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韓国:[用役業者解剖](5)才能教育4年の闘争には用役がいた | ||||||
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「用役がうめき声をささやきます。狂いそうです」[用役業者解剖](5)才能教育4年の闘争には用役がいた
特別取材チーム 2011.06.16 14:53
「これをどう言えばいいのか... 女性にはもっと深刻だが、耳のそばでうめき 声を出して、陰部、性器を話してセクハラします。とても口にできないことを 言います。狂いそうです。私たちが抗議し続けたので女用役が入ってきました。 年齢は22〜23歳に見え、体も大きく、背は170〜80センチほどです。才能教育の パク・ソンフン会長が来る日には、首をしっかり掴み、まず口を塞ぎます。その まま何メートルか外に引っ張って行きます」。 ユ・ミョンジャ才能教育支部長(民主労総学習誌労組所属)の声は震え、カン・ ジョンスク学習誌労組委員長はいきりたった。彼女たちは、メディア忠清の 『用役業者解剖』の記事で用役業者『CJセキュリティ』を読んだ瞬間、これまで やられたことを思い出した。 労組によれば、忠南道牙山のユソン企業にも投入された『CJセキュリティ』に 所属する用役は、才能教育支部労働者の闘争に4年間介入していた。才能教育の 会社関係者は、メディア忠清とのインタビューで『CJセキュリティ』という名 は聞いたこともないといった。だが労組は『CJセキュリティ』の現代表理事の 名前も、容貌ももすべて知っていた。代表理事のイ○○氏と交わした話、他の 用役と交わした話と、彼らの行動を思い出してみじめさを隠せなかった。 ユ支部長は、メディア忠清で報道された用役業者の高位幹部が作成した資料を 見て『マニュアル通りに用役が労組を破壊し、会社がこれをそそのかしている』 と主張した。いつも1人デモをすれば採証し、衝突を誘発して告訴告発している という。 ユ支部長、カン委員長と龍山駅のテーブルについてインタビューをしていた時、 5メートル離れたところに20代半ばと思われる一人の男が携帯電話ばかりを見て 一人で座っていた。インタビューが終わって立ち上がるとすぐ、この男も椅子 から立ち上がって反対側方向にゆうゆうと歩いていった。これを見たカン委員長 は「私たちを尾行している。一時間前から私たちの横で話を聞いていた」と言った。 才能教育だけでなく、ユソン企業、韓進重工業... 用役らの労使紛争事業場への 介入は、現在進行形だ。 ![]() ![]() ▲用役の採証は日常的だ。会社関係者、警察と一体だ。 #1. 労組破壊マニュアル ユ支部長、カン委員長によれば、2010年3月23日に用役警備が初めて投入され、 7月26日から『CJセキュリティ』所属の用役警備に変わった。この時から労組の 幹部への尾行が始まった。用役の暴行、組合員いじめは『想像を超越』してい るという。 「路地に連れ込み、暴行し、『足を切り落とす』、『殺す』と言うのは日常的 だ。恵化洞才能教育本社前には数十台CCTVがあるが、前で制圧し後で暴行する。 われわれは常に少数なのに、用役10〜20人がCCTVに写らないよう私たちを囲み、 前で暴行する。拳で殴り、胸ぐらをつかみ、唾を吐いて。女性組合員にはさらに 深刻だ。写真を顔に近付けて写し、ストレスもあたえる」。 「警察がいなくなるとさらにひどい行動をする。狂ったような状況だ。学習誌 労組のある男性幹部は、体は小さいが、この幹部が用役にやられたことのうち、 『一番屈辱的』だと吐露したことがある。柔道をしていたのか、図体が大きい 女性用役警備に口をふさがれ、頭を地面に半分押え付けて引っ張られた。 ヘッドロックだ」。 ![]() ▲労組は用役が拳で殴るなどで暴行したと主張して証拠資料を提出したが無視された。用役は相変らず闊歩している。 用役は労組の組合員たちが座り込みや宣伝戦をすると、その回りを車でぐるぐ る回る。窓を開いて大音量で音楽をかけて労組活動自体を妨害し、威嚇する。 その次はCCTVを車で遮り、組合員を困らせる。用役がこうした行動をしている 間、会社の管理者は会社の建物の中で『くすくすと笑いながら、指を差し』て 指示するのだ。野宿座り込みの夜はさらに苦しい。 「座り込みをしていると、上から誰かが見ているようだ。用役が階上でうずく まって座り、カメラ一台を持って夜、腕組みして座って見ている。あまり恐い ので、逆に攻撃的に抗議する。すると石を一個投げて『やるか? 恐くない? 夜なのに。お前、そんなことしていると大変なことになるぞ』と言いながら 威嚇する」。 「夜に野宿座り込みをしていると、女性組合員は恐いので宣伝カーの中で一人 で寝る。すると用役2〜3人が交代で来て『夜に眠らせると昼騒々しくてならな い』と、30分から1時間間隔で車を揺らして起こす」。 用役業者高位幹部が作成したと見られる資料には、才能教育会社とのミーティング で書かれた各種のメモがある。一例として、用役は4月21日会社とミーティング したとし、推進計画を立てた。これを見た労組幹部が『マニュアルのとおりに労組 破壊している』と言う。 『交渉決裂→カン・ジョンスク(学習誌労組委員長)、ユ・ドッキュ(学習誌労組事務局長)、ファン・チャンフン(学習誌労組ソウル京畿本部長)』 資料によれば用役は『労組破壊』の代価として才能教育から毎月数千万ウォンの 金を受け取り、労組の『横断幕焼却』、『採証』、『告訴告発』等、日常的に 労組活動を妨害した。労使問題なのに、用役が各種の文書、公文書、法院決定文 などを労組に伝えたという。基本的に労組を認めない態度だ。また、会社の関係者に 洋酒を贈り、ロビー活動をした痕跡もある。だが会社の関係者は事実ではないと 否定した。 ![]() #2. 生命の威嚇 タイヤのパンクも多かった。学習誌労組の車のタイヤがパンクすることはよく あった。一例として2010年4月13日、才能教育本社前で退勤宣伝戦中、パトロール カーで警察が来て、タイヤがパンクしたと知らせた。保険会社の緊急衝突を 呼ぶと、タイヤの横がパンクしていた。 緊急出動した職員は『この位置のこうしたパンクは正常な運行過程ではほとんど 起きない。誰か故意にパンクさせた可能性が高い』と話した。 同年4月20日、労組のヨ・ミニ組合員の車のタイヤもパンクした。当時緊急出動 した職員は、直接『タイヤに空気を注入して、点検後に確認すると誰かが運転席 の前タイヤ、後タイヤを何かで刺した。点検後に000サービスに牽引してタイヤ を交換』したと確認書を書いた。 ![]() 労組が持っている資料だけでも労組の車両は2010年4月の1か月間に6回もパンク し、カン・ジョンスク委員長の車は4月の1か月で二回パンクした。 「路面についているタイヤの面は偶然、釘が刺さらなくても車が回っていく。 横が裂けることは普通起きないことだが、キリの跡のようなものがいくつかあ る。次第に空気が抜け、高速道路で車が事故を起しそうになり、組合員が泣き ながら電話をしてきたこともある。とても危険な行動で、事故で死ぬかもしれ ない。タイヤを見て運転する人はいない。私がよく行くカーセンタの主人も 『かなりひどいですね』と話した。昨年3月17日に自動車保険に加入したが、 5月だけで5回の緊急出動をみんな使った」。 労組の組合員たちは、用役が投げる言葉で尾行を知った。ヨ・ミニ組合員は、 ある日曜に知人の家に行った。翌朝宣伝戦をしていると、ある用役が「昨日は 大方洞00アパートに行っただろう? なぜ行ったのか?」と話したので驚いた。 他の労組幹部も同じだった。 「カン・ジョンスク委員長には直接、『お前の家は3階だろう? 息子もいたよ。 殺すぞ』と用役が話した。才能教育支部事務局長の息子は今病気だが、『お前 の息子は障害者か?』と卑下する発言もした。尾行を続け、『お前の家はどこだ? お前の家の前に何かがあったぞ』と言って脅迫する。会社が労組幹部、組合員 の生年月日、住所、家族関係などすべての個人情報を渡し、用役が尾行してい るようだ。」 メディア忠清が入手した資料にも『カン・ジョンスク上道洞管理→3か所→幼稚園、 小学生、中学生→完了』と記録されている。カン・ジョンスク委員長に確認した 結果、彼女は上道洞で幼稚園、小学生、中学生を教えていた。 ![]() 証言によれば、用役の行動は『労組破壊』を越え、組合員の生命まで威嚇する。 一度は宣伝戦をしていると、車が走っている4車線の道路に労組幹部を押し出し たこともあった。会社建物の前に集会申告がされているという理由だ。 「私たちが宣伝戦をしている時、警察パトロールカーが待機しているが、警察 が見ていても私たちを道路に押し出してしまう。警察が前にいても、用役は 『くやしければ告訴しろ』と大声を上げる」。 ソウル恵化警察署に記録された資料を見ても、労組は3月から7月まで30回にわたり 警察に通報した。内容も『チンピラ2人がきて、脅迫』申告、『チンピラ3人が女を 脅迫』申告、『プラカード持って立っている女を囲んでののしっている』と申告 など、すべて用役の威嚇、労組活動妨害、脅迫、不条理に対する内容だ。 用役はこうした行動をしながら、それこそ各種の対立を『誘導』し、労組を告訴 告発した。現在、労組幹部に略式命令による罰金だけでも1億(罰金34件)を 越える。労組の資料だけを見ても告訴告発進行10件、被控訴15件、労組と幹部、 組合員への差し押さえ8件、裁判進行28件だ。 #3. 会社-用役-警察-検察 労組は『道徳を気にせず、恐れない、本当にしてはならないこと』をする用役 の行動は、彼らを雇った会社ばかりか警察、検察がきちんと処罰しなかったり 『保護』するために発生すると主張した。4年間用役に苦しめられた彼らは労組 の組合員を困らせる用役の行動が『アップグレード』しているだけでなく、 『治外法権地帯』と声を高めた。 一例として、労組組合員は数十件も告訴告発され、罰金を受けても用役の行動 には特別な制約がかからない。労組が警察に情報公開を請求をしても『部分公開』 や『非公開』と通知がくる。 「昨年12月23日、カン・ジョンスク委員長はその日いなかったのに起訴された。 用役と会社が数十件告訴したが、実際3-4件しか証拠がない。ファン・チャンフ ン本部長を用役が拳で殴り、ヘッドロックしたものを写真で提出しても用役は 起訴されなかった。捜査機関ではない。常識的に納得できない。検察と警察は 非常識だ。考えてほしい。女性一人で12人の用役を殴った? こちらはせいぜい 1人か2人だ。集会の時も市民に偽装して乱入する。誰が彼らを制御するのか」。 「警察-検察はおかしな論理で使用者側を不起訴にする。労組が馬鹿騒ぎして、 正当防衛だったたというのだ。われわれは1人デモ、宣伝戦など正当な労組活動 をしている。私たちが提出した通行人の陳述書もすべて棄却された。用役は手 を後に組んでいただけと言い、骨折、頚椎、捻挫など各種診断書を出す。1人か 2人の組合員が用役10人から20人を殴ったなど信じられるか? 私たちが傷害の 診断書をいくら出しても何も効果がない。むしろなぜ当日、傷害診断書を作ら なかったのか、薬を買って飲み、物理治療を受けたことまですべて出せという。 私たちにはものすごく厳しくして、会社はこうした資料を出さなくても認める」。 労組は、闘争事業場が長期事業場になる最大の理由の一つが用役だといった。 用役-会社-警察-検察の関係を暴くべきで、彼らの不正の疑いも提起した。 「会社と警察は手を汚さず、用役を動員して『労組破壊』する。用役と警察の 関係や違法、不正などを明らかにしなければならない。用役-検察-警察には、 明らかに関係がある。ほとんどの用役は3か月程度で循環投入されるが、3か月 ごとに再契約しているようだ」。 「警察は用役の不法行動を罰する意志が弱い。用役とトラブルになり、警察が 来ると、むしろ組合員を加害者扱いして警察が調査をして脅迫する。ある警察 は『申告すればただでは置かない』と組合員を脅迫した」。 ![]() ![]() ▲ユ・ミョンジャ才能支部長の1人デモを用役が防いでいる。 ![]() ▲労組組合員を監視する用役 労組の4年以上の戦いの中心は、才能教育会社の『労組嫌悪』だ。会社が労組の 破壊をしている間に、会社の競争力はライバルより下がり、労働者が働くのも 息が詰まる組織文化に変わったと労組は吐露した。 そしてその前に、会社が雇用した用役がある。警察-検察と会社-用役が結託し たと主張する彼ら。労働法が保障する労組活動も認めない韓国の現実を嘆く彼 ら。メディア忠清が入手した用役業者資料を見て怒る彼ら。これが用役が警察、 労働部、会社関係者に送った『洋酒配送現況』、『チョ00(才能教育会社職員) チーム長贈り物→ゴルフクラブ、ゴルフ靴』、『チョ00(才能教育会社職員) チーム長昇進祝いの蘭発送』、『才能教育ススロペン購買→ 5個』、『労組不法 掲示物掲示→積極的に... 労組が力の行使時暴行誘導』等、用役が各種の会議 をした結果だという痕跡を無視できない理由だ。(記事提携=メディア忠清) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-06-18 06:42:53 / Last modified on 2011-06-18 06:42:55 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |