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ビニールハウスで夢を見るユソン企業労働者

[現場]「使いにくくても、われわれは働くだけの機械ではありません」

特別取材チーム 2011.05.31 17:28

ユソン企業労働者が警察によって、5月24日に工場の外に追い出された後、 彼らは工場前のビニールハウスで寝て、夜を食べ、闘争をする。

労働者たちはカエルの鳴き声と共に夜11時に眠り、ビニールハウスに差し込む 朝の日差しと共に午前6時、目を覚ます。明け方は寒いが、工場に戻るためには 耐えなければならない。

500人ほどの労組(金属労組所属ユソン企業支会)組合員たちは、組に分かれて、 3日に一度、あるいは一週間に一度、家で家族の顔を見てくるが、ほとんどは ビニールハウスで眠る。朝7時30分、食事組の組合員が自発的に準備するおいしい ご飯一食は食べて、「ごちそうさまでした」と挨拶をした後、集会をする。

一日3回の集会、教育、連帯闘争... ユソン企業マークをつけた用役と管理者の 工場ではなく、労働者にとって生きがいのある工場にするための彼らの動きは はやい。

村の住民が貸してくれたビニールハウスの生活

労働者が生活している所は牙山工場の正門から300メートル離れたところにある ビニールハウスだ。ビニールハウスは、村の住民が貸してくれた。ユソン企業 ヨンドン支会のキム・スジョン事務長は「ビニールハウスから湿気が上がって きて、寝床が不便だが、我慢できる」と笑った。

組合員イ○○(38歳)氏も「村がビニールハウスを貸してくれたのはすごいこと だった」とし、「使用者側は私たちがビニールハウスを借りて拠点を作るとは 思いもしなかっただろう」と話した。

また、労働者たちは自発的に歯磨き粉、石鹸、シャンプーなどの生活必需品を 持ってきて、1か所に集めた。家に帰った時は副食を持ってきて、大小集まって 分け合って食べる。いつのまにか小さな共同体ができた。

だが、ビニールハウスの生活は楽ではない。組合員のイ○○(34歳)組合員は 「ビニールハウス生活の大変なところは、夜は寒く昼は暑いことだ。遅く寝て 早く起きるのも大変だ」と話した。

いつ終わるかわからない闘争に備え、1人20万ウォンの闘争基金を決めた。気持 ち良く決意したが、はやく闘争が終わればという望みは変わらない。会社が 職場閉鎖を解いて交渉を始めなければ組合員は工場に帰れない。会社への怨念の 声は日ましに高まるだけだ。

先週末、初めて家に帰った

久しぶりに家に帰った組合員たちは、使用者側から送られた一枚の手紙を受け 取った。ユソン企業代表理事は「24日の不幸はいくつかの間違った考えを持つ 支会の前・現職幹部と外部勢力が、彼らの目的を達成するために善良な組合員 の目と耳を防いだことで起きた」という内容の家庭通信文を送ったのだ。

腹を立てた組合員たちはこれに対して、労組の家庭通信文を持って行った。 家族が驚くかと心配もした。

労組は「今も会社側は『選別復帰』を誘導しており、会社側が送った家庭通信 も選別復帰の雰囲気を作るためだ。会社側が最後まで選別復帰を固守するのは、 そうしなければ労働組合を破壊できず、そうしなければ組合員を『よく言うこ とを聞く機械、働くだけの機械』にすることができないからだ」と叫んだ。

それでも、先週末初めて会って、家族が言ったのは「頑張りなさい、元気でい なければならない」だった。

組合員のキム○○(35歳)氏は「週末に家に帰ると『ご飯食べてすぐ寝なさい』 という言葉を聞いた」とし、「妻がヨンドン支会家族対策委員会で活動してい るが、30日に忠州で開かれた金属代議員大会でプラカード宣伝戦をした」と 誇らしく話した。

キム○○(50歳)氏も「妻から『気をつけて、健康に注意して、あまりタバコを 吸わないで』という言葉を聞いた。一週間に一回程帰る」と話したと言って ぎこちなく笑った。

年俸7千万ウォン、「それだけ見せて話をしろ」

夜間労働で重病にかかる

ユソン企業が『攻撃的職場閉鎖』をすると、マスコミは「平均年俸7千万ウォン の労働者がストライキ」という内容の記事を報道し続けた。また、30日李明博 大統領はラジオ演説で「年俸7千万ウォンを受け取る勤労者が不法ストライキを する残念な現実」が現れたと明らかにした。

これについて、多くの組合員はあきれるながら怒りを表わした。年俸7千万ウォ ンを受け取るには勤続30年に残業、特別勤務を全てしなければならないという。

キム○○(35歳)氏は「もし私が年俸7千万ウォンなら、ストライキはしない。そ の程度でも払ってから騒げ」と話した。事実関係も把握せず、労組ストライキ を罵倒したと、怒りを表わしたのだ。

キム氏は「勤続30年なら年俸7千万ウォンぐらいは受けられるが、それほど受け るためには休まず、遊ばず、働き続けなければならない」とし、「マスコミは 残業と特別勤務を言わないが、とても腹が立って虚しい」とまた話した。

イ○○(34歳)氏は「私が定年退職でもしたら年俸7千万ウォンを払うのか」と笑 いながら「とてもあきれて腹が立つ」と伝えた。またイ氏は「会社が今年昼間 連続2交代制と月給制を施行するといった。会社は約束を破り、現代車まで出て、 背後調整した。夜にちょっと寝て働きたいと闘争したことが、こんなことにな るとは予想できなかった」と吐露した。

夜に眠らずに働く労働者たちは、各種の重病で苦しんでいる。夜間の労働により 労働者たちは自分の健康を守ることができない。

キム○○(50歳)氏は「1週間は昼、1週間は夜働くので、生体リズムが適応でき ないのか夜眠れない」とし、「多くの組合員が高血圧・糖尿病にような疾患を 持っている」と指摘した。また「私も重いのを作る仕事をして、肩の靭帯が伸 びて、2回手術を受けた」とし、「嶺東工場には肩や腰が悪い筋骨格系疾患患者 が多い」と説明した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-02 03:35:32 / Last modified on 2011-06-02 03:35:33 Copyright: Default

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