ユソン企業用役、慶山三星病院労使紛争介入情況

用役業者解剖(4) 『交通事故、暴行、性売買、強姦、放火(救急車)』

ユソン企業に投入された用役警備業者『CJセキュリティ』が慶北道慶山市にあ る慶山三星病院(旧慶尚病院)にも介入したと見られる。

慶尚病院は3年前に破産し、買収の過程で病院側が雇用継承を拒否して、労組 (公共労組医療連帯所属慶尚病院分会)は1年以上闘争している。労組は慶尚病院 を買収したチョンアン医療財団が買収条件として、釜山地方法院と締結した 「破産直前に慶尚病院で働いていた208人の職員の全員雇用を保障する」という 雇用保障合意書を履行せず非労組員を選別雇用および新規採用をしていると主張した。

3月『慶山三星病院』として開院した病院は、雇用問題で相変らず労使が対立し ており、〈メディア忠清〉が入手した資料によれば『CJセキュリティ』が慶尚 病院の労使紛争に介入したと見られる。

慶山三星病院関係者「CJセキュリティ聞いたこともない」

資料のあちこちに用役業者との関係明示

資料のあちこちで慶山三星病院とCJセキュリティ(用役業者)との関係が確認される。

慶尚病院 見積書発送→カン00チーム長
慶尚病院 税金計算書発行
慶尚病院 野宿座り込み対応人材配置50人
慶尚病院 人件費精算→ 68、600、000ウォン(337人)
慶尚病院 警察調査→ 3月18日金午前10時
慶尚病院 3月精算→ 3月16日〜 3月31日
慶尚病院 Tシャツ製作XL 4枚XLL 16枚/背中と胸左側に1番印刷
慶尚病院 装備発送→ビデオカメラ2台、望遠レンズ、カメラ2台、無線機5台、はしご2本、パーカ20枚、2月4日伝達予定

この資料でメディア忠清はCJセキュリティ(以下用役業者)と慶山三星病院の管 理者カン氏と関係を結んだと推定し、電話で質問した結果、カン氏は用役業者 との関係を強く否定した。カン氏は「当時、多くの業者から電話があったが、 『CJセキュリティ』は聞いたこともなく、会ったこともない」とし「用役は、 経営支援チームが管理するので私は何の関係もない」と話した。

だが資料にはカン氏の名前がいくつか見られた。『慶尚病院→カン00チーム長、 010-xxxx-xxxx会社紹介書、見積書、車両、人員2人→ 10時ミーティング予定』 と記され、取引先の管理リストにもカン氏の名前がある。また用役業者の高位 幹部は、カン氏の誕生日プレゼントとして『ロッテ商品券30万ウォン発送』と 記録した。カン氏はこれらすべては事実ではないと話した。

使用者側-用役業者採証、集会申告代行などの情況続々

資料には慶尚病院に関する今年のスケジュールもぎっしりと記録されていた。

1月30日 慶尚病院集会申告(4人)
2月4日 大邱訪問(慶尚病院)
2月7日 慶尚病院(2人投入)
2月28日 慶尚病院見積書発送
3月16日 慶尚病院出張→人件費支給50人
3月18日 慶尚病院連帯集会予定
3月24日 慶尚病院集金(17,891,500)
3月31日 慶尚病院人件費(13,600,000) /精算見積書発送
4月6日 慶尚病院連帯集会/慶尚病院出張
4月13日 慶尚病院キャンドル集会
4月19日 慶尚病院記者会見
4月20日 慶尚病院連帯集会
4月23日 慶尚病院半袖シャツ製作
4月28日 慶尚病院野宿闘争-〉テント設置予定
5月2日 慶尚病院人件費支給
5月3日 慶尚病院見積書発送
5月6日 慶尚病院税金計算書
5月16日 慶尚病院集中集会(10時)
6月1日 慶尚病院見積書発送
6月3日 慶尚病院人件費支給

資料を見れば用役業者は1月30日に集会申告をした。1月30日以前には資料のど こにも慶尚病院に関する部分は確認されなかった。シン・ウンジョン慶尚病院 分会長はこの時から用役業者が介入し始めたと伝えた。

シン・ウンジョン分会長は「病院の開院式や連帯集会、キャンドル集会には、 多くの用役が投入された」とし、「多い時は30人、少ない時は10人程度がいた」 と話した。またシン分会長は「3月24日には用役警備が座込場のコンテナを無断 で撤去し、4月7日には病院入口側の農協ATMを使おすとする組合員と用役警備が 小競合になり、組合員が暴行された」と暴露した。

3月24日は用役業者が1780万ウォンほどを集金した日でもある。また資料には用 役業者が集金した記録に関し『慶尚病院人件費合算→ 6860万ウォン(337人) / 84人(714万ウォン)+106人(910万ウォン) / 147人→ 1240万ウォン→ 1200万ウォ ン→シン○○受領』、「慶尚病院人件費支給-〉 16日× 17万ウォン=2702万ウォ ン」等が記されている。

この他に日付別に集金記録が書かれているものを見ると今年2月『慶尚1420万ウォ ン(請負費)-608万4500ウォン(人件費)=811万5500ウォン』、3月『6858万ウォン』 と把握される。その他にも慶尚病院慶尚病院の宿舎費、食代費、夜食費を支払 われたと見られる。

シン・ウンジョン分会長は「病院開院式があった3月1日には用役警備が出入り 口を防ぎ、人を確認して開けた。開院式に参加するために病院ロビーにいた 労組幹部は引き出された」と証言した。

だから用役業者は3月2日の病院開院の前から労使関係に介入していたと見られ る。用役業者高位幹部は日程に3月2日『慶尚病院開院』と記され、その前から 人件費などが支払われるなど、色々な状況が捉えられる。

労組幹部3人処理方案?

資料には
慶尚病院依頼=〉 3人処理方案-シン・ウンジョン、パク・ウォ ンピョ、キム・ホンジュ→飲酒運転、占有離脱物横領、交通事故、暴行、性売 買、強姦、放火(救急車)と記録されている。

シン・ウンジョン氏は慶尚病院分会長、パク・ウォンピョ氏は慶尚病院組合員、 キム・ホンジュ氏は慶北一般労組副委員長で、彼らは現在、慶尚病院の闘争に 積極的に参加している。

また、労組幹部の名前の下に『飲酒運転、占有離脱物横領、交通事故、暴行、 性売買、強姦、放火(救急車)』と記され、憂慮されている。

パク・ウォンピョ組合員は〈メディア忠清〉とのインタビューで「なぜこんな とんでもないことが、人を救う病院の事業場で起きるのか理解できない」とし、 「他の幹部も多いが、私が議論された理由がわからない」と怒った。

キム・ホンジュ慶北一般労組副委員長は「これまで用役警備の行動を見ると、 情況上、十分にあると思った」とし、「全く予想できなくはない」と伝えた。

〈メディア忠清〉はこのような状況について病院関係者に確認するため、経営 支援チームの用役管理担当者と管理理事との通話を何度か試みたが、担当者が 不在という理由でインタビューはできなかった。

午後4時50分頃、経営支援チームのチーム長と電話が通じ、用役業者を雇用した 事実があるかという質問に、彼は「よくわからない」とし「取材に応じる価値 がない」と言い切った。これに用役業者を管理する担当者との通話を要求すると 「答える必要はない」とインタビューを拒否した。

労組は現在、慶山三星病院入口の一角にコンテナを設置して座り込みをしてお り、民主労総慶山支部は『慶山三星病院利用拒否運動』を展開している。また 労組はキャンドル文化祭を開き、水曜ごとに集中集会を進める。

労組は「現在、用役はずいぶん減った。現在約3人程度が残って採証と集会 申告をしている」と伝えた。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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