。中労委も「社内下請業者解雇は無効
で不当解雇だからすでに正規職だ」といいました。
それでも現代自動車会社は、まだ私を正規職に雇用しません。
そればかりか私と同じ条件の1万の社内下請労働者にも「ひとりも正規職と認め
ない」とがんばっています。むしろ3千人の新規採用を口にして、世の中をだま
そうとしています。
右は正規職、左は非正規職がする工程を再配置して、合法請負に変える工作を
働かせています。
2004年労働部の9234の工程で不法派遣と判定されてから、あらゆる便法、不法、
違法を犯してきた鄭夢九(チョン・モング)会長はどんな処罰も受けていません。
2005年9月4日、リュ・ギヒョク烈士が非正規職の鬱憤を抱いて亡くなりました。
私はその時に鉄塔に上がりました。そして今日が二回目です。
すべてを賭けて鉄塔に上がりました。
必ず勝ちたいです。
現代自動車正規職、非正規職の仲間の皆さん。愛しています。
[鉄塔から送る手紙2]チョン・ウイボン
駆け付けて下さった仲間の皆さんこんにちは。
こんなに高いところで闘争する仲間たちを見ると、私も気づかない内に
涙がわき上がります。
2003年に労働組合を結成してから「不法派遣撤廃、すべての社内下請の正規職
転換」が私たちの目標でした。
しかし会社は非正規職労働者をホコリのように、虫のように取り扱ってきました。
これまでどれほど多くの仲間たちが死に、傷つき、拘束され、懲戒、解雇されましたか?
告訴告発、損害賠償、仮差押さえで苦しめられてきましたか?
労働組合10年、非正規職撤廃闘争10年です。
もう終わらせる時です。
会社も終わらせるといって、私たちも終わらせようとしています。
会社は3千人の新規採用の甘言で、会社に並ばせています。
5千の非正規職同僚を真性請負に変えると決意しています。
今年、千人を新規採用すると騒ぎ立てています。
こうして労働部に不法派遣改善計画書を出し、派遣法違反の処罰から逃げよう
としています。支会は今年5月15日の顔合わせを始めとして、不法派遣の特別交
渉をしています。
そして今度が最後だという覚悟でストライキ闘争をしています。
愛する非正規職の仲間の皆さん。正規職支部の代議員選挙でしばらく中断していた
不法派遣特別交渉はもうすぐ再開するでしょう。ここに歩調をあわせ、ストライキ
闘争の緊急性を高めて力をあわせましょう。
尊敬する正規職の仲間の皆さん。
仲間が堅く連帯しているから支会もしっかりしています。
今後もかたい連帯を訴えます。
固い覚悟で鉄塔に上がりました。
必ず勝利しましょう。「すべての社内下請正規職転換」、必ず勝ち取りましょう。
[1信 2012年10月18日 0時30分]
現代自動車非正規職労働者2人が蔚山工場前の送電塔に上り、高空籠城に入った。
現代自動車不法派遣訴訟当事者の解雇者、チェ・ビョンスン氏と非正規職労組
(支会)のチョン・ウイボン事務局長が、10月17日夜9時30分頃、現代車蔚山工場
のミョンチョン裏門駐車場にある送電塔に上がって座り込みに入った。
二人は現在送電塔の上で「不法派遣認定、新規採用中断、鄭夢九拘束」という
内容の横断幕をおろして座り込みをしている。
二人の高空籠城は、夜11時頃に会社と労組に伝えられた。現在現代自動車正規職
と非正規職労組員と会社の幹部が送電塔の下に集まり、対策を議論している。
会社の管理者4人は二人が上がった送電塔に上がり、座り込みを妨害していて、
会社の管理職は鎮圧を準備している。送電塔の下にいる現代車支部キム・デシク
組合員は「管理者の1人が『チェ・ビョンスンを落として殺してしまえ』と大声を
出した」と話した。
17日夜11時30分現在、チョン・ウイボン事務長は送電塔の20m地点に、
チェ・ビョンスン解雇者は15m地点にいる。チェ氏は会社の鎮圧に備え、全身に
シンナーを浴びせた状態で、鎮圧があれば不祥事が憂慮される。
現代車非正規支会は「17日夜間組に夜11時から18日の午前6時まで、ストライキ
指針」をして、夜間作業を中断して送電塔の近くに集結している。
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。
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Created on 2012-10-19 04:26:18 / Last modified on 2012-10-19 04:26:19 Copyright:
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